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2009年12月
『Have You Seen Keef (Standing In The Shadow) ?』(DAC) |
『Have You Seen Keef (Standing In The Shadow) ?』(DAC-086) 2CD
May.26 1976 Earl's Court Arena,London,UK
Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc-2 Track6-11
Stereo Soundboard Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Honky Tonk Women/2.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/3.Hand Of Fate/4.Hey Negrita/5.Ain't Too Proud To Beg/6.Fool To Cry/7.Hot Stuff/8.Star Star/9.You Gotta Move/10.You Can't Always Get What You Want/11.Band Introductions/12.Happy/13.Tumbling Dice/14.Nothing From Nothing/15.Outa Space
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.It's Only Rock'n'Roll/3.Brown Sugar/
4.Jumping Jack Flash/5.Street Fighting Man/6.Hand Of Fate/7.Hey Negrita/8.Ain't Too Proud To Beg/9.Fool To Cry/10.Hot Stuff/11.Star Star
1976年ツアー、アールズコート6連続公演の4日目にあたる5月26日公演のオーディエンス音源を収録したタイトルとしてはこれまで、この公演全19曲中10曲を1枚にダイジェスト収録したLP『Have You Seen Keef(Standing In The Shadow)?』(ARS-XB002)と、
同じく5月23日公演を1枚物のダイジェスト収録したLP『Stones British Venues 1976』をカップリング複刻したCD『British Venues 1976/Have You Seen Keef?』(-) がありましたが、
本作はアナログと同じ音源を使用して全曲収録を達成した上、これまで発掘された同日のサウンドボード音源も収録した、この公演の集大成的アナログ拡張複刻盤(アナログジャケもしっかりリバーシブル仕様の裏に使われてます)。
"You Can't Always Get What You Want"終了後の、ミックが観客を煽る部分からメンバーチェンジに至る部分に、テープチェンジによるカットがありますが、曲中のカットは無し。
惜しむらくは入手したテープがモノラル変換されていたのか、LP及び複刻CDに比べると、音の奥行き感で若干劣る印象を受けます。
とはいえ、録音自体は手拍子をそこそこ拾っている箇所があるものの、基本耳障りな部分はなく、またすっきりとした聴きやすい音質なので、1976年ツアーのオーディエンス音源の中では充分上質の部類。
ちなみに、LP及び複刻CDに収録されていた"BBC News Report(5/19)"と"Keith Richards Interview"は、クレジットこそされていないものの、本作にもしっかりディスク1の頭とディスク2のラストに収録されています。
そしてボーナス扱いと言うべき、ディスク2の後半に収録された同日のサウンドボード音源。
こちらは『We Hope Ya Like Dis One』(VGP-235)に収録されていたのと同じ音。
残念ながら新たに発掘された部分はなく、長さはVGP盤と同じ。"Hand Of Fate"のイントロでの、慌ててレコーダーのポースボタンを解除したような音伸びもそのままですが、VGP盤ではフェードアウトとなっていた"Star Star"終了後にミックが発した「Thank you!」がフェードアウトせずに聴けます。とは言っても、その後の余韻無く、そのまま前述の"Keith Richards Interview"にすぐ繋がっているので、元のテープもすぐ切れているのでしょう。
音の方はVGP盤よりも高域の抜けを良くしている為、音の線は細くなりましたが、その分コモり気味だったVGP盤よりも聴きやすくなった印象を受けます。 |
by Hara ¦ 02:30, Tuesday, Dec 29, 2009 ¦ 固定リンク
『Get Your Leeds Lungs Out』(DAC) |
『Get Your Leeds Lungs Out』(DAC-089) 2CD
●Disc-1
Mar.13 1971 University of Leeds .U.K.
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
●Disc-2
Mar.14 1971 Chalk Farm Roundhouse.London.U.K. (2nd Show)
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Dead Flowers/2.Stray Cat Blues/3.Love In Vain/4.Midnight Rambler/5.Bitch/6.Band Introductions/7.Honky Tonk Women/8.Satisfaction/9.Little Queenie/10.Brown Sugar/11.Street Fighting Man/12.Let It Rock
(Disc-2)
1.Jumping Jack Flash/2.Live With Me/3.Dead Flowers/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.Midnight Rambler/8.Bitch/9.Band Introduction/10.Honky Tonk Women/11.Satisfaction
DACのアナログ複刻シリーズ。
ディスク1は、今回の複刻の基である1971年リーズ公演の放送音源。
この音源、これまで多数のタイトルがリリースされてきましたが、このBlogで紹介した『Get Your Leeds Lungs Out』(SODD 014)や
こちらも同名の『Get Your Leeds Lungs Out』(Halcyon)等のタイトルがそうだったように、
近年のリリースは、TSPのリマスター盤『Get Your Leeds Lungs Out Revisted』(TSP-CD-215)が基となっているようで、
メンバー紹介でジム・プライス紹介後の左チャンネルがドロップアウトしていたり、"Street Fighting Man"終了後のハウリングがカットされる編集が施されてしまっている故、そのハウリングに被ったチャーリーのスネアロールの一部が欠けてしまっているという欠点を抱えたタイトルばかりで、結局これらの欠点がないタイトルといえば、ブートCD初期にリリースされたTSPの旧盤『Get Your Leeds Lungs Out!』(TSP-CD-030)という状況でしたが、
本作もこの旧TSP盤同様に前述のカットやドロップアウトは無し。
また、旧TSP盤での"Satisfaction"の2コーラス目にあった、左チャンネルでの若干のレベルダウンに起因する定位の片寄りも本作は無し。
音質に関しては、新旧TSP盤の中間をいくような音で、TSPリマスターほど高域がきつくなく、旧TSP盤よりは抜けが良いといった印象。
ということで、さすが後発リリースなだけあって、従来タイトルの欠点がほぼ解消されている点がポイント高いかなと。
ディスク2は、今回の複刻の基となったアナログには未収録だった、翌日3月14日はツアー最終公演となったラウンドハウスでの2ndショーを収録。
こちらもアナログ時代からリリースされており、今回も残念ながら全曲収録とはいきませんでしたが、演奏を大きく拾っている上、この時代の録音にしては音の分離が良く、また耳障りな歓声や手拍子の類はほとんどないという、とても聞き易い音源。
この音源の既発ベストは、『The Lost Marquee Tapes』(VGP-030)
(※)ジャケは2種ありますが、音は変化無し。
このVGP盤と比較すると、本作の方が高域を若干持ち上げている分、VGP盤よりも音の抜けがやや良くなった印象。
続いて、VGP盤でも若干残っていたスクラッチノイズに関しては、ほぼ完全に除去。
加えて、VGP盤にあった基テープに起因する若干の音ユレも、新たにモノラル化し直した様で解消。
惜しむらくは、VGP盤のマスターを加工して作成したようで、VGP盤でも感じられたヒスノイズ除去の弊害である音の余韻の不自然さを、本作もそのまま踏襲してしまっている点。
VGP盤の基と思しき、TSPの『Get Your Leeds Lungs Out』のスペシャル・ボックス・セット(CD+カセット)に封入されていたカセットは、ここまで余韻が不自然にはなっていないので、当時のノイズ除去処理を施したVGP盤マスターからの作成ではなく、このカセットから新たに作成した方が良かったのではないかなと。
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by Hara ¦ 02:35, Thursday, Dec 24, 2009 ¦ 固定リンク
『Newcastle 1973(Remaster)』(VGP) |
『Newcastle 1973(Remaster)』(VGP-035) 1CD
Sep.13 1973 Newcastle City Hall,UK (1st Show)
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
廃盤となっていたVGP初期タイトルの再発リマスター盤。
本作は、"Brown Sugar""Star Star""Angie"の3曲がラジオ放送されたニューキャッスル1stショーを、曲のカットは一ヶ所だけで、後はオープニングのバンドコールから客出しのSEまで収録したタイトル。
やや遠目でエコーがかった音のモノラルオーディエンス録音ですが、耳障りな歓声や手拍子をほとんど拾っていないことから、なかなか聞きやすい印象。
ラジオ音源のミックスもそうでしたが、この日はオルガンがオンに出力されている為、KBFH等のギターが前面に出たラジオミックスに慣れた耳には、
かなり新鮮な印象に感じられます。
音の方はと言うと、やや高域の抜けが悪かった従来盤に比べ、高域の抜けを良くした分、随分と聴きやすくなった印象。
また、本作は、新たにマスターから作り直したようで、旧盤ではバンドコールからディスクがスタートしていましたが、本作はその数秒前からディスクスタート。とは言っても、観客は沈黙している状況ですので、これといった音が出ている訳ではないのですが・・・。
そして、テープチェンジにあたっってしまい、最後の最後の一音が未収録となってしまった"Midnight Rambler"のエンディングに関しては、フェードアウトのスタートタイミングを遅くし、フェードアウトの絞りスピードを早くすることによって、カットギリギリまで同じ音量でそのエンディングを聴くことが出来るようになってます。
例によって、ジャケは旧仕様を使い回しの為、これも判断はディスクデザインで。
こちらが旧盤。
そしてこちらがリマスター。
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by Hara ¦ 02:31, Thursday, Dec 24, 2009 ¦ 固定リンク
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