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『Time Trip Volume 5』(Scorpio) |
『Time Trip Volume 5』(Scorpio TT5)
Studio Outtakes & Different Mixes 1963-1966
Stereo & Mono Soundboard Recordings Quality:Excellent
1.Go Home,Girl/2.Mercy Mercy/3.Key To The Highway/4.Leave Me Alone/5.Suzie Q/6.Good Bye Girl/7.It Should Be You/8.This Girl Belongs To Yesterday/9.Con Le Mie Lacrime/10.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow/11.Paint It,Black/12.Lady Jane/13.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow/14.Paint It,Black/15.19th Nervous Breakdown/16.19th Nervous Breakdown/17.The Last Time/18.Heart Of Stone/19.Going Home/20.Going Home/21.Going Home (※)ジャケットにTrack20,21の表記無し
前作から10年以上経ってのリリースとなった『Time Trip』シリーズ第5弾。とはいえ、当時のスコルピオと現在のスコルピオが同じかどうかは不明ですが・・・。
ストーンズに関しては多数の初登場音源をリリースしてきたスコルピオですが、本作も驚愕の初登場音源を含んだ高音質の優良タイトルとなっています。
寄せ集め故、曲毎に触れていきますと
1.Go Home,Girl 初登場のアウトテイクで、アーサー・アレキサンダーのカバー。63年11月14日レコーディングで、この時はオフィシャルリリースされた"Money""Poison Ivy"と共に計4曲レコーディングされましたが、この曲の登場によって残るは"Talkin'Bout You"のみに。
2.Mercy Mercy 64年11月8日チェススタジオでのレコーディングで初登場となるアウトテイク。オフィシャルリリースされた同曲は65年5月10日の同じくチェススタジオ・レコーディングですが、重厚さを感じさせるオフィシャルテイクに比べるとこちらのテイクはギターがペラペラの逆に軽快さを感じさせる演奏となっています。
3.Key To The Highway これも64年11月8日チェススタジオでのレコーディングで初登場アウトテイク。ハウリン・ウルフ参加説もありますが、この音を聴く限りでは確認出来ず。
4.Leave Me Alone/6.Good Bye Girl/7.It Should Be You/8.This Girl Belongs To Yesterday
"Leave Me Alone""It Should Be You""This Girl Belongs To Yesterday"の3曲は63年11月20日と21日にロンドン・リージェントスタジオでのアウトテイクで、いずれもオリジナル。"Good Bye Girl"は、トラック2,3同様に64年11月8日チェススタジオでのアウトテイクで、ビル・ワイマン作のオリジナル。これら4曲はスコルピオが変名でリリースした『How Britain Got The Blues』(BW 6134)にて初登場しましたが、高域の抜けがやや悪く若干コモった印象。
続いてVGP『Bill Wyman's Black Box』(VGP-329)には格段にクリアーな音質にて収録されていましたが、
本作はそのVGP盤同様にクリアーな音質の上、音に厚みが増しています。
5.Suzie Q クレジットでは64年2月5日のリージェントスタジオとなっていますが、実際は64年9月28日と29日に行われたリージェントスタジオでのレコーディング。オフィシャルとテイクは同じですが、オフィシャルには無い曲前の会話とカウントを収録しており、この部分は初登場。
9.Con Le Mie Lacrime 昨年ライブ演奏もされた"As Tears Go By"のイタリア語バージョン。オフィシャル未CD化の曲で、オフィシャル同様にモノラルミックスですが、ハープシコードがオーバーダヴされる前の初登場テイク。そして曲前に入っている会話も初登場。
10.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow 『Black Box』(YD-046/8)にて登場したヴォーカルトラックをオフにしたモノラルミックス。コーラスは普通にミックスされています。
11.Paint It,Black これも『Black Box』にて登場のヴォーカルトラックをオフにしたモノラルミックス。
12.Lady Jane これも『Black Box』にて登場のヴォーカルトラックをオフにしたモノラルミックスですが、他のトラックに転写してしまっているのか、かすかにヴォーカルを聴くことが出来ます。
13.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow/14.Paint It,Black/15.19th Nervous Breakdown/16.19th Nervous Breakdown/17.The Last Time/18.Heart Of Stone
ここから6曲はスコルピオがOld Mastersシリーズと銘打って第一弾リリースした『Dartford Renegades』(OM 90-64-18)にて初登場のリアルステレオミックス及びアウトテイク。
ただしこのスコルピオ盤は左右のチャンネルが逆だった上、ピッチが遅め。この音源に関しては、チャンネルとピッチがほぼ正常で、コモり気味だった旧スコルピオ盤とは違い、ヒスノイズは多いものの高域がクリアーになって格段に聴きやすくなった『Dartford Renegades』(DAC-018)がこれまでの最良タイトル。
ちなみにスコルピオ盤の"Heart Of Stone"のイントロはフェードイン気味で入るのに対し、DAC盤はしっかりと1音目から聴くことが出来ますので、DAC盤はスコルピオ盤のコピーではない模様。
これら『Dartford Renegades』には都合9曲のリアル・ステレオミックスが収録されていましたが、本作は"Get Off Of My Cloud""Satisfaction""Going Home"の3曲をカット。
そのカットされた3曲、"Going Home"はオフィシャルと差異無いのでさておき、残りの2曲"Get Off Of My Cloud"は現行オフィシャルは全てモノラルミックス、"Satisfaction"にしてもリアル・ステレオミックスは旧日/英盤の『Hot Rocks』のみ収録につき、現行CDでは聴くことが出来ないので、このカットは残念。
また、本作収録の音源ですが、DAC盤同様にチャンネル・ピッチはほぼ正確。よりマスターに近い音源を使用している様で、DAC盤よりも音の鮮度がアップし、ヒスノイズも減っています。
13.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow 未だオフィシャルでリリースされていないリアル・ステレオミックス
14.Paint It,Black 基本的には現行オフィシャルと定位は同じものの、単音イントロ後のシタールによる最初のストロークがオフになっており、ちょっとだけミックスが違っています。
15.19th Nervous Breakdown ヴォーカルが違う完全アウトテイクで、リアル・ステレオミックス
16.19th Nervous Breakdown 未だオフィシャルでリリースされていないリアル・ステレオミックス
17.The Last Time 未だオフィシャルでリリースされていないリアル・ステレオミックス
18.Heart Of Stone 現行オフィシャルで聴くことの出来るリアル・ステレオミックス。フェードアウトがオフィシャルより若干長い為、ミックのアドリブ・ヴォーカルを余分に聴くことが出来ます。
19.Going Home/20.Going Home/21.Going Home 本作にはトラック19にこの曲がクレジットされていますが、実際はトラック19から21までの3トラックがこの"Going Home"に充てられており、トラック19と20は初登場部分となります。ここまでの曲の流れから、この曲も『Dartford Renegades』収録のリアル・ステレオかと思いきや、ここからはモノラル。
トラック19はスタジオ内の会話及びイントロのポロッと弾くフレーズのみですが、このフレーズはオフィシャルと異なっています。
トラック20はこのフレーズ途中でブツ切れになり以降無音となる6秒程の短いトラック。
トラック21の"Going Home"は完走していてモノラル・ミックス。ただしステレオとの違いは特になし。
といった具合で、今では珍しくなくなった曲も一部混入してはいますが、全編高音質の優良アイテム。 |
by Hara ¦ 00:00, Monday, Jun 11, 2007 ¦ 固定リンク
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