The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『All Mixed Up』(DAC)
dacallmixedup

『All Mixed Up』(DAC-111) 1CD

Studio Outtakes 1979-85

Track1-4,7,9,11,12
Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track5,6
Apr.8-June.17 1985 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track8
Jan.18-Feb.12 1979 Compass Point Studios,Nassau Bahamas

Track10
June.10-July.7 & Late July-Aug.25 & Sep.12-Oct.19 1979
Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track13-14
Late June-Aug.1 1983 The Hit Factory,New York,USA


Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent

1.All Mixed Up(II)/2.Looking For Trouble/3.Cook Cook Blues(I)/4.I Can't Help It(V)/5.You Can't Cut The Mustard/6.Had It With You(I)/7.All Mixed Up(I)/8.Chain-Reaction-Groove/9.Golden Caddy(IV)/10.Down In The Hole(I)/11.Munich Hilton(IV)/12.Munich Hilton(V)/13.Too Much Blood(IV) Promofilm Version/14.She Was Hot(II) Promofilm Version

DACによる『Undecover Of The Night』アウトテイク集第3弾は、OBRの同名アナログ盤『All Mixed Up』(OBR 479033)の複刻作。

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とはいえOBR盤がそうだったように、収録されている全曲が『Undecover Of The Night』のアウトテイクというわけではなく、8曲目の"Chain-Reaction-Groove"と10曲目の"Down In The Hole(I)"は『Emotional Rescue』、"Had It With You"の成り立ちが分かる"You Can't Cut The Mustard""Had It With You(I)"の2曲は『Dirty Work』のアウトテイクです。

ちなみに事典では"You Can't Cut The Mustard"を"Had It With You"の(I)としていましたので、本作収録の"Had It With You(I)"は事典だと"Had It With You(II)"となります。嗚呼、ややこしい・・・。

OBRのこのタイトルのCD化としては、OBR盤+VGP『Pain Of Love』からの抜粋、そして1978年の「Saturday Night Live」リハーサルに"Miss You"のアウトテイクを収録した、Rabbit Recordの同名タイトルCD
『All Mixed Up』(RR024/025)がリリースされていましたが、元々全編こもり気味の音質だったOBR盤にスクラッチノイズ除去処理を行ったことにより、OBR盤に比べて一段と高域が減退した音になってしまってます。またOBR盤で早かったピッチもそのまま。

rrallmixedup

その後、OBR盤収録曲のうち、"Looking For Trouble""Cook Cook Blues(I)""I Can't Help It(V)""You Can't Cut The Mustard""Had It With You(I)"の5曲はVGP『Jamming With Stu』(VGP-240)にて、"Chain-Reaction-Groove"は『Pain Of Love』(VGP-052)にて、それぞれテープから起こされていましたが、全曲テープからのCD化は本作が初めて。

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音質はDAC一連のアウトテイクシリーズ同様にクリアーで厚みのある音となっており、コモっていたOBR盤、高域キツ目の硬質なVGP盤のいずれよりも聴きやすくなっています。

ただし、"Chain-Reaction-Groove"は高域を結構引っぱったのかヒスノイズが多くなっていますが、これはVGP『Pain Of Love』のアップグレード盤であるDAC『Pain Of Love』(DAC-107)と音質・長さいずれも同じ。

dacthepainoflove1

なお、VGP・DACいずれの『Pain Of Love』でもこの曲は"Break Away"と表記してきたのに、本作はOBR盤にならって"Chain-Reaction-Groove"と表記。本作とDAC『Pain Of Love』の型番は4つしか違わず、曲も使われている音も全く同じなのに曲名が異なってしまってます。嗚呼、ややこしい・・・。

VGPのCD化によりOBR盤よりも長くなった2つの部分、"You Can't Cut The Mustard"の曲終了後の会話、Had It With You(I)での曲を一旦止めた後の会話及び再開した演奏、いずれに関しても本作はVGP盤同様の長さとなっています。

"You Can't Cut The Mustard""Had It With You(I)"の2曲で、バスドラムが割れ気味なのもVGP盤同様。

ボーナストラックとして収録されている最後の2曲"Too Much Blood(IV)"と"She Was Hot(II)"は、表記通りにプロモフィルムから。

ただし、プロモフィルム自体はピッチがかなり早く、映像無しの音だけで聴くと違和感を覚えるものでしたが、本作ではきっちりとピッチを合わせてある上に、音の方も高音質にて収録されています。

なお、インフォによれば『Undecover Of The Night』セッション関連のレア音源はここまでの3部作でほぼ手に入るとありましたが、『More Sucking In The 70's』(WLR-2031)や『Some Girls Another Tracks!!』(SD-001)に収録されていた"She Was Hot"のロングバージョンが結局未収となってしまっているのは、3部作のいずれかに収録することが時間的にも可能だっただけに、やや残念。

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somegirlsanothertracks1

by Hara ¦ 20:58, Wednesday, Oct 19, 2011 ¦ 固定リンク

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