The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Vedi Napoli E Poi Mori』(-)
vedinapoliepoimori

『Vedi Napoli E Poi Mori』(-) 2CD

July.17 1982 Stadio San Paolo,Napoli,Italy

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Little T&A/3.Angie/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Fratelli D'Italia(National Anthem Of Italia)

1982年ツアーも終盤にあたる7月17日ナポリ公演を収録した2枚組アナログLP『Vedi Napoli E Poi Mori』(WC321)の拡大複刻タイトル。

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ちなみにスリックの表のタイトル名はMoriがMorと記されていますが(もちろん本作の表ジャケも同じ)、LPの背文字はちゃんと"i"入りですので、事典の方も背文字に準じての表記となっています。って、Moriが正解なんで当たり前といえば当たり前の話だったりはしますが一応・・・。

基のLPは2枚組だったため、この日演奏された全24曲のうち、"Under My Thumb"から"Shattered"までの序盤4曲と本編ラストの"JJF"を除く全19曲の収録。

この公演については、CD時代になってからTSPが『Shattered In Europe』(TSP-CD-184)というタイトルで、"Twenty Flight Rock"から"You Can't Always Get What You Want"までのライブ中盤とラストの"Jumping Jack Flash""Satisfaction"を除く全17曲を限りなくモノラルに近い高音質ステレオサウンドボード音源にてリリース。

tspshatteredineurope

このことにより、LPとCDで音源は異なるものの、両方合わせて"JJF"を除く23曲を聴くことが出来ましたが、本作は、ネットに上がったLPと同じ録音での全曲収録音源をベースに、狂っていたピッチと定位を補整し、LPと比べて欠けていた曲間をそのLPから補填しての最長収録盤となっています。

ということで、これまでLPでは聴けなかった前述の5曲に加え、オープニングSEの"A列車"そしてこの日のエンディングSEである"Fratelli D'Italia(イタリア共和国国歌)"が同じ音源で、通して聴けるようになりました。

LPからの補填箇所はインフォにもあったように、"Just My Imagination"終了後のミックのMC冒頭、"Beast Of Burden"終了後のこれまたミックのMC冒頭、"Angie"のイントロ2秒、"Hang Fire"の曲紹介前のミックのうなり含む曲間10秒、"Satisfaction"イントロ寸前までの歓声25秒の5箇所。

補填5箇所の内、最初の2つについては音が若干クリアーになるのと、"Satisfaction"前は定位が若干右寄りになる為、補填したと言われればそうかと思いますが、予備知識無しに聴いている分には全然分からないレベル。

惜しむらくは、ついに聴けるようなった"JJF"の頭がおそらくテープチェンジにあたってしまっていたようで、歌い出しの少し前からの収録となっていることから完全収録とはならず。

音の方はというと、いかにもカセット録音というレンジの狭い音質で、低域軽めではありますが演奏を大きく捉えており、歓声や拍手の類も耳障りなレベルではないという好録音。

音質はLPとほぼ同じですが、LPで時折あった音の歪みは本作の方が少なめ。また、補填箇所の説明で少し触れたように、ライブ前半はLPの方が若干音質がクリアーですが、ライブ後半は逆に本作の方が僅かながら音がクリアーになっています。とはいえ、あくまでもほんの僅かなレベルで、ほとんど大差はありませんが・・・。

by Hara ¦ 03:58, Wednesday, Jul 31, 2013 ¦ 固定リンク

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