The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Sympathy For The Devil』(Tarantura)
tarasympathyforthedevil

『Sympathy For The Devil』(TCDRS-22-1,2) 2CD

May.23 1976 Earl's Court Arena,London,England

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me/4.Get Off Of My Cloud/5.Hand Of Fate/6.Hey Negrita/7.Ain't Too Proud To Beg/8.Fool To Cry/9.Hot Stuff/10.Star Star/11.You Gotta Move/12.You Can't Always Get What You Want/13.Band Intro/14.Happy/15.Tumbling Dice/16.Nothing From Nothing/17.Outa Space
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.It's Only Rock'n Roll/3.Brown Sugar/4.Jumping Jack Flash/5.Street Fighting Man/6.Sympathy For The Devil

1976年ツアー最初のハイライトであるアールズコート6連続公演の3日目にあたる5月23日公演収録盤。

まず、この公演の既発盤に触れておくと、1枚物のLPなのに13曲60分近くも収録していた『British Venues 1976/Have You Seen Keef?』(-) と、このLPで遅かったピッチを修正し、スクラッチノイズも丁寧に除去した復刻CD『British Venues 1976/Have You Seen Keef?』(-)

britishvenus2

これらタイトルに加えて『Another Earls Court 1976』(VGP-022)やそのコピーと思しきタイトル『Down And Out In Paris』(RS 066/67)には、アンコールで演奏されたこのツアーのレア曲"Sympathy For The Devil"が収録されており、合わせるとこの日演奏した20曲中("If You Can't Rock Me"と"Get Off Of My Cloud"のメドレーは1曲とカウント)14曲を聴くことが出来ました。

vgpanotherearlscourt1976

rattlesnakedownandoutinparis

本作はこれら既発タイトルで聴くことが出来なかった"If You Can't Rock Me〜"Get Off Of My Cloud""Star Star""You Gotta Move"
"You Can't Always Get What You Want""Outa Space""Midnight Rambler"を含めた全曲収録タイトル。

本作の基となった音源もこれら既発タイトルと同じで、会場特有のホールエコーの影響でやや音の輪郭が甘目な傾向はありますが、演奏を大きく捉えており、歓声も良い感じで入っているバランスの良い好録音。

テープチェンジは"Fool To Cry"と"You Can't Always Get What You Want"終了後ですが、タイミングと交換の手際が良かったようで、次の"Hot Stuff"は頭からノーカットで、そしてメンバー紹介も全員分聞くことが出来ます。

また既発の"Sympathy For The Devil"では、曲の終盤でジェネレーションの異なる別音源に切り替わり。突如音がモノラルになってしまうという難点がありましたが(『Another Earls Court 1976』6分47秒、『Down And Out In Paris』6分34秒)、本作はそのような音質変化も無し。

・・・とここまでは良い点ばかりを挙げてきましたが、残念なのが肝心の音質。既発タイトルはマイルドな耳あたりの良い音質だったのに対し、本作は中域が響き気味の上下のレンジが更に狭まった音となってしまっていることに加えて、音圧の上げ過ぎで音の端々が時折バリバリと歪んでしまっているという難点あり。

またピッチも気になるレベルではないものの若干早めと、せっかくの好素材だったのでもう少し丁寧に造ってあればと何とも残念なタイトル。

なお、この日はいきなりミックが"Honky Tonk Women"で歌い出せず、しばらくインスト状態が続いたり、"If You Can't Rock Me"の入りではチャーリーが最初のフィルインの後ですぐに止まってしまったりと、安定した演奏という印象を受けるこのツアーにしては珍しいミスの連発を聴くことが出来ます。

11:53, Sunday, Dec 31, 2017 ¦ 固定リンク

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