The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Miami Rehearsals 1994』(-)
miamirehearsals1994

『Miami Rehearsals 1994』(-) 1CD

Nov.24 1994 Joe Robbie Stadium,Miami,Florida

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Stop Breaking Down #1/2.Stop Breaking Down #2/3.Angie #1/4.Beast Of Burden #1/5.Beast Of Burden #2/6.Angie #2/7.Dead Flowers/8.Sweet Virginia/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Live With Me #1/11.Live With Me #2(with Sheryl Crow)/12.Live With Me #3(with Sheryl Crow)/13.Who Do You Love #1(with Bo Diddley)/14.Who Do You Love #2(with Bo Diddley)/15.Who Do You Love #3(with Bo Diddley)/16.Stop Breaking Down #1(with Robert Cray)/17.Stop Breaking Down #2(with Robert Cray)

1981年のハンプトン、1989年のアトランティックシティに続いて、Voodoo Loungeツアーでは1994年11月25日のマイアミのジョー・ロビー・スタジアム(現:サンライフ・スタジアム)公演がPPV放送されましたが、本作はその前日に同所で行われたリハーサルの模様を高音質ステレオサウンドボード音源にて収録したタイトル。

基となったのはWolfgang's Vaultにて公開された音源で、ここでの公開音源にありがちな左右のチャンネルが反転していたりピッチが遅いといったことはなく、チャンネル左右・ピッチ共に正常。

この音源、全長が約110分程あるものの、リハーサルをテレコ回しっぱなしで録ったものという性質故、曲間では特に何もせず無音状態が続いていたり、音が鳴っていても楽器をなんとなくつま弾いているだけのものだったりするので、本作はそういった曲間の内、次テイクに繋がるフレーズの練習や、大きく聞こえる範囲でのメンバー間の打ち合わせ、軽いジャムといったものは残しつつ、不要と思しき部分をカットしてCD許容範囲ギリギリの総タイム79分57秒という長さにまで短縮し、この音源を聞いている上での間延び感を抑えています。

この日リハーサルされたのは、PPV放送ライブで初めて試みたアコースティックコーナーでの1994年ツアー初登場にしてこの年唯一の演奏となった3曲"Angie""Dead Flowers""Sweet Virginia"に、シェリルクロウとの"Live With Me"、ボ・ディドリーとの"Who Do You Love"、ロバート・クレイとの"Stop Breaking Down"といったゲスト3曲が中心。

既に何度も演奏を重ねてきている"Doo Doo Doo Doo Doo"は次曲"Live With Me"でホーンが入る為、ホーンのサウンドチェック用だったようで、ホーンが入ってきた最初のサビが終わった段階で曲を終わらせていますが、これがチャックが遊びながらイントロに入るといった、本番ではまずやらないであろう珍しい場面を聴くことが出来ます。

もう片方の94ツアー定番曲"Beast Of Burden"は最初インストで完走しますが、その後ミックの指示により真ん中のロニーのギターソロからスタートし最後まで。このミックの指示、おそらく「pretty pretty pretty」部分でのコーラス隊とのハモりを重視してのものかとは思われますが、このハモりアレンジ自体はそれ以前の公演から演っていたことであったので何故に?という感が。そしてこの曲、本番ではテレビ放送の方はされたものの、FM放送ではカットされてしまうという憂き目に・・・。

ゲストを招いてのリハーサル部分では、まずシェリル・クロウが"Live With Me #2"から出てきますが、その前の"Live With Me #1"はテープチェンジにあたったようで途中切れ。そのシェリル・クロウはプロンプターの読み間違いか、ところどころ歌詞を1行飛ばしていて、前日にこれで大丈夫かいなといった出来のまま、ボ・ディドリーに。

最初の"Who Do You Love #1"は、トラック名こそ#1と振られていますが実は幾つかのテイクが入っており、これがまた興味深いもので、まず最初の方のテイクでは完璧主義(?)のミックが歌い出しの感じを掴めず苦戦しているという珍しい模様を聴くことが出来たり、演奏の合間の3分57秒からは、リハーサルの時間が押していたようで、ボの"Say Boss Man"という曲にかけたのか、「Big boss leaving to go back to the hotel」とミックがジョークを言う場面も。

トラック16からはロバート・クレイが登場し"Stop Breaking Down"。この曲、翌日の本番ではチャーリーのリズムがひっくり返っちゃってますが、本作のトラック1と2に収録されているロバート・クレイ抜きのテイクや、ロバート・クレイが加わったトラック16のテイクでも問題なく演奏しているものの、トラック17の冒頭のテイクだけは"Love Is Strong"を彷彿させるドラムのフィルから演奏に入るアレンジとなっており、本番もこっちのアレンジでやればあのようなことにならずにすんだのではといった気も。

といったわけで、Wolfgang's VaultはFM放送の素材を主としたライブ音源だけなのかと思いきや、こういったリハーサル音源も所蔵しているということで、いつの日かライブ音源を公開している89年のアトランティックシティのリハーサルなんてのも出てくるのでしょうか。

by Hara ¦ 07:00, Wednesday, Oct 16, 2013 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

『The Rolling Stones Steel Whe ..

『Australian Tour 1966』(DAC)

・・・

『Palladium 1978』(-)

『Complete Lacerated』(-)

『Live...1978』(KING STREET)

過去ログ
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ