The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Terrifying』(SODD) 
soddterrifying

『Terrifying』(SODD 064/65/66) 3CD

Dec.19 1989 Convention Center,Atlantic City,NJ

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Disc-3 Track 7-14
Copy from official track

(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Terrifying/10.Ruby Tuesday/11.Salt Of The Earth/12.Rock And A Hard Place/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.You Can't Always Get What You Want/3.Little Red Rooster/4.Boogie Chilen/5.Can't Be Seen/6.Happy/7.Paint It Black/8.2000 Light Years From Home/9.Sympathy For The Devil/10.Gimme Shelter
(Disc-3)
1.Band Introductions/2.It's Only Rock'n Roll/3.Brown Sugar/4.Satisfaction/5.Jumping Jack Flash/6.Outro-Carmen/7.2000 Light Years From Home/8.I Just Wanna Make Love To You/9.Play With Fire/10.Undercover Of The Night/11.Harlem Shuffle/12.Tumbling Dice/13.Street Fighting Man/14.Gimme Shelter

アトランティックシティ放送音源収録盤。

アトランティック公演+『Flashpoint』関連シングル音源という構成の選曲なので、事典で代表盤に挙げた『Terrifying』(VGP-231)のコピーに見られがちですが、"Continenntal Drift"の前の歓声が長くなっていることから、VGP盤のコピーでは無い模様。

vgpterryfiying

そのVGP盤、事典では最長収録と記載しましたが、実は事典で触れていなかったMid Valleyの『19』(MVR 185-189)の方が最長収録でしたので、ここに訂正しておきます。

mv19

で、『19』の長さに関してですが、前述した"Continenntal Drift"の前の歓声は今回のSODD盤より長く、また終演後の場内BGM"カルメン"に続く"ワルキューレの騎行"(VGP盤もSODD盤もノンクレジット)が終った後の歓声も、VGP盤や今回のSODD盤は曲が終わるや否や、すぐフェードアウトしてしまうのに対し、『19』はその後もゆっくり余裕を持ったフェードアウトとなっています。

さて、このSODD盤の音質ですが、高域キツ目だったVGP盤やMV盤と比べると、中低域に厚みを持たせている分だけ聴きやすくなっています。

他タイトル同様、ビデオ落とし特有のハムノイズはやはり聞こえますが、元が騒がしいミックスにつき、気になる程では無し。

曲中カットや音飛びに関しても、VGP盤やMV盤同様に無し。

ちなみに"Undercover Of The Night"の頭13秒付近で確認出来る、音ブレに聞こえるようなシーケンサーのズレは全タイトル共通。

『Flashpoint』関連シングル音源に関しては、VGP盤には未収録だった"Gimme Shelter"を追加収録。といっても厳密には『Flashpoint』関連リリースではなく、チャリティーカセットに収録された音源ではありますが、SWツアーからの公式発表音源なので括りとしては同じ様なものですね。まあ、こういう形でまとめて聴けるのは便利ではありますが、やはりオフィシャルの方で『Flashpoint』のデラックスエディションとして、この辺の音源をきちんと並べ直した形での2枚組リリースとかすればいいのにと思ってしまうのですが・・・。

なお、オマケのDVD-Rには、一部の曲に3D映像処理を施した再放送を収録していますが、生中継時にミックの歌い出しがオフになっていた"Mixed Emotions"は、その部分が修正されてミックのヴォーカルが歌い出しからきちんと聴けるようになっています。ですので、本作も"Mixed Emotions"をこの再放送版に差し替えてあれば、更にVGP盤やMV盤との差別化が図れたろうに、その点だけは残念。

ちなみに、SODD名物のクレジットミスは今回もあり。Disc-2最後に実際は収録されている"Gimme Shelter"がDisc-3の1曲目と裏ジャケに表記されていたり、背文字タイトルは両側とも「TERRIGYING」と誤植。毎度のことではありますが、急ぐタイトルでもなかろうに何故にきちんとチェックしないんでしょうかね・・・。と、事典の事は棚に上げて書いてますけど(苦笑)。

とはいえ、全体的に音が聴きやすくなっていることや、音自体に欠点らしき欠点は無いことから、前述の"Mixed Emotions"を再放送に差し替えたタイトルでも出てこない限りは、とりあえずこのSODD盤が、アトランティック放送音源収録盤としては代表的なタイトル。

by Hara ¦ 07:47, Friday, Jun 13, 2008 ¦ 固定リンク

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