|
『Phoenix 1981』(-) 2CD
Dec.13 1981 Sun Devil Stadium,Tempe,AZ
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Star Spangled Bannner
映画『Let's Spend The Night Together』の野外パートである本公演は、これまで映画用の素材からと思しきステレオサウンドボード音源が流出しており、そこから幾つものタイトルがリリースされてきましたが、本作はそれとは異なった、Wolfgang's Vaultが公開したFM放送の素材であるステレオサウンドボード音源を基にして作成された全曲収録盤。
既発音源がやや中域が張り出した感じの音で、ヒスノイズ除去処理の弊害なのか、はたまたリバーブ処理がまだきちんとされていないラフミックスだったことからなのか音の余韻がやや不自然だったのに対し、 本作収録の公開音源はヒスノイズは若干のっているもののレンジの広い自然な音となっています。
また後述する補填箇所を聴けば分かりますが、ギターの左右の振り分けも今回の音源の方がかなり広がっていることに加え、既発音源では中央に固まっていた2人のイアンの鍵盤が、今回の公開音源ではきちんと左右に分かれてミックスされているのも特徴。
また、既発音源では"Jumping Jack Flash""Satisfaction"のラスト2曲が発掘されなかったことから、この音源の代表盤であるVGP『Satisfaction Guarannteed』(VGP-136)は、"Jumping Jack Flash"を映画『Let's Spend The Night Together』から、"Satisfaction"をオフィシャルアルバム『Still Life』から持ってきて一応全てこの公演の音で固めていましたが、映画の"Jumping Jack Flash"は極端な短縮編集がされてしまっていたが故に、音だけだとかなり中途半端な印象。
もう一つの既発タイトルである『Live At Sundevil Stadium』(ARIZ 8101/2)はというと、"Satisfaction"こそVGP盤同様に『Still Life』から持ってきているものの、"Jumping Jack Flash"は5日後の12月18日ハンプトン公演のPPV放送音源をノンクレジットで収録といった具合でしたが、今回の音源はこれら2曲含めた全曲を公開してくれたため、ようやく全曲フルで楽しめることとなったのでありました。
とはいえこの公開音源、他の公開音源同様にやはりカセットテープを経由してのものにつき、テープチェンジによる欠落があり、本作のタイムでいうと、"Let Me Go"の4分19秒から4分32秒までと、"She's So Cold"の2分47秒から3分10秒までの2箇所がそれに該当。
本作はそれら欠落箇所に、既発音源の高域を抑える等して音質を合わせて、違和感ないように補填していることに加え、公開音源では10秒少々だった"Take The A Train"もスタート前の歓声から収録されていた既発音源を補填して本公演の最長収録盤としています。
そして、公開音源で遅かったピッチも正常に修正。
この公演からは前述した映画での採用に加え、"Hang Fire"と"Satisfaction"の2曲がFMで放送され、その"Satisfaction"がオフィシャル『Still Life』に採用されていますが、"Hang Fire"がオーバーダブや短縮編集無しの演奏そのままだったのに対し、"Satisfaction"の方は3コーラス目をメインにヴォーカルを一部差し替えていることに加え、本作のタイムでいうと2分50秒から3分08秒、3分15秒から3分29秒、4分12秒から4分30秒の3箇所をカットした短縮編集がされています。
この日は唯一の映画用野外収録だったにもかかわらず、このツアーならではのラフな演奏は相変わらず・・・。映画でも分かるように"Under My Thumb"は締まりのない終わり方だったり、"Twenty Flight Rock"ではチャーリーが曲に入り損ねかけてたりというのは序の口で、採用されなかった曲では、バックが既にサビへ移っているのにミックが普段よりも長くAメロを歌い続けたことから、まるでかみ合わずグダグダな展開となってしまった"Let It Bleed"、そしてこれまたミックが歌に入るタイミングがズレてしまい、その後の歌詞が無茶苦茶になってしまってる"Brown Sugar"等、採用云々以前のある意味すさまじい演奏を聴くことが出来ます。 |
by Hara ¦ 02:21, Monday, Oct 14, 2013 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|