The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Swiss Made Vol.2』(DAC)
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『Swiss Made Vol.2』(DAC-129) 2CD

●Disc-1
Sep.26 1973 Festhalle Bern,Switzerland(2nd Show)

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

●Disc-2
Oct.6 1973 Skandinavium Gothenburg,Sweden (2nd Show)

Mono Audience Recording
Quality:Very Good - Good

(Disc-1)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
(Disc-2)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Doo Doo Doo Doo Doo/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man

ディスク1に収録は、9月26日ベルンでのセカンドショー。

本作に先行してGodfatherが『Before The Affair』(G.R.845)というタイトルでこの公演をリリースしていましたが、本作はこのGodfather盤とは異なる音源による全曲収録盤。

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いきなり最初の"Brown Sugar"がオーバーレベルにより、SAXソロ前のサビ途中まで音がひどく割れてしまっていますが、録音レベルが落ち着いて以降は演奏を大きく捉えた良好音源。

Godfather盤で聞こえていた叫び声が本作でも同じ位のレベルで聞こえることや、演奏の近さもほぼ同等であることから、録音ポジションはかなり近かったことが分かります。

音のクリアーさと奥行き感についてはGodfather盤の方が優れていますが、本作の方がやや音が太かったり、ヒスノイズもGodfather盤よりはるかに少なめ。そして何よりピッチが早かったGodfather盤と違って本作はピッチも正常。

加えて、Godfather盤は"Midnight Rambler"中盤のスローパート導入部分にあったテープチェンジによる欠落部の補填処理が、補填音源の音造りがイマイチだったことから違和感ありましたが、本作にも当然基がカセット音源につき、おそらくどこかに欠落部があったのでしょうけど、それがどこだか分からないくらい見事な補填処理を行っています。

惜しむらくは、Godfather盤には耳障りな手拍子や拍手がほとんどありませんでしたが、本作の方の音源ではマイクの近くに騒ぐ観客が一人いたようで、曲終了後や希に曲中にパチパチという手拍子や拍手が耳についたり、"Star Star"の間奏前での話し声や他の曲で時折入る叫び声、そして"Dancing With Mr.D."では2コーラス目でマイクに何かがあたる音が大きく入ってしまっていたりするので、これはちょっと残念な点ではあります。

『Swiss Made Vol.2』というタイトルなのに、ディスク2は10月6日にスウェーデンのゴーセンバーグで行われたセカンドショーを全曲収録。

この公演の既発タイトルとしては、EXILEがこの日の1stショーと誤ったクレジットでリリースした『You Can't Say We're Satisfied』(EXCD-013)とTaranturaの『Songs For Europe』(TCDRS-1-1-1,2)の二つがありますが、どちらも基は同じで、後方席での録音と思しきエコーがかった分離イマイチの音。

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ただしTarantura盤の方は、EXILE盤での過剰なヒスノイズ除去による余韻の不自然が無かったり、まだ若干早めなもののEXILE盤ほどピッチが早くなかったことから、poorだったEXILE盤に比べてGood - Fairクラスの音にはなっていました。

さて本作、基となる音源はやはりTarantura盤と同じですが、音の補整技術が上な分、Very Good-Goodへとランクアップ。

Tarantura盤でまだ早かったピッチはほぼ正常、加えてTarantura盤は音圧を上げすぎたが故に音の端々に歪みが生じていましたが、本作も録音時の歪み自体は若干あるものの、こういった音の加工によって生じた歪みは無し。

また、Tarantura盤は音が時折片側に寄ったりしていましたが、本作はきちんとあらためてモノラルにして作り直しているようで、こういった音の片寄りもありません。

なお、テープチェンジによりTarantura盤では"Honky Tonk Women"のイントロがフェードインとなっていましたが、本作はやや金属的なヒスノイズが漂った別音源を補填してのノーカット収録としています。

ちなみにこれはどうでもいいといえばどうでもいいことですが、裏ジャケットの曲順表記の6曲目がどちらの公演も"5"になっていたり、ディスク2はそれに加え8曲目も"9"と表記されているという、ジャケットの誤植が比較的少ないDACでは珍しいことではあります。

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by Hara ¦ 02:38, Friday, Aug 02, 2013 ¦ 固定リンク

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