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『EC Was Here』(TCD-002-1/2) 2CD
June.22 1975 Madison Square Garden,New York City,NY
Mono Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1) 1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me-Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Band Introductions/11.Happy/12.Tumbling Dice/13.It's Only Rock'n Roll (Disc-2) 1.Doo Doo Doo Doo Doo/2.Fingerprint File/3.Angie/4.Wild Horses/5.That's Life/6.Outa Space/7.Brown Sugar/8.Midnight Rambler/9.Rip This Joint/10.Street Fighting Man/11.Jumping Jack Flash/12.Sympathy For The Devil/13.Outro
アンコール"Sympathy For The Devil"にクラプトンが飛び入りしたMSG6日連続公演初日収録盤。
本作も、先般レビュー済の『Sympathy For Slowhand』(DAC-075)同様に、近年発掘されたソースBをメインとして、欠落部分をソースAで補うという形態をとっています(各ソースの内容に関してはDAC盤レビュー参照)。
さて、そのDAC盤との比較ですが、まずは全体的な音質。
ナチュラルな質感のDAC盤に比べ、本作は高域キツ目の硬質な音造り。とはいっても、今時あり得ないくらいのドンシャリサウンドだったタランチュラ『Sympathy For The God』(TCDES-5-1,2)程ではありません。
全体的なピッチはDAC盤より気持ち遅め。とはいえ、こちらもあくまでタイム比較によってのもので、聴感上はほとんど大差なし。
そしてソースB欠落部分にソースAを補填している箇所に関して。
まずは"You Gotta Move"での、曲が一旦終わってピアノ・リフレイン部分に移る部分。ここでミックが発する「You Gotta Move」というつぶやきとピアノ・リフレイン部分での歌い出し3音がソースAからですが、本作もDAC盤同様、ソースBの音質に合わせた上で繋いでいるので、ぱっと聴きでは切り替わり部分が分からない位の見事な繋ぎを施しています。
続いて"Brown Sugar"、こちらはイントロの最初の1フレーズが丸々と2フレーズ目の最初の1音がほんのわずかにフェードイン気味だった為、DAC盤は2フレーズ目で入るチャーリーのフィルからソースBに戻りますが、本作は2フレーズ目の最初の1音のフェードインが上がりきった辺りからの音源切り替え。
ちなみにその少し前の部分にあたる"Midnight Rambler"終了直後でのミックの叫び声に関しては、タランチュラ、DAC共々カットされてましたが、本作もこれまた同様。ただし、編集はこちらもDAC盤同様に元々なかったかのような綺麗な繋ぎ処理。
といった感じで全体的に音質が違うことを除けば、DAC盤とほとんど大差がない為、あとは音の好みによってかと。 |
by Hara ¦ 13:13, Saturday, May 03, 2008 ¦ 固定リンク
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