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2015年 4月
『Steel Wheels Tokyo 1990 Kongou』(Mayflower) |
『Steel Wheels Tokyo 1990 Kongou』(MF-85/86) 2CD
Feb.21 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Almost Hear You Sigh/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introduction/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash
前日の20日公演は定番の"Ruby Tuesday"が外されたイレギュラーなセットリストでしたが、この日は通常に逆戻りとなった初来日ツアー6公演目となる2月21日公演収録盤。
この公演については、他のタイトルのボーナストラックとしても1曲もブート化されていなかったことから、本作がプレスでは初の収録タイトルとなります。
奥行きは感じるものの音が遠いという程ではない演奏をそこそこ大きめに捉えたモノラル録音で、ドーム特有のエコー感も少なめ。
ただし"Bitch"と"Brown Sugar""Satisfaction"の3曲では録音者がマイクを一旦隠したようで、その間は音が極端にコモって遠くなってしまうという難点あり。
時折録音者の周りが盛り上がったりしていますがこれは許容範囲。
音質は典型的なカセット録音の上下のレンジが狭いもので、メリハリをつけるべく高低域を持ち上げているようですが、高域が耳につくほどではありません。
このイコライジングの影響というよりは、本作はダビングを幾度か経たテープから作成されているようで、強めのヒスノイズが全編に漂ってしまっており、これはノイズ除去処理を施すとあきらかに音が変わってしまうといったレベルのもの。
テープチェンジによるものかはたまたダビング時にそうなったのかは不明ですが、"Mixed Emotions"のイントロが1音欠けているのと、"You Can't Always Get What You Want"終了後のミックによるキース紹介MC、そして"Happy"演奏後のキースの挨拶部分が欠落しています。
また本編終了からアンコールまでの曲間を極端に詰めすぎで、"Satisfaction"と"Jumping Jack Flash"の曲間が15秒しかなく、これではインターバルなく続けて演奏したように聞こえてしまうことから、詰めるにしてももう少し曲間を空けておいてほしかったところ。
演奏はとりたてて書くようなことのない平均的なものですが、録音位置によるものなのか、"Sympathy For The Devil"で最初のサビに入るまでの間、ミックのボーカルよりもシーケンスパーカッションのコンガが大きく聞こえてくるのが、ちょっとだけ新鮮な印象かなと。 |
by Hara ¦ 23:56, Sunday, Apr 12, 2015 ¦ 固定リンク
『Steel Wheels Tokyo 1990 Shikishima』(Mayflower) |
『Steel Wheels Tokyo 1990 Shikishima』(MF-83/84) 2CD
Feb.19 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introduction/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash
計10公演行われたストーンズ初来日公演は、まず9公演が発売されましたが、初日4日前となる2月10日の記者会見でミックが発表して追加されたのが本作収録の2月19日公演。
公演9日前という発表でも東京ドームのチケットが完売してしまったあたりは、この当時の盛り上がりぶりがいかに凄まじかったかという証なのかなと。
さて、この19日公演、17日公演と誤ったクレジットで日替わり曲の"Angie"のみ、『Alive & Rollin'1990』(VGP-090)のボーナストラックでブート化されていましたが(・・・と書いていますが、事典の方もこの日の項目の曲目が初日のものとなっていて間違ってます、すみません)、本作はVGP盤とは異なる音源での全曲収録盤。
この時期ではある意味珍しいモノラル録音で、やや遠めからと思しき奥行きのある音ではあるものの、耳障りな手拍子や歓声の類がほとんどないことに加え、ドーム特有のエコーがかった音にもなっていないので、意外と聞きやすい音源であると言えます。
大元の音源自体は上下のレンジの狭い典型的なカセット録音の音質だったようですが、本作は高域と低域を強調した音造りをしており、その高域の方はシンバル類が耳につくかつかないかギリギリ程度で何とか止まっています。
ただしその高域を持ち上げた弊害なのか、はたまた基テープの録音レベルが低かったのかは不明ですが、全体的にヒスノイズが多いのとピッチがやや遅め。
"Jumping Jack Flash"が最後のリフ途中でフェードアウトしていて不完全収録となっている以外の曲中カットはありませんが、本作は幾度かダビングを経たテープを使用しているようで、本来のテープチェンジ以外にもカットや編集部分があります。
まずは"Rock And A Hard Place"終了後の曲間。
ここはMC等のカットはありませんが、歓声が数秒重複してしまっています。とはいえよく聞くと気づくレベルのもので、流して聞いているとまったく不自然さは感じません。
続いては"You Can't Always Get What You Want"終了後。
本作ではディスク1のラストを"You Can't Always Get What You Want"としていますが、曲が終わってすぐにフェードアウトしてディスク終了。ディスク2はキースのMCから始まっていますので、その前にあったミックのキース紹介MCが丸々カットされていることになります。
そのキースコーナーの"Happy"終了後、本作はすぐにフェードアウトし、"Paint It Black"イントロ前のキースのギター爪弾きが始まる寸前でフェードインしてくるため、その間の"Happy"終了後にキースが発した言葉と曲間の歓声が丸々カット。
そして本編ラストの"Satisfaction"終了後からアンコールの"Jumping Jack Flash"がスタートするまでの歓声。
まあこの部分に関しては丸々残っていたとしても、歓声だけ数分聞くのはあまり楽しいものではないでしょうから、ある程度短く編集されていた方が聞きやすいのは確か。
この公演の目玉は"Midnight Ramnbler"。
中間部のスローパートに移る前、一旦減速しかけたところでキースの主導で再び演奏が加速するという、かっちりと構成が決まったこのツアーでは珍しいフリーな展開を聞くことが出来ます。 |
by Hara ¦ 20:08, Saturday, Apr 11, 2015 ¦ 固定リンク
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