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『El Mocambo 1977 +』(Red Tongue Records) |
『El Mocambo 1977 +』(RTR-029) 2CD+4LP
●CD-1 Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent(5,6,13,18)、Very Good
(※)Track 2,4,8,10 Apr.29 1976 Fasthalle,Frankfurt,West Germany
Stereo Soundboard Recording Quality:Very Good
(※)Track 15,16 June.9 1976 Palais Des Sports,Lyon,France
Mono Soundboard Recording ※Track 16(plus Audience Recording) Quality:Very Good
●CD-2 Apr.22 1979 Civic Auditorium,Oshawa, Canada (2nd Show)
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Track 12〜17 Mar.12-13 Sound Interchange Recording Studio,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent-Very Good
(CD-1) 1.Route 66/2.Honky Tonk Women/3.Hand Of Fate/4.Fool To Cry/5.Dance Little Sister/6.Mannish Boy/7.Crackin'Up/8.All Down The Line/9.Around And Around/10.Star Star/11.Worried About You/12.Let's Spend The Night Together/13.Band Intro/14.Little Red Rooster/15.Brown Sugar/16.Jumping Jack Flash/17.Crazy Mama(incomplete)/18.Little Red Rooster (CD-2) 1.Prodigal Son/2.3.Respectable/4.Star Star/5.Beast Of Burden/6.Just My Imagination/7.When The Whip Comes Down/8.Shattered/9.Miss You/10.Jumping Jack Flash/11.Before They Make Me Run/12.Worried Life Blues/13.Sing Me Back Home/14.She Still Comes Around/15.Apartment No.9/16.Say It's Not You/17.Worried Life Blues II
※CD-1・・・LP Side-1〜4、CDー2・・・LP Side-5〜8
CD-1と最初のLP2枚、ボックスのクレジットを見る限りでは、あたかもすべてモカンボ公演のような表記になっていますが、もちろんそんなことはなく"Honky Tonk Women"と"Fool To Cry""All Down The Line""Star Star"の4曲は、1976年4月29日フランクフルト公演のステレオサウンドボード音源から。
左右のチャンネルが逆な上に、過剰なヒスノイズ除去処理で音の余韻がほとんど消されてしまっていることに加え、既発では完走していた"Fool To Cry"は曲の途中でブツ切れというトホホぶり・・・。
そして"Brown Sugar"と"Jumping Jack Flash"は、1976年6月9日リヨン公演のモノラルサウンドボード音源からで、"Jumping Jack Flash"が途中からオーディエンス音源に切り替わってることから、このリヨン部分についてはVGP『Backstage Unlimited』(VGP-203)のコピー。
どうせ他公演から持ってくるなら、パリ公演ならば通しでサウンドボードとなるのに、何故にわざわざリヨン公演なのかというのは理解に苦しむところ。
ちなみにこれら他公演6曲の繋ぎ編集については、ただ差し込んでいるだけでクロスフェードなんてものは一切やっていないという、こちらもまた雑にも程があろうにというトホホぶり。
・・・とすっかり萎えてしまいますが、メインのモカンボ公演について触れておくと、こちらは"Dance Little Sister"終了後のMCの繋ぎ処理からも解るように、IMP『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP-N-017)からのコピーを主として曲順を組み替えたもの。
"Crazy Mama"については、DAC『From Paris To Toronto』(DAC-127) に収録されていた、ソロ後の3コーラス目「plain insane」までの長尺版に差し替えていますが、DAC盤収録のもう一つの目玉だった、イントロでドラムが入ってくる前に被ってくるチョーキングギターがミックスされる前の"Crackin'Up"ステレオミックスの方は未収録という中途半端ぶり。
気を取り直してCDー2ですが、こちらはトロント繋がりということなのか、まずは1979年のCNIBチャリティコンサートのセカンドショーから11曲。
頭の"Prodigal Son"はミックとキースによる2人だけの演奏で、次の"Let It Rock"からがストーンズのライブとなります。
なお、11曲目の"Before They Make Me Run"は、"Prodigal Son"の前に演奏していたThe New Barbariansのエンディング曲。
この公演についてはオーディエンス録音とサウンドボード録音の2種の音源がそれぞれブート化されていましたが、本作に収録されているのはサウンドボード音源の方で、"Respectable" のイントロにオーディエンス音源が補填されていることからも解るように、TSP『Blind Date Revisited』(TSP-CD-202-2)からの抜粋コピー。
よってTSP特有のノイズ除去処理の弊害である余韻の不自然さは本作も同様、ただし音質の方はTSPよりも若干メリハリがついた印象を受けます。
この公演の目玉といえば、やはりイントロからギターの音がはずれまくる"JJF"。そのギターによるメチャクチャぶりもさることながら、何を思ったか他のメンバーが演奏を終えても1人だけシンバルをひたすら叩き続けるチャーリー、といった迷演を聴くことが出来ます。
なお、この公演でのThe New Barbariansは全8曲を演奏しており、前述のTSP盤含む既発は残りの7曲も収録しています。
続くトラック12から17は、これまたトロント繋がりでモカンボ公演の翌週、3月12日と13日のキースのソロセッションからの抜粋収録という、これまた中途半端なもの。
この音源については、VGP『A Stone Alone』(VGP-377)が、ややレンジ狭めの音ではあるものの既発では最良タイトルでしたが、本作はやや高域が引っ込んだ感じの音。ヒスノイズ除去処理の影響で静音部がシュワシュワ鳴っているのは、どちらも大差ありません。
・・・と、どこをとっても中途半端なもので、とても30種近くもストーンズのボックスを出してきたとは思えない仕上げっぷりのトホホ箱。 |
by Hara ¦ 06:51, Friday, Sep 06, 2013 ¦ 固定リンク
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