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『Paris Par Excellence』(SODD) |
『Paris Par Excellence』(SODD 067/68)
June.7 1976 Les Abattoirs,Paris,France
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc-1 Track 11 Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track 11 Dec.7-15 1974 Musicland Studios,Munich,Germany Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Introduction/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.Cherry Oh Baby/11.Angie/12.You Gotta Move/13.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man (Bonus Track) 11.Fool To Cry (Demo Version)
1976年欧州ツアー、パリ4日連続公演の最終日にあたる6月7日公演を、SBD音源をメインに、欠落部分をAUD音源にて補填した全曲収録盤。
同じような形態の代表盤としては『Vive La France!』(VGP-350)がありますが、本作はそのコピーではなく、VGP盤とは別の編集になっています。
まずオープニング、VGP盤はSE未収録でいきなり"Honky Tonk Women"のイントロから始まりますが、SODD盤はそこにAUD音源を補填。
この補填されたAUD音源は、AUD音源全曲収録盤である『Europe'76』(VGP-056)を少しヒス除去してコピーした同じくSODDリリースの『Vive la France!』(SODD 009/010)から流用。
続いて"Honky Tonk Women"と"If You Can't Rock Me"の曲間、VGP盤はミックの「オーライ」というかけ声しか収録されてなく、それに続く曲紹介がカットされていますが、SODD盤はその部分もAUD音源で補填。
その次の"Hand Of Fate"前後の曲間も同様で、VGP盤はそれぞれ立て続けに曲が始まるような編集となっていましたが、SODD盤はここにもAUD音源を補填し、VGP盤でカットされていたMCを聴けるようになっています。
同様の編集は、"Ain't Too Proud To Beg"から"Fool To Cry""Hot Stuff""Star Star""Cherry Oh Baby"のそれぞれの曲間にも行われていて、ほんの一言のMCももらさず収録するようにAUD音源を補填。
ただ、その補填されているAUD音源ですが、前述したようにヒスを除去している為、元々ヒスノイズが強かったSBD音源とのノイズの差が激しく、音源切り替わりの際は、まるでエフェクターのノイズゲートを使ったかのような印象を受けてしまうので、もう少しAUD音源にヒスノイズが乗っていた方が、すっきりしたかもという印象。
続く"Angie"は、このSBD音源が発掘されていない為、やはり前述のAUD音源。
そして"You Can't Always Get What You Want"。SODD盤は、中間のギターソロ7分5秒から7分21秒までと、ギターソロが終わった後の観客にサビを歌わせる部分の8分8秒から8分49秒に、AUD音源を補填して、この曲のノーカット収録を達成。
対するVGP盤の方はというと、それら欠落部分にAUD音源を補填せず、巧妙に端折っているので実際の演奏より短くなっている為、SODD盤に比べるとこの曲のトータルで1分近く短くなっていることが分かります。
続いて両タイトルとも、ディスク2の頭にあたるメンバー紹介。VGP盤がキースの紹介のみの収録なのに対し、SODD盤は他のメンバー部分をやはりAUD音源にて補填して、ここでもノーカットでの収録に。
"Happy"以降に関しては、曲間の歓声含めてSBD音源が残されているので、両タイトル大して差異はないのですが、唯一"Brown Sugar"だけは、基となるSBD音源に難があり、イントロリフの3音目にノイズが乗っているのと、歌い出し"Gold coast slave ship〜"の"coast slave ship"部分は、テープが伸びたような音になっている為、やはりそれぞれ異なった処理を施しています。
VGP盤は、イントロのノイズに関してはそのまま収録、歌い出し部分に関しては前日公演の同じくSBD音源を補填。
対するSODD盤は、まずイントロのノイズ部分を、ほんの一瞬ですがAUD音源補填。繋ぎ自体はうまいんですが、AUD音源の定位がやや右寄りに聞こえてしまうので、ここを修正していなかったのが残念。続く歌い出し部分もAUD音源を補填していますが、ここもAUD音源が軽めな為、もう少し音を厚く加工していればと感じてしまうのがやや残念。
ちなみに、SODD盤のこの歌い出し部分の補填ですが、SBD欠落部は前述した通り、"coast slave ship"ですが、SODDはそのちょっと先の"cotton"までAUD音源につき、ほんの僅かではありますがVGP盤よりSBD部分が短め。
とはいえ、この"Brown Sugar"の処理に関しては、これまではノイズや音伸びの欠点をそのままにしておくか、前日のSBD音源を繋ぐかの処理しかなかったので、同日のAUD音源を補填して正規サイズに整えたのは今回のSODD盤が初めて。
といった感じで、これまで雑な印象が多い(笑)SODDにしては、珍しく音の造りに気合いが入っており、これまでVGP/DACが他レーベルとの差をつける為にやってきたことを、逆にやり返したという珍しいタイトル。惜しむらくは、AUD音源の音造りがもう少しうまければといった気はしますが、これまた6月7日のパリSBD音源収録タイトルとしてはとりあえず代表盤かなと。
ちなみに、ボーナス収録の"Fool To Cry(Demo Version)"はMidnight Beatの『Static in The Attic』(MB CD 084)やIMPの『Static in The Attic 1974-1979』(IMP-N-004)に収録のものと同じで、あってもなくてもよいオマケ。
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by Hara ¦ 01:02, Monday, Jun 16, 2008 ¦ 固定リンク
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