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『Hyde Park July 1969』(DAC) |
『Hyde Park July 1969』(DAC-183) 2CD
July.5 1969 Hyde Park,London,UK
Disc-1 Mono Audiennce Recording Quality:Excellent
Disc-2 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Adonais/2.I'm Yours And She's Mine/3.Jumping Jack Flash/4.Mercy Mercy/5.Stray Cat Blues/6.No Expectations/7.I'm Free/8.Down Home Girl/9.Love In Vain/10.Loving Cup/11.Honky Tonk Women/12.Midnight Rambler/13.Adonais/14.Midnight Rambler/15.Love In Vain (Disc-2) 1.Mercy Mercy/2.Radio Comment/3.Love In Vain/4.Radio Comment/5.Adonais/6.Jumping Jack Flash/7.Stray Cat Blues/8.No Expectations/9.Radio Comment/10.I'm Free/11.Loving Cup/12.Honky Tonk Women/13.Radio Comment/14.Street Fighting Man/15.Midnight Rambler/ 16.Sympathy For The Devil/17.Radio Comment
1969年ハイドパーク公演をオーディエンス音源にて収録していたLP『Hyde Park 1969 July』(Contra Band)の拡大復刻タイトル。
このLPに収録されていた音源は、アナログLP時代にブート化されていた唯一のオーディエンス録音で、ミックのヴォーカルやギターが前面でドラムはかなり小さめ、そしてベースがやや歪み気味といったバランスではあるものの演奏自体は大きく捉えており、また耳障りな歓声や手拍子もほとんど無いという良好なもの。
この日演奏された曲の中で唯一テレビやラジオで放送されなかった"Down Home Girl"と、幾つかのタイトルで"Mercy Mercy"の補填として使われたイントロ部分以外はこれまでプレスCD化されてきませんでしたが、本作は初登場となるこの音源の"Midnight Rambler"を含めた形でCD化。
これまでLPや既発CDで聞けたこの音源は、音が中域に集まり気味な典型的な当時のカセット録音といったレンジの狭い音質でしたが、本作はジェネレーションの若いテープから作成したようで、高域部がすっきりと伸びたクリアーな音質に加えて、ヒスノイズもこれまでより少なくなっています。
インフォメーションによると、オランダの海賊放送局ラジオ・ベロニカがライブから10日後の7月15日に特番としてこの音源を放送したようで、本作はそのラジオ・ベロニカに残されていたテープからCD化したとのことなので、ここまでの音質の向上となった模様。
音質以外での本作のトピックとしては、初登場となるこの音源の"Midnight Rambler"。 中間のスローブルースパートが始まる前までという長さなものの、これまでブート化されてこなかった新たな部分が出てきたということがポイントかと。
この続き、本作のタイムでいうと4分2秒からはトラック13に収録されているオーディエンス音源が補填されており、補填音源の方は全体的に演奏がやや奥に引っ込んではいますが、切り替わり部分がスローパートという比較的静かな箇所だったこともあり、ほとんど違和感はありません。
なお、"Loving Cup"のイントロ欠落、そして事典で触れそこなっていましたが、"I'm Free"に大幅な欠落があって曲自体がかなり短く編集されているのは本作も既発同様。
トラック12から14は、こちらも初登場となるオーディエンス音源で、インフォによるとラジオ放送されたものとのことですがラジオ局や番組名等は不明。この音源の登場によりハイドパークのオーディエンス音源は、このディスクの前半部に収録されたLP時代からの音源、そして『In The Park』(SCRO 001)収録の音源に続いて3つ目となります。
従来の両音源に比べて、この音源は全体的にやや音が奥に引っ込んでしまってはいるものの、遠いというほどのレベルではありません。また音質は前述の補填で違和感がないことからもわかるように、こちらもクリアーなものとなっています。
この音源も"Love In Vain"は途中までで、3分39秒からはこのディスク前半の音源、即ちLP時代からの音源を逆に補填していますが、ミックのヴォーカルが前に浮き出たかなと感じる程度のこちらも違和感のない繋ぎとなっています。
ディスク2に収録されているのは、ハイドパークのラジオ放送音源を収録。
これはニューヨークの地方FM局WLIRが、ハイドパーク10周年記念ということで放送した番組で、この音源についてはDAC自体が『Brian,Come Back You Bastard!』(DAC-164)にて一度ブート化していますが、前回が実際のライブの曲順に並び替えての収録だったのに対し、今回は"Mercy Mercy"から始まる放送曲順での収録。
今回はただ単に曲順を並び替えただけでなく、全体的な音質では『Brian,Come Back You Bastard!』がやや中域が張り出した音だったのに対し、本作は中域を抑えてやや高域を伸ばした音造りとしたことにより音の上下のレンジが広がって聞こえるようになっています。
またトラック4の"Radio Comment"後半部、おそらくバックステージでのテイラーと思しきギターをバックにしたミックのインタビュー、そしてミックがステージに上がる前のバンドコールがきちんと繋がった形となっている部分が『Brian,Come Back You Bastard!』には収録されていなかったので、これがディスク2のポイントかと。
このミックのインタビューについては、同じくこのWLIRの番組のインタビュー・コメント部分をまとめて収録していたGoldplateの『Hyde Park Legend 1969 Complete Edition』(GP-1303CD1/2)にも収録されていなかったので、この部分は初登場。
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06:31, Friday, Feb 09, 2018 ¦ 固定リンク
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