The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Last Night -Live in Osaka 1988-』(-)
lastnightcd

『Last Night -Live in Osaka 1988-』(-)

Mar.28 1988 Osakajo Castle Hall,Osaka,Japan,

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(※)Disc-2 Track 11-14
Feb 1987 Right Track Studios,NY
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Beast Of Burden/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Just Another Night/11.War Baby/12.Harlem Shuffle/13.Foxy Lady/14.Party Doll/15.Member Introduction/16.You Can't Always Get What You Want/17.Radio Control
(Disc 2)
1.Shoot Off Your Mouth/2.Drum Solo/3.Guitar Solo/4.Gimme Shelter/5.Start Me Up/6.Brown Sugar/7.It's Only Rock'n Roll/8.Jumping Jack Flash/9.Sympathy For The Devil/10.Satisfaction
(Bonus Track)
11.Blues Jam/12.Danger Up Ahead/13.Danger Up Ahead/14.Ganster's Moll

ミック・ジャガー、ジャパンツアー最終日にあたる1988年3月28日の大阪公演を高音質収録したアナログ『Last Night』(VLT-1)複刻タイトル。

lastnightlp

このアナログ『Last Night』に使用されていた音源は、演奏は大きく録れている反面、邪魔な歓声はさほど拾っていない好録音で、ミックの来日音源としてはトップクラス。

音質の方もすっきりと高域が伸びたクリアーな音で、低音不足気味で音が若干軽めだったり、会場の出音が大きくなるライブ終盤部は気持ち割れ気味の音になるものの、今までCD化(Rはありますが)されなかったのが
不思議な位の好音源。

本作は、そのアナログを基にはしていますが、若干の修正が施されています。

アナログの方には、メインの28日公演に加え、この公演がミックの体調不良により28日に延期されることとなった3月19日同会場でのミック自身のお詫びの挨拶、そしてその28日公演で演らなかった曲("Lonely The Top""Lucky In Love""Say You Will")を3月16日公演から収録と、大阪公演のみでの構成なものの、ある意味日本公演の集大成的な造りとしていましたが、本作はそれらをカット。

LP冒頭に収録されていた19日のお詫びの挨拶の方は、ミックのお詫びの合間に入る通訳部分が丸々カットされているというブツ切れ状態、そしてアナログに収録されていた16日の音はメインに比べるとかなり音質が落ちる上、28日音源の途中に組み込まれていたことから、曲単位での音質差による違和感があった為、これらのカットは妥当かなと。

ちなみに16日公演は『Say You Will』(VGP-236)という全曲収録盤がありますが、今回カットされたのは、それとは違う低音不足の音の軽い別音源。

vgpsayyouwill

これらのカットの代わりに、本作では逆にアナログでカットされていたメンバー紹介や、面代わりの関係で音の絞りが早かった"Just Another Night""You Can't Always Get What You Want"それぞれの曲終了直後の歓声、本編ラスト"JJF"終了後からアンコール"Sympathy For The Devil"の最初のドラ1音まで、そしてその"Sympathy-"終了後の歓声を別音源にて補填し、疑似完全版としています。

ただしこの補填音源、中域強めなレンジの狭いカセット特有の音質なのと、歓声がうるさいのが玉にキズ。

全体的な音質に関しては、低音不足気味で軽めの音だったアナログに対し、本作は低域をイコライジングによりやや増強しているようで、若干音に厚みが出ているのに加え、アナログで左寄り気味だった定位も修正しており、アナログよりも幾分聴きやすさが向上。

ボーナストラックは、ミックの2nd『Primitive Cool』のセッションからで、高音質のステレオサウンドボード録音。

この音源に関しては、ストーンズの『Emotional Rescue』時アウトテイクのリメイク"Gangster's Moll"のみが、アナログブート『The Alternate Steel Wheels』(CBS 493257)に収録されていましたが、本作は更に初登場となる3曲を追加収録。

alternatesw

最初の"Blues Jam"はマイナーブルース進行で軽く合わせてみました的な
インストジャムで、ミックは歌わずハープとかけ声のみですが、左チャンネルにミックスされているジェフ・ベックの方は如何にもといった演奏。

続いて2テイク収録されている"Danger Up Ahead"は完全未発表曲。
曲自体はほぼ完成しているものの、まだアレンジを決めかねている段階のようで、2テイク目の終盤には"Throwaway"のイントロやソロでベックが弾いていたあの印象的なフレーズも顔を出していたりしている、なかなか興味深い音源。


といった具合で、本作は初CD化が大半の高音質音源のカップリングにつき、この時期のミックが好きな人にはたまらないタイトルかも

by Hara ¦ 07:41, Tuesday, Aug 07, 2007 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

『The Rolling Stones Steel Whe ..

『Australian Tour 1966』(DAC)

・・・

『Palladium 1978』(-)

『Complete Lacerated』(-)

『Live...1978』(KING STREET)

過去ログ
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ