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『RIO 1998』(MF-60/61/62) 2CD+1DVD
Apr.11 1998 Praca da Apoteose,Rio de Janeiro,Brazil
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Opening/2.Satisfaction/3.Let's Spend The Night Together/4.Flip The Switch/5.Gimme Shelter/6.Ruby Tuesday/7.Saint Of Me/8.Out Of Control/9.Miss You/10.Like A Rolling Stone/11.Band Introductions/12.You Don't Have To Mean It (Disc-2) 1.Move To B-Stage/2.Little Queenie/3.I Just Wanna Make Love To You/4.You Got Me Rocking/5.Sympathy For The Devil/6.Honky Tonk Women/7.Start Me Up/8.Jumping Jack Flash/9.You Can't Always Get What You Want/10.Brown Sugar
95年のフランス・モンペリエ公演でストーンズと初共演したボブ・ディランは、98年春のストーンズ南米ツアーで再び共演。この98年は、アルゼンチンで4月4日と5日の2回、そしてブラジルで4月11日と13日と都合4回のゲスト出演を果たしています。
その共演曲はディラン作の"Like A Rolling Stone"。事典でも触れましたが、95年の共演時はキーが下げられミックが歌いづらそうでしたが、今回の共演ではストーンズがいつも演奏しているキーなのでミックも余裕を持ったパフォーマンスをしています。とはいえ歌の節回しがあまりに違う二人なだけに、ミックは余裕があるといってもサビで合わせるのには相当苦労しているようですが・・・。
さて、本作が収録しているのは4月11日のブラジル公演(※事典では、会場名・国名表記がその前のアルゼンチンのままでした、すみません)。この公演はテレビ放送に加え、事典では抜け落ちてしまいましたがFMラジオでもステレオで放送されています。
本作はラジオ放送を基に作成したCDと、テレビ放送を収録したDVDの3枚組タイトル。
事典でこの公演の代表盤として挙げた『Bob Dylan & Los Rolling Stones』(VGP-198)と『Real Sterio』(SOF 9006)は、いずれもラジオ放送から作成されたタイトルでしたが(SOF盤には裏ジャケットにその旨の記載もあり)、本作はこの両タイトルと比べてどうかというと・・・。
まずは音質ですが、一番硬質な音造りがVGP盤で、SOF盤は少し高域がマイルド気味。本作はこのレーベル特有の硬質な音造りと思いきや、SOF盤の低域を膨らませた感じの高域控えめな音に仕上げています。
本作が、このどちらかのタイトルからのコピーかどうかという点については、VGP盤はボーナストラックを収録する都合からか"Brown Sugar"終了後の歓声に、95年東京セッションの"Honest I Do"がクロスフェードしてきますが、本作はSOF盤同様にそのクロスフェード以降の歓声も収録。
SOF盤はディスクのディバイド・ポイントが"Like A Rolling Stone"の後と、"You Don't Have To Mean It"の後をポイントとしているVGP盤や本作と異なっており、"Like A Rolling Stone"と"Band Introductions"の間の長さはVGP盤と本作は同じ。
ちなみにSOF盤でも"You Don't Have To Mean It"終了直後で一旦フェードアウトして、つぎのBステージへの橋がかかる際のSEがフェードインしてきているので、実際の放送でもこの部分だけはフェードアウト・インしていたのかなと。
そしてそのSOF盤でディスクをまたぐ"Like A Rolling Stone"と"Band Introductions"の間は、重複部分を作らずにフェードアウト・イン処理していることから、もし本作がコピーをするにしても、その部分をVGP盤からコピーする等して補填しない限りは出来ませんが、本作のその部分を聞く限りは補填による編集痕や音質変化もなかったことから、本作は新たな別マスターから作成されていることになります。
DVDの方にも触れておくと、ラジオ放送ではカットされていた"Wanna Hold You"と"Tumbling Dice"、テレビ放送でもこの2曲ではCMにあたってしまってはいますが、CM明けに現地レポーターのレポートのバックで曲の終わり数十秒を見ることが出来ます。ただしその反面、オープニングSEの途中までや"You Can't Always Get What You Want"のイントロには、レポーターのしゃべりが被ってしまっているという難点もあったりします。
ちなみに本作のDVDを既発の2枚組プレスDVD『Bridges To Babylon Tour』(WOW-050 1/2)と比べてみると、画像の輪郭の甘さはほぼ同等ですが、発色は本作の方がはるかに上回っています。
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by Hara ¦ 17:25, Wednesday, Dec 31, 2014 ¦ 固定リンク
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