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2008年 7月
『Copenhagen 1973』(-) 2CD
Oct.7 1973 Brandby Hallen,Copenhagen,Denmark (1st & 2nd Show)
(Disc-1)
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-2)
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)1st Show
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Doo Doo Doo Doo Doo/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
(Disc-2)2nd Show
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
ディスク1に収録されているのは、この日の1stショー。
アナログ時代からリリースされている音源で、やや低域が歪み気味なものの、バランスの良いこの時代にしては優良クラスとなるオーディエンス録音。
アナログ時代はLP1枚物だった為、全曲を聴くことが出来ませんでしたが、CD時代になると3種の全曲収録盤がリリース。
それぞれ基にしたテープの状態による音質さやカットの違いはあるものの、基となった録音は皆同じ。
まずはアナログ複刻の形をとったVGPの『Wonderful Wonderful Copenhagen』(VGP-006)
ストーンズとは関係のない演奏者不明のご当地ソング"Wonderful Wonderful Copenhagen"を、アナログと同じく冒頭に収録した全曲収録盤。
音質はアナログより若干向上していますが、基にしたテープの状態があまり良くなかったようで、テープ劣化に起因する音ブレが時折発生しているのと、"Happy"で一箇所音飛び、"Honky Tonk Women"はイントロが若干欠けている上、序盤音がコモるという欠点あり。
続いては、本作同様に2ndショーとのカップリングタイトルである『Grateful Grateful Copenhagen』(TSD 009/010)
VGP盤より状態の良いテープから作成されており、音質は格段にクリアー。VGP盤にあった音ブレや音飛びは無い上、"Honky Tonk Women"もイントロ欠け無しでの収録となっていますが、こちらはこちらで新たな別の欠点が発生。まず、音量レベルは時折不安定となる上、全体的にピッチがやや早め。更に"Tumbling Dice"のエンディングや、"You Can't〜"のギターソロ導入部で今度は逆にVGP盤には無かった音飛びが発生してしまっています。
そして3つ目は『Are You Ready Copenhagen』(-)
事典では"SFM"が未収録と書きましたが、それはジャケットのクレジットミスだけで実際はこちらも全曲を収録。上記2タイトルがモノラルだったのに対して、本作はステレオでの収録。といってもそれほど分離の良いステレオという訳ではなく、音に奥行きが出た程度の違いで、全体的に定位が左に寄っちゃってますけど。本作は"Honky Tonk Women"のイントロが若干欠けている以外は、既発ほどのカットや音飛びは無く、全体的な音質はTSD盤とVGP盤の中間の様な感じ。ただし、全体的にピッチが早めなのと、"Star Star"に強烈なデジタルノイズが乗ってしまっているのが残念。
そして本作、既発の優良部分を組み合わせての作成のようで、メインとなっているのは『Are You Ready Copenhagen』のステレオソース。
早かったピッチは修正。音質も『Grateful Grateful Copenhagen』程のクリアーさではありませんが、『Are You Ready Copenhagen』に比べると、全体的に高域の抜けを若干良くしているようで、聴きやすさは増しています。
また、"Star Star"でのデジタルノイズがのっていた部分は、『Grateful Grateful Copenhagen』から音質をある程度合わせての補填。ステレオとモノラルの差異により、モノラルソースに切り替わった際、ヴォーカルが浮き上がってくるような印象を受けますが、元々の録音自体は同じなので、全く別の音源を繋いだ際に感じる程の違和感はなし。
惜しむらくは、『Are You Ready Copenhagen』で左寄りだった定位が、ある程度の修正はされているものの、まだ若干左寄りなこと。ここまでやったなら、定位も完璧にしてもらいたっかたかなと。
とはいえ、従来盤のいいとこ取りをしてるだけのことはあって、定位以外の欠点がほぼ解消されているのはポイント高し。
ディスク2は同日の2ndショー。事典でも触れましたが、このショーでの"JJF"は、サビでビリー・プレストンが珍しくもコーラスを付けており、
ミックが単独でサビを歌うことがほとんどの72-73ツアーでは、異色というか大変新鮮な印象を受ける演奏となっています。
このショーに関しても、既発で『Greatest Dane』(VGP-045) と1stショーでも出てきた『Greatful Greatful Copenhagen』(TSD009/010)
といった2種の全曲収録盤がリリースされていますが、どちらも基は同じソース。
全体的に遠目な音ではあるものの、歓声をあまり拾っていない為、意外と聴きやすい良好な録音。音質の方は、どちらのタイトルも平均的なカセット録音特有のレンジの狭い音ですが、『Greatful Greatful Copenhagen』の方はピッチが異様に早い分、幾分高域の抜けが良くなっています。
"All Down The Line""Rip This Joint"の曲中、一瞬音量がオフになる箇所があるのと、曲間で録音レベルをいじっているのか、イントロが始まると急に音量が上がってくる曲があったりするのが玉にキズ。
そして本作、最近アップグレードと称してネットに挙がった、同じ録音のステレオソースをメインに作成。
こちらも1stショー同様、ステレオとはいっても音に奥行きが出た程度の
違いではありますが、既発と比べると音のクリアーさと分離は格段に向上。
また、今回音質が向上した事により、低域が歪んでない分、1stショーよりも音が軽めな印象を受ける反面、全体的に聴きやすくなっているのがポイント。
ただ、このステレオ音源、残念なことに幾つかの欠点がありますが、本作は出来うる限りの補正作業がなされています。
まず全体的な音に関しては、かなり強めだったヒスノイズを、音が不自然にならない程度まで除去して、聴きやすさを向上させています。
続いて、オープニングのバンドコールから"Brown Sugar"のイントロリフ2フレーズ、そしてミックのMC含む"You Can't Always Get What You Want"と"Honky Tonk Women"の曲間といったカット部分。これら欠落部に関しては、補填されたオープニングのバンドコールが頭から切れずに入っていることから察するに、同じサイズである『Greatest Dane』からコピー補填している模様。ちなみに『Greatful Greatful Copenhagen』は、バンドコールがフェードイン収録、ネットにアップされた方の音源も補填はされていましたが、こちらはバンドコール以降の収録となっていました。
なお、"Brwon Sugar"から"Gimme Shelter"まで続く、左チャンネルの周期的な音量レベルダウンに関しては修正出来てないのが残念ではありますが、総じて既発と比べて、音質・音の広がり等が飛躍的に向上しているのが、1stショー同様こちらもポイントが高いかなといった印象。 |
by Hara ¦ 12:25, Sunday, Jul 13, 2008 ¦ 固定リンク
『Welcome To The Voodoo Lounge』(Godfather) |
『Welcome To The Voodoo Lounge』(G.R.277/278) 2CD
Aug.14 1994 Giants Stadium,NJ
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track13-15
Feb.25 1995 Ellis Park Stadium,Johannesburg,South Africa
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc-2 Track16-18
Aug.1 1994 JFK Stadium, Washington,DC
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good-Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Not Fade Away/3.Tumbling Dice/4.You Got Me Rocking/5.Shattered/6.Rocks Off/7.Sparks Will Fly/8.Satisfaction/9.Beast Of Burden/10.Out Of Tears/11.Wild Horses/12.All Down The Line/13.Miss You/14.Can't Get Next To You/15.I Go Wild
(Disc-2)
1.Band Introduction/2.Honky Tonk Women/3.Happy/4.The Worst/5.Voodoo Lounge Theme(S.E.)/6.Love Is Strong/7.Monkey Man/8.Start Me Up/9.It's Only Rock'n'Roll/10.Street Fighting Man/11.Brown Sugar/12.Jumping Jack Flash/13.It's All Over Now/14.Live With Me/15.Slipping Away/16.Memory Motel/17.Hot Stuff/18.Before They Make Me Run
Godfatherのツアー別シリーズ、今回はVoodoo Loungeツアー。
メインで収録されているのは、オフィシャルビデオもリリースされた(未オフィシャルDVD化)1994年8月14日ジャイアンツスタジアム公演のSBD全曲収録盤。
とはいえこのSBD音源、オフィシャルの全長盤かというとそうではなく、オフィシャルとは異なったどちらかというとラフなミックスで、一部の曲によってはギターがオフになっていたり、キースコーナー後のSE(本作では"Voodoo Lounge Theme"なる名称でクレジット)は、まるで音の遠いオーディエンス音源の様な音になってたりもしますが、総じて所謂他の流出SBD音源にありがちな極端なアンバランスさはないので、さほど違和感を感じずに聴くことの出来る好音源となっています。
さて本作、"Love Is Strong"のイントロにAUD音源を補填してあったりする編集が同じ事からも分かるように、このSBD音源を高音質にて収録した『Giants Studium 1994』(-)からのコピー。
ただし単なるコピーではなく、音圧を上げる為だろうとは思いますが、全体的にコンプレッサーをかけてしまっており、その影響で高域がキツ目になってシンバル類が耳に刺さる質感の音になっちゃっており、前述の補填AUD音源のギターもかなり高域がキツくなってます。
ちなみにボーナストラックを収録する為なのか、"Brown Sugr"終了後からアンコールの"JJF"の曲間もはっしょてはいますが、まるでライブ本編で次の曲に移る様な極端なはしょり方ではない為、拘る方は拘るんでしょうけど、基本的にこれに関しては特に問題なし。
続いてはディスク2のボーナス音源に関して。
まずは、Track13から15。クレジットでは94年2月となっていますが、そんな訳は当然なく、こちらは翌95年に行われた南アフリカ公演の放送音源で、低域の出具合やコンプレッサーのかかり方から察するに『Everything But The Cobra』(DGCD 037-2)のコピー。
そしてTrack16から18まではツアー初日のAUD音源で、こちらは『I Can't Get Next To You』(CM034/35)もしくは『Washington 1994』(LSCD 52610)からのコピー。
VLツアー初日の音源は多数リリースされているにも関わらず、その中でも歓声がうるさい、どちらかというとマニア向けといった感じのこの音源をコピーするというのは何とも理解不能。
こちらの音源に関してもコンプレッサーをかけている為、メインの音源同様に、コピー元に比べ聞きづらくなっているのが何ともはや・・・。 |
by Hara ¦ 08:00, Saturday, Jul 05, 2008 ¦ 固定リンク
『I Think It's Gonna Rain Again Tonight』(DAC) |
『I Think It's Gonna Rain Again Tonight』(DAC-082) 2CD
●Disc-1
Feb.20 1973 Memorial Drive Park,Adelaide,Austria
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
●Disc-2
Feb.21 1973 Memorial Drive Park,Adelaide,Austria
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Midnight Rambler/13.Bye Bye Johnny/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
(Disc-2)
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Sweet Virginia/8.You Can't Always Get What You Want/9.Honky Tonk Women/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Little Queenie/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
良好な音質なのに、今まで何故かCD化されていなかったアナログ複刻(Disc-2)をメインに、前日の同会場公演をカップリングしたタイトル。
ディスク1に収録されているのは2月20日の公演で、既発タイトルはVGPの『Eat Meat On Stage』(VGP-295) 。
本作もVGP盤と同じ録音から作成されており、音自体は近く録れてはいるものの、キースのギターやベースが大き目でドラムがあまり聞こえないといったややアンバランスな音源。
VGP盤では"Brown Sugar"のイントロがほんのわずかに欠けていましたが、本作は曲前のバンドコールの最後一部分からの収録ということで、"Brown Sugar"がノーカット収録となっています。
また、全体的に中域が若干抑えめとなったことにより、VGP盤ではやや聴きづらくなっていた全体の音量が上がるライブ後半に関しても、ほんのわずかながら聴きやすくなっています。
ディスク2は、初のプレスCD化となる翌21日同会場での公演を収録。
この公演は、前日公演と比べ"Love In Vain"と"Bye Bye Johnny"が外されて全14曲と短くなってしまったものの、この日の公演から71年ツアー以来の演奏となる"Little Queenie"がセットに追加されています。
事典でも挙げたように、この公演に関しては、本作のタイトル名にもなったアナログ2枚組『I Think It's Gonna Rain Again Tonight』(RS1) が唯一の既発タイトルで、本作もそのアナログからのCD化。
ちなみに、アナログのジャケ写は、本作のリバーシブルジャケにもなっており、この画像はそのDAC盤のジャケからスキャンしています。
このアナログ、音自体は若干遠目ではありますが、この時期としては珍しいステレオ録音ということもあり、逆にその距離感が効果的に作用しているようで、音自体に奥行きがあるように聞こえる上、そのクリアーな音質も相まって、なかなか聴きやすい質感の好録音タイトルでありました。
さてそのアナログ複刻となる本作、状態の良いアナログから落としたのか、スクラッチノイズはほとんど無し。ピッチは当然の事ながらアナログ同様に正常。そしてアナログの面代わりにあたる部分も違和感なく繋がっているという、さすがの丁寧な音造り。
また、アナログの欠点であった"Brown Sugar"1回目のサビで右チャンネルに発生している、マイクに何かが触れたことに起因するノイズに関しては、左チャンネルの音をモノラル化することにより見事に解消。
全体的な音質としては、聴きやすい音だったアナログの質感を残しつつ、
やや軽めの音だったアナログに比べ、低域に厚みを持たせています。
ちなみに基のアナログの方には、オフィシャル音源や72年の音源がサイド4にボーナス収録されていましたが、本作は当然の事ながらそちらはカット。 |
by Hara ¦ 07:29, Wednesday, Jul 02, 2008 ¦ 固定リンク
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