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『The Original Hold On Tight』(-) |
『The Original Hold On Tight』(-) 2CD
June.27 1975 Madison Square Garden,New York City,NY
Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy/11.Tumbling Dice/12.It's Only Rock'n Roll/13.Band Introductions/14.Doo Doo Doo Doo Doo (Disc-2) 1.Fingerprint File/2.Cherry Oh Baby/3.Angie/4.Wild Horses/5.That's Life(-Diff Source-)/6.Outa Space/7.Brown Sugar/8.Midnight Rambler/9.Rip This Joint(-Diff Source-)/10.Street Fighting Man/11.Jumping Jack Flash(-Diff Source-)/12.Sympathy For The Devil
アンコール"Sympathy For The Devil"でサンタナがゲスト出演した、MSG 6日連続公演の最終日全曲収録盤。
この公演の音源に関しては、アナログ時代から良好音源が2種あり、当然のことながらCD化も幾つかのタイトルでされてきましたが、何故かアナログのジャケットを流用していながら中身は別の方のアナログ音源でCD化といった具合で、まずは少し整理から。
●ソースA
本作の基になったアナログ『Hold On Tight』(CS-MSG-75) にて登場した音源。
演奏が大きく録れたバランスの良い録音で、邪魔な歓声もない聴きやすい録音。 ただしピッチがかなり早くて定位は右寄りでヒスノイズが多め。また、曲順をいじっている上に全曲収録ではなく、"That's Life""Rip This Joint""JJF"が未収録。そして"You Can't Always Get What You Want""Midnight Rambler""Brown Sugar"の曲中に欠落あり。 ちなみにこのアナログに収録されている"Rip This Joint"は同じMSG公演でも6月24日のもの。 何故かジャケの方はCDによく使われるのに、肝心の音の方はほとんどCD化されてないという状況。
●ソースB
アナログ『Preserve For Future...』(Nothern Rec.1501)と『Discover New York』(Nothern Rec.1502)にて登場した音源。
ソースAと比べると若干音が遠くなるのと、やたら"Satisfaction"をリクエストする女性達含め歓声はやや多めなものの、録音自体は良好な聴きやすい音源。
アナログ時代はオープニングから"Angie"までしか聴けませんでしたが、 現在は同一ソースで全曲を聴くことが可。
では、本作含め幾つか出ているCDの特徴をば
***『Hold On Tight』(CA-020-1A/CA-021-2A)
アナログ複刻の様にみせかけ、実際盤のデザインまで流用しているにも関わらず、実際のところはオープニングから"Angie"までがソースBのアナログ2タイトル『Preserve For Future...』『Discover New York』から、そしてそれ以降が『Hold On Tight』落とし。 したがって当然のことながら、"That's Life""JJF"は未収録で、"Rip This Joint"は6月24日のもの。そして"Brown Sugar"と"Midnight Rambler"がひっくり返っちゃっているのと、ピッチは早いまま。全体的に音を高域キツ目に仕上げている様で、耳に大変優しくないキンキンサウンド(苦笑)。
***『Hold On Tight』(VGP-255)
こちらもソースAのアナログタイトルを名乗っていますが、ソースBの全曲収録盤。
"You Gotta Move"のピアノリフレインに入る部分や、"Midnight Rambler"の終盤テンポアップする部分に音飛びあり。
また基テープの劣化に起因してなのか、"Midnight Rambler"以降、左チャンネルがコモってしまっているのが玉にキズ。
なお、この音源に関しては、同じくVGPの『Preserve For Future...』(NR 1501),『Discover New York』(NR 1502),『The Best Of The Rest - 100% Odd Lods』(VGP-026/ODD-1) の3タイトルでカバーすることも可。
***『The Original Hold On Tight』(-)
そして本作。タイトルにわざわざオリジナルと表記している通り、ようやくジャケットと中身が一致。
早かったピッチはほぼ正常。そして定位は"Wild Horses"でやや左に寄るものの、概ね中央に修正。
またヒスノイズを余韻に影響ない程度に除去している上、ピッチ修正で引っ込んだ高域も自然な感じで補正している為、全体的に聞き易い音の仕上がり。
また、欠落部に関してはソースBを補填。 "You Can't Always Get What You Want"6分59秒から8分35秒までと、"Brown Sugar"2分6秒から2分30秒まで、そして"Midnight Rambler" 4分30秒から4分36秒までの曲中音源切り替わり部分に関しては、若干定位が変わって音が奥に引っ込んだ程度の印象を受けますが、概ね自然な繋ぎ。
また、VGP『Hold On Tight』で左チャンネルがモコモコだった"Rip This Joint"と"JJF"に関しても、右チャンネルをメインとしてモノラルにならない程度に音を作り直した様で、こちらもさほど違和感なく切り替わっています。
惜しむらくは、"You Gotta Move"と"You Can't Always Get What You Want"の曲間がフェードアウト・インとなっていることですが、まあこれもさほど気にならないレベルの欠点。
アナログ時代からの名音源が、欠点解消のまともな形でようやくCD化されたという点でなかなかポイント高いタイトル。 |
by Hara ¦ 16:46, Saturday, Feb 16, 2008 ¦ 固定リンク
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