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『Live In Holland』(DAC-186) 2CD
May.18 1990 Feyenoord Stadion,Rotterdam,Holland
Stereo Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Almost Hear You Sigh/9.Ruby Tuesday/10.Angie/11.Rock And A Hard Place/12.Terrifying/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Midnight Rambler (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Can't Be Seen/3.Happy/4.Paint It Black/2.2000 Light Years From Home/6.Sympathy For The Devil/7.Street Fighting Man/8.Gimme Shelter/9.Band Introductions/10.It's Only Rock'n'Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/ 13.Jumping Jack Flash/14.Carmen
1990年アーバン・ジャングル欧州ツアー初日、5月18日のロッテルダム公演を収録していた2枚組LP 『Live In Holland』(E102621/2)の拡大復刻タイトル。
アナログ盤『Live In Holland』の方は2枚組LPという収録時間の制約もあって、"Miss You""Almost Hear You Sigh""Ruby Tuesday""You Can't Always Get What You Want""Can't Be Seen""Happy"の6曲とメンバー紹介が未収録の全20曲収録。
コンサートの流れ自体はしっかりと押さえてはいるものの、キースのヴォーカル曲が2曲ともカットされているといった点で若干バランスに欠ける選曲なことに加えて、"Tumbling Dice"と"Terryfying"それぞれに各1箇所ずつ音切れあったりするので、それならキースのどちらかと他のきちんと録れている曲を入れればいいのにといった感も。
音の方はというと、フィールドの人波の中での録音だったようで、マイクの前に人の壁があるような感じのややクリアーさに欠ける音質となっているところがあったり、不快に感じるほどではないものの曲によって歓声や手拍子・歌声が大きく入っていたりもしますが、演奏を大きく捉えた聴き易い良好音源から作成されています。
この公演の既発CDとしてはこのアナログから起こされた『Live In Holland』(PKO CD 93071/2)がありますが、何故かLPには入っていた"Continental Drift"がカットされていたり、終演後に打ち上げられる花火のBGM"Carmen"が終わった後もLPより短くなってしまっているという残念なタイトル。
※このCDはジャケが2種類あり、1つはLPと同じで、こちらは独自デザインのもの。
さて本作、基となった音源はLPと同じですが、高域を耳につかない程度に若干クリアーにしつつ低域に厚みを持たせたことにより聴き易さが更に向上。
本作は、LPでカットされていた6曲とメンバー紹介を基本的には同音源より収録してコンサートの全貌を網羅したものとなっていますが、"Can't Be Seen"の頭から歌い出し寸前までは別のオーディエンス音源を補填。
こちらの別音源は、やや中域が張り出し気味で低域の厚みが若干メインの音源より欠けるといったものではあるものの、こちらもまた演奏を大きく捉えた録音のため、音源の切り替わりでもほとんど違和感のないものとなっています。
LPやPKO盤CDにあった"Tumbling Dice"と"Terryfying"の音切れも本作は無し。
ちなみにコンサート終了後の"Carmen"の後については、アナウンスの後にBGMとして"The Ride of the Valkyries(ワルキューレの騎行)"が場内に流れますが、PKO盤は先に触れたように流れる前でフェードアウトなので聞くことが出来ず、本作は収録してはいるもののLPの方がより長く収録されていたりしますが、ここはストーンズの演奏とは全く関係のない部分につき、どうでもよいと言えばどうでもよいところかと。
そんな本作の聞きどころというと、スティールホイールズ/アーバンジャングルツアー初演となる"Street Fighting Man"はもちろんのこと、"Honky Tonk Women"では歌詞がおかしかったり、"Midnight Rambler"はドラムが入った後のハープの入り忘れ、そして"Paint It Black"の歌い出しでは音を外す等、ミックが凡ミスを連発しているといったあたりかと。
なお、『1990 Nervours Breakdown』(King Snake Records)にも、この公演から"Bitch""Angie""Terrifying"の3曲が収録されていますが、使われているのは本作と同じ音源です。
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10:53, Sunday, Feb 11, 2018 ¦ 固定リンク
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