The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Steel Wheels Tokyo 1990 Shikishima』(Mayflower)
mayflowershikishima

『Steel Wheels Tokyo 1990 Shikishima』(MF-83/84) 2CD

Feb.19 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introduction/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash

計10公演行われたストーンズ初来日公演は、まず9公演が発売されましたが、初日4日前となる2月10日の記者会見でミックが発表して追加されたのが本作収録の2月19日公演。

公演9日前という発表でも東京ドームのチケットが完売してしまったあたりは、この当時の盛り上がりぶりがいかに凄まじかったかという証なのかなと。

さて、この19日公演、17日公演と誤ったクレジットで日替わり曲の"Angie"のみ、『Alive & Rollin'1990』(VGP-090)のボーナストラックでブート化されていましたが(・・・と書いていますが、事典の方もこの日の項目の曲目が初日のものとなっていて間違ってます、すみません)、本作はVGP盤とは異なる音源での全曲収録盤。

vgpaliveandrollin

この時期ではある意味珍しいモノラル録音で、やや遠めからと思しき奥行きのある音ではあるものの、耳障りな手拍子や歓声の類がほとんどないことに加え、ドーム特有のエコーがかった音にもなっていないので、意外と聞きやすい音源であると言えます。

大元の音源自体は上下のレンジの狭い典型的なカセット録音の音質だったようですが、本作は高域と低域を強調した音造りをしており、その高域の方はシンバル類が耳につくかつかないかギリギリ程度で何とか止まっています。

ただしその高域を持ち上げた弊害なのか、はたまた基テープの録音レベルが低かったのかは不明ですが、全体的にヒスノイズが多いのとピッチがやや遅め。

"Jumping Jack Flash"が最後のリフ途中でフェードアウトしていて不完全収録となっている以外の曲中カットはありませんが、本作は幾度かダビングを経たテープを使用しているようで、本来のテープチェンジ以外にもカットや編集部分があります。

まずは"Rock And A Hard Place"終了後の曲間。
ここはMC等のカットはありませんが、歓声が数秒重複してしまっています。とはいえよく聞くと気づくレベルのもので、流して聞いているとまったく不自然さは感じません。

続いては"You Can't Always Get What You Want"終了後。
本作ではディスク1のラストを"You Can't Always Get What You Want"としていますが、曲が終わってすぐにフェードアウトしてディスク終了。ディスク2はキースのMCから始まっていますので、その前にあったミックのキース紹介MCが丸々カットされていることになります。

そのキースコーナーの"Happy"終了後、本作はすぐにフェードアウトし、"Paint It Black"イントロ前のキースのギター爪弾きが始まる寸前でフェードインしてくるため、その間の"Happy"終了後にキースが発した言葉と曲間の歓声が丸々カット。

そして本編ラストの"Satisfaction"終了後からアンコールの"Jumping Jack Flash"がスタートするまでの歓声。
まあこの部分に関しては丸々残っていたとしても、歓声だけ数分聞くのはあまり楽しいものではないでしょうから、ある程度短く編集されていた方が聞きやすいのは確か。

この公演の目玉は"Midnight Ramnbler"。
中間部のスローパートに移る前、一旦減速しかけたところでキースの主導で再び演奏が加速するという、かっちりと構成が決まったこのツアーでは珍しいフリーな展開を聞くことが出来ます。

by Hara ¦ 20:08, Saturday, Apr 11, 2015 ¦ 固定リンク

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