|
『Hot August Night』(SODD 062/63) 2CD Aug.21 1976 Knebworth Park,Stevenage,Hertfordshire,UK
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc-2 Track4,5,6,10,15 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track7 Mono Audience Recording Quality:Good
(※)Disc-2 Track7,8,9,11,12,13,14 Mono Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Satisfaction/2.Ain't Too Proud To Beg/3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Around And Around/6.Little Red Rooster/7.Stray Cat Blues/8.Hey Negrita/9.Hot Stuff/10.Fool To Cry/11.Star Star/12.Let's Spend The Night Together/13.You Gotta Move/14.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Dead Flowers/2.Route 66/3.Wild Horses/4.Honky Tonk Women/5.Country Honk/6.Tumbling Dice/7.Happy/8.Nothing From Nothing/9.Outta Space/10.Midnight Rambler/11.It's Only Roc'n Roll/12.Brown Sugar/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
76年欧州ツアーが終了した2ヶ月後に単発参加したネブワースフェア公演を、ステレオSBD音源をメインに、ビデオモノラルSBD音源とオーディエンス音源を組み合わせての全曲収録盤。
同じようなコンセプトで作成された代表的な既発タイトルとしては、事典でも挙げたVGP『Hot August Night』(VGP-146)
本SODD盤は、そのVGP盤からの丸コピーと思いきや、音源差し替えや追加等の編集を加えているようなので、そのVGP盤と比較をしてみると・・・
まずライブ序盤から中盤にかけての大半を占めるステレオSBD音源。
これはオープニングから"Satisfaction"冒頭イントロまでのオーディエンス音源からの繋ぎからも分かるようにVGP盤のコピー。若干VGP盤より高域の伸びを良くした様には聞こえますが、ほとんど大差なし。また、この音源の欠点でもあった、基テープの高ジェネレーションに起因する強めのヒスノイズも、現在技術をもってしても消すのは無理のようで、こちらもやはり大差なし。
ちなみにこのステレオSBD"You Gotta Move"では操作ミスからなのか、1コーラス目の終わりから2コーラス目の途中まで、機材のチェック音と思しきピー音が入っており、VGP盤はそれをそのまま収録していますが、SODD盤はその部分を後述するオーディエンス音源にて補填。ただし、そのオーディエンス音源で前面に出ている手拍子で音量レベルを合わせてしまっている為、音源が切り替わった際、演奏が小さくなってしまっているのがやや残念。
また、ディスク2冒頭にあたる"Dead Flowers"の曲前MCに関しては、VGP盤はカットのままにしておいたのに対し、SODD盤はやはりオーディエンス音源を補填。こちらはさほど違和感なく、聞き流すことが出来ます。
その"Daed Flowers"、VGP盤が基にしたステレオSBD音源のテープでは、1コーラス目のsitting thereのng thereからupholstered chairまでが欠落していたようで、ビデオモノラルSBD音源を補填していましたが、SODD盤も同様。ただ、同じくステレオSBD音源を収録しているアナログ『Hot August Night』(KNEB 876)にはそんなカットはないので、アナログから曲を丸ごと差し替えれば良いのに、これはなんとも残念な点。
欲を言えば、アナログの方がヒスノイズが若干少なめにつき、アナログと被る部分は全て差し替えれば尚良しだったんでしょうが、このメーカーにそこまで希望するのは酷なのかなと。
続いては、鼻歌ながら本公演目玉曲の一つである"Country Honk"を含むビデオモノラルSBD音源。
この音源に関しては、"Around And Around""Little Red Rooster""Hot Stuff""Star Star""You Gotta Move""Route 66""Wild Horses""Honky Tonk Women""Country Honk""Tumbling Dice""Midnight Rambler""Street Fighting Man"の12曲が完走で発掘されており、代表的タイトルとしてはミッドナイトビートの『The Best Of Knebworth Fair』(MB CD 088)。
続いて一部の補填および後半を占めるAUD音源に関して。 VGP盤は"Stray Cat Blues"をアナログ『Stones Tour Mop Up!』(A11082)から、そして"Happy""Nothing From Nothing""Outta Space""It's Only Roc'n Roll""Brown Sugar""Rip This Joint""Jumping Jack Flash"はアナログ『Everybody's Got To Do』(RR786)と同じ録音から(アナログにはなかった部分あり)補填しています。
ただ、『Stones Tour Mop Up!』はあまり良好ではないオーディエンス音源だった為、これまた目玉曲の一つであった"Stray Cat Blues"がこの音質での収録というのが、VGP盤での残念な点でありました。
とはいえVGP盤リリース当時は"Stray Cat Blues"の音源というと、『Stones Tour Mop Up!』しかなかった為、これしか選択肢がなかったのも事実ではありますが。
そのVGP盤リリース以降、ついに『Everybody's Got To Do』(RR786)と同じ録音での全曲収録盤『The Complete Knebworth』(Shaved Disc)がリリース。
ちなみに、事典執筆時には気付いてませんでしたが、今回のチェックで、基テープのジェネレーションの違いこそあれ『Everybody's Got To Do』と同音源であるということにようやく気付きました(トホホ)。
前述VGP盤でのネックだった"Stray Cat Blues"も『Stones Tour Mop Up!』に比べて、響き気味のスネアが奥に引っ込んだ上、若干の音割れもなく聴きやすい印象となっていたので、今回のSODD盤も当然Shaved盤から持ってくるかと思いきや・・・、やはり『Stones Tour Mop Up!』音源、つまりVGP盤と同じということで、せっかくVGP盤との差別化を図る絶好のポイントだったのに、それを逃すのはやはりこのレーベルならでは(苦笑)
終盤にかけての他のオーディエンス曲も、基本的にはVGP盤をコピーしている様で音質は大差なし。ここも同録音ながらShaved盤の方が若干音がすっきりとしているので、Shaved盤からコピー差し替えをすれば良かったろうに、この点も残念。
ただ、SODD盤ではVGPがカットしている"Little Red Rooster"の曲前MCをビデオ音源で、また"You Gotta Move"と"IORR"、前述の"Dead Flowers"の曲前MCをオーディエンス音源にて補填している点や、VGP盤ではオーディエンス音源だった"Stray Cat Blues"の曲前MCをビデオ音源に差し替えてあったりり、"SFM"のオーディエンスからビデオ音源に切り替わるポイントに関してもVGPはイントロ途中からなのに対し、SODD盤は前曲"JJF"の最後の1ショットからの切り替えということで、若干ながらVGPよりも手の込んだ造りとなっています。
しかし、そこまでしながら前述の"Dead Flowers"のアナログ差し替えや、VGPの難点であった"Stray Cat Blues"のShaved音源差し替えまで気付かないのが、やはりこのレーベルならではといった感じかなと。 |
by Hara ¦ 01:15, Monday, Jun 02, 2008 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|