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『"...Sad Songs Is All I Know"』(-) |
『"...Sad Songs Is All I Know"』(-) 2CD July.15 1975 Cow Palace San Francisco,CA
Stereo Audience Recording Quality:Nery Good
(Disc-1) 1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy/11.Tumbling Dice (Dics-2) 1.It's Only Rock'n Roll/2.Member Introduction/3.Doo Doo Doo Doo Doo/4.Fingerprint File/5.Angie/6.Wild Horses/7.That's Life/8.Outa Space/9.Brown Sugar/10.Midnight Rambler/11.Rip This Joint/12.Street Fighting Man/13.Jumping Jack Flash
オフィシャルリリースされた7月13日LA公演の次にあたった、カウパレス2日連続公演の初日となる7月15日公演全曲収録盤。
この公演のブートというと、クリアーな音質でこの時代の録音としてはかなり上質な部類に入り、全曲収録ブートがLP時代から幾つもリリースされてきた中、CD時代になってから基テープより新たに作成されたVGP『It's Only Rock'n Roll』(VGP-036/7) が代表盤となっていましたが、
本作はスリックを加工したジャケットデザインからも分かるように、前述の音源とは異なる音源を使用して2枚組LPにてリリースされていた『"...Sad Songs Is All I Know"』(T-CPSF) を基にした全曲収録盤。
音の方は前述の『It's Only Rock'n Roll』音源に比べると、カセット録音特有の中低域に音が集中したクリアーさに欠ける音ではあるものの、本作の方が厚みのある音で演奏が録れているのと、こちらの音源も周りの観客があまり騒いでいないので、これはこれでなかなかの好録音ではあります。
また、このLP『"...Sad Songs Is All I Know"』は、おそらくテープチェンジが原因で『It's Only Rock'n Roll』音源では、CD化された後も中盤がごっそりと抜け落ちていた"Rip This Joint"を唯一カット無しで収めていたタイトルでもありました。
本作は残念ながらLPの基テープからの作成ではなくアナログ起こしの為、LP未収録だった"Fanfare For The Common Man〜Honky Tonk Women"、"You Gotta Move""You Can't Always Get What You Want""That's Life""Outa Space"の5曲を、『It's Only Rock'n Roll』音源の高域を加工し、音質を合わせた上で補填を行っての全曲収録盤としています。
これら楽曲に加え、面替わりにあたったり曲順を入れ替えた際に欠落していた"Doo Doo Doo Doo Doo""Midnight Rambler""Rip This Joint""JJF"終了後の歓声も『It's Only Rock'n Roll』音源にて補填。
そしてLPではマイクに何かが触れたような感じでドロップアウトが生じていた"Tumbling Dice"1コーラス目の「candle right down」部分も、これまた『It's Only Rock'n Roll』音源にて補填していますが、さすがに音質をいくら似せたとはいえ、前述したように録れた音の太さが異なることから、この部分については若干音が回る印象を受けるものの、基のドロップアウト状態に比べれば全然聴きやすくはなっています。
なお、補填音源の"You Gotta Move"で一旦曲を終わらせ、ピアノベースで曲を再スタートさせる部分(本作のタイムで3分21秒)にある、テープチェンジか何かの際にマイクに何かが触れたような強烈なノイズについては本作はそのままですが、前述のVGP『It's Only Rock'n Roll』はノイズ部分を巧妙にカットした上でクロスフェード処理を施しています。
ちなみにこの処理部分について他のCDはといえば、まずは翌公演とのカップリング4枚組CD『The Complete Cow Palace Tape 1975』(IMP-CD-045-048)そして翌公演CDとのセットもありますが、単体でもリリースされたStones Of Fireの『The Rock'n'Roll Show』(SOF 8003)これらはテレコを止めたプチッという音の直後にノイズが来ています。
したがって本作のノイズ部分はLP『It's Only Rock'n Roll』(-)と同様に、これらCDのようなテレコを止めたプチっという音が入っていませんので、本作の補填には既発CDではなくLPが使用されたのかなと推測されます。
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by Hara ¦ 19:27, Sunday, Dec 16, 2012 ¦ 固定リンク
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