The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Tokyo Dome 1990 Final Night』(-)
tokyodome1990finalnight

『Tokyo Dome 1990 Final Night』(-) 2CD

Feb.27 1990 Tokyo Dome,Tokyo

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Can't Be Seen/3.Happy/4.Paint It Black/5.2000 Light Years From Home/6.Sympathy For The Devil/7.Gimme Shelter/9.Band Introductions/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash

ストーンズに関して言えば、これまでWolfgang Vaultが公開してきた音源は、ラジオ放送の素材と思しきステレオサウンドボード音源ばかりだったことから、KBFHで時折再放送されてきた1973年、1978年、1981年ツアーの音が主でしたが、突如ラジオ放送されていない年代のライブ音源も公開。そのうちの一つが、本作のベースとなった1990年2月27日東京ドームでの初来日最終公演で、当然のことながらステレオサウンドボード録音。

この公演はこれまで後述するオフィシャル採用の3曲に加え、VGP『Tokyo Last Stand 1990』(VGP-097)にてオーディエンス音源で全曲聴くことが出来ましたが、全編ステレオサウンドボード音源というのは初。

vgptokyolaststand

"Start Me Up"ではミックの歌い出しが妙にオンになって浮いていたりして、聴き始めではどうなることかと思いきや、以降は前日26日の放送音源同様にギターが若干オフ気味なバランスなのと、少し輪郭のぼやけた音像なのがやや不満の残るところではありますが、安定したミックスで通して聴くことが出来ます。

ちなみにその26日の放送音源では、"Sympathy For The Devil"のイントロで、シーケンサーにシンクロする為のガイドリズムがミキシングミスによりオンになってしまっていましたが、この音源も同様にオンでミックスされてしまっています。

さて本作ですが、リリースするにあたり公開音源で遅かったピッチはほぼ正常に修正しているものの、高域控えめでややメリハリさに欠ける音質はそのまま。

この公開音源も他の公開音源同様にカセットテープを経由してのものだったことから、テープチェンジによる欠落は2箇所。

まずは"Mixed Emotions"で、間奏が終わった後のAメロ途中、「Let's love it to death」直後から数秒間。

この欠落部分については、前述したオーディエンス音源のVGP盤を聴いてみると、ミックは「Button your lip baby,Stay on your coat」と歌っており、歌詞では「Button your」の部分が欠落していましたが、本作はこの欠落部をオーディエンス音源ではなく、2番Aメロの「So get off」という箇所をコピー補填していることから「So get off lip baby,Stay on your coat」と元々ミックが後半歌詞を間違えていたのに加えて、さらに訳の分からないものになってしまっています。音源切り替わりの違和感対策として、同一音源の他所からの補填という策を取ったのでしょうけど、歌のない部分ならともかく、歌詞が変わってしまっているというのは別の違和感が生じているような気もするのですが・・・。

もう一つのテープチェンジによる欠落は"2000 Light Years From Home"スタート直後の、レコードからのサンプリング音をベースに、鍵盤とチャーリーがドカドカ叩いている部分。

本作は特に補填をしていないため、トラックタイムでいうと13秒付近にあたりますが、そこは音が飛んだままとなっています。

なお、この公演からは"Ruby Tuesday"と"Jumping Jack Flash"がオフィシャル『Flash Point』に、シングルのカップリングで"Harlem Shuffle"が採用されていますが、"Ruby Tuesday"は差し替え・カット共に無しでそのままの収録。

"Harlem Shuffle"は3分6秒から3分29秒と3分37秒から3分53秒までのカットだけで、ヴォーカルの差し替えは無し。

"Jumping Jack Flash"は、かけ声以外のヴォーカル全面差し替えに加えて、イントロ7秒から14秒、間奏の終わり部分1分56秒から59秒、そして後奏2分59秒から3分27秒、3分36秒から37秒、3分43秒から3分56秒、4分2秒から4分9秒、4分21秒から4分24秒、4分31秒から4分34秒、5分3秒から5分53秒、6分5秒から6分18秒、6分29秒から6分32秒までとものすごく細切れなカットがされており、この日だけのスペシャルコーラスアレンジ「オーオ、オーオーオッ」も8回だったところを6回にと短かく編集されています。

by Hara ¦ 15:46, Sunday, Sep 08, 2013 ¦ 固定リンク

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