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『New Orleans 1994』(-) 2CD
Oct.10 1994 Superdome,New Orleans,LA
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track1,2,3,4,10 Disc-2 Track2,4,5,6,7,8 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Intro/2.Not Fade Away/3.Tumbling Dice/4.You Got Me Rocking/5.Shattered/6.Rocks Off/7.Sparks Will Fly/8.Satisfaction/9.Beast Of Burden/10.Out Of Tears/11.Doo Doo Doo Doo Doo/12.I Go Wild/13.It's All Over Now (Disc-2) 1.Miss You/2.Band Introductions/3.Honky Tonk Women/4.Before They Make Me Run/5.The Worst/6.Love Is Strong/7.Monkey Man/8.Street Fighting Man/9.Start Me Up/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Jumping Jack Flash
本作が収録しているのは94年のニューオリンズ公演。このニューオリンズ公演、事典でも取り上げてはいますが、本作のリリースまでは以下の2種のラジオ音源がブート化されてきています。
1)全米ラジオ局によるライブ直後の放送
ライブ後にさほど時間をおかずに全曲を放送。ただしブート対策だったのか、ミックスは大変分離の悪いモコモコしたもので、当時出始めていたDATによるクリアーな他公演のオーディエンス音源の方がはるかにバランスが良かったといった音。 ただしツアー半ばでの1コンサートほぼフルの全曲放送だったため、ブートはかなりの数がリリース。その中では、左右逆のタイトルが多い中できちんと合わせあることや、カットされているタイトルも多かったオープニングSE冒頭の「ゴンゴン」というティンパニーっぽい音が収録されている『The Show Must Roll On』(OCTO 053-054)を事典では代表盤として挙げておきました。
2)WESTWOOD ONEによる放送
事典に書ききれなかったことも含めてここであらためてまとめておくと、公演の翌年95年と96年に、WESTWOOD ONEは「Superstar Concert Series」というプログラムでこの公演を放送。
ミックスはきちんと整理されたものでしたが、残念ながら全曲とはいかず、"Shattered""Rocks Off""Sparks Will Fly""Satisfaction""Beast Of Burden""Doo Doo Doo Doo Doo""I Go Wild""It's All Over Now""Miss You""Honky Tonk Women""Start Me Up""It's Only Rock'n Roll""Brown Sugar""Jumping Jack Flash"の当日演奏曲23曲中14曲のみが放送されています。
この公演、95年はshow #95-27、96年はshow #96-16として放送されましたが、微妙に異なる点があり、その違いは"Sparks Will Fly"の2回目のサビに出てくる 「fuck your sweet ass」という言葉の扱い。95年の放送ではそのまま流されましたが、96年の放送ではテープの逆回転のような音が上に被せられています。
ちなみに1)の放送のこの部分はというと、若干の音飛びのような処理となっています。
この「Superstar Concert Series」を収録しているブートは、これまで『But Naked』(VGP-071)と『Tattoo Me』(-)の2種ありましたが、VGP『But Naked』は95年のラジオショーディスクを基に作成された高音質タイトル。したがって"Sparks Will Fly"のサビは加工されずそのまま。
もう片方の『Tattoo Me』は96年の放送から作成されていることから、"Sparks Will Fly"の2回目のサビに逆回転のような音が被っています。またこのタイトルは、カセットでのエアチェックテープを基にしていたようで、高域が若干荒れ気味なのに加え、"Sparks Will Fly"では曲最後の「タン」というチャーリーのスネア1発が欠落してしまっている等、やや残念な出来。
さて本作ですが、ベースとなっているのは2)の「Superstar Concert Series」の96年版音源。したがって"Sparks Will Fly"の2回目のサビに逆回転のような音が被っています。
そしてこの96年版音源がカバーできていなかった残り9曲を、サイト「Wolfgang's Vault」にアップされていたサウンドボード音源にて補填して全曲収録盤としています。
ただしこの「Wolfgang's Vault」音源、微妙に歓声のミックスは異なっているものの「Superstar Concert Series」音源同様にきちんと整理されたミックスだったのですが、なんとステレオの右チャンネルをモノラル化したものにつき、ロニーはソロで中央にパンニングされるとき以外はほとんど聞こえないという欠点を抱えていてしまっているのが難点。したがってロニーがイントロを弾く"It's All Over Now"(本作はラジオ音源を採用しているので未収録)や"Street Fighting Man"等は、他のマイクが拾ったと思しきエコーがかった音でしか聞けません。
本作は「Superstar Concert Series」未放送の楽曲9曲の補填に加え、メンバー紹介やMC等ももらさず補填しての完全版としているのもポイント。そのメンバー紹介、1)の全米ラジオ局放送の際にもカットされていたので、実は本作が初のブート化。惜しむらくは、MCまで細かい補填をしているのは良いのですが、モノラルとステレオの違いにより大半の曲の曲間で音が広がったり狭まったりしてしまっているので、聞いていてちょっと違和感を覚えてしまうこと。楽曲は仕方ないとしてもMC部分は擬似ステレオにする等して、音源切り替わり時の差を軽減する等の加工があれば尚良しだったかと。
なお、"The Worst"から"Love Is Strong"にかけて受信不良のようなノイズが被っていますが、これは1)の全米ラジオ局放送でも同様につき、これはおそらく楽器のワイアレス系の受信不良ノイズと推測されます。 |
by Hara ¦ 18:24, Wednesday, Dec 31, 2014 ¦ 固定リンク
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