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『Danger Keep Behind Barbed Wire』(HMC) |
『Danger Keep Behind Barbed Wire』(HMC 005) 2CD
Nov.1 1997 Texas Motor Speedway,Fortworth,TX
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track11-15 Oct.25 1997 Capitol Theater,Port Chester,NY
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Intro/2.Satisfaction/3.It's Only Rock'n'Roll/4.Let's Spend The Night Together/5.Flip The Switch/6.Gimme Shelter/7.Dead Flowers/8.Anybody Seen My Baby?/9.Bitch/10.Out Of Control/11.Star Star/11.Miss You/12.Band Introductions/13.All About You/14.Wanna Hold You (Disc-2) 1.Stage Transfer/2.Little Queenie/3.Crazy Mama/4.You Got Me Rocking/5.Sympathy For The Devil/6.Tumbling Dice/7.Honky Tonk Women/8.Start Me Up/9.Jumping Jack Flash/10.Brown Sugar/11.Tumbling Dice/12.Anybody Seen My Baby?/13.Sister Morphine/14.Out Of Control/15.Gimme Shelter
B2Bツアーのサウンドボード音源といえば、そこそこ流出している割には、ステレオの片方のチャンネルをモノラル化したバランスのおかしいものが主で、放送音源以外はあまり恵まれているとは言えませんが、本作はこの公演の全曲をステレオサウンドボード録音にて収録した初登場タイトル。
そのバランスですが、キースがどちらかといえばやや左寄りに対し、ロンのギターは右に定位している等、通常のミックスとは逆に感じますが、ディスク2の"Stage Transfer"の後半に収録された、ステージ移動曲であるCannonball Adderleyの"Sticks"を聞く限りは、左右の定位がオフィシャル『Mercy,Mercy,Mercy!』と同じであることから、キースとロンのギター配置は、ミスではなく意図的なものだということが分かります。
更にこの音源に関しては、これまでのB2Bツアーのサウンドボード音源のような卓直結で演奏のみを収録した生々しい音と違い、歓声がきちんとミックスされており、もし放送等の意図で収録されたのだとすれば、例え仮ミックスだとしてもギターの配置が何故逆になっているのか等、なんとも疑問な音ではあります。
音質はというと、クリアーな放送音源に匹敵する高音質。過大入力による歪みと、DATのトラッキングエラーと思しきノイズが若干散見されるのが玉にキズですが、さほど気になるレベルではないのが救い。
キースのギター音が最初かなり小さく、途中から慌ててスイッチを入れたかのように急に音量が上がる"Brown Sugar"のイントロに関しては、よくあるPAのミス。
念のために実際の会場ではどうだったのか検証しようと、たまたま持ってた懐かしのCDRブート『Texas Motor Speedway』を引っ張り出してきましたが、何とこのブート、よりによって肝心のアンコール未収録・・・。一応このCDRは10年以上経ってますが、とりあえずまだ音が鳴るようですので、変なメディアは使ってなかったんだなという確認のみに終わりました(苦笑)
まあ、色々言ってもこのツアーでの"Dead Flowers"や"Star Star"、そして"Crazy Mama"がステレオサウンドボードで聴けるようになったという点では大変素晴らしいタイトル。
オマケは、ミックの風邪で延期となった曰く付きの番組「10-Spot」の放送音源。この公演から"Gimme Shelter"がオフォシャル『No Security』に採用されています。
この放送も収録ブートは幾つか出ていますが、その中ではこの時点でのサウンドボード音源(ツアー初日シカゴ2曲、VH-1 Fashion Awards 2曲)を集めた『Rock And Roll Babylon』(VGP-155)が代表タイトル。VGP盤がオートレベルで録音したようなリミッターがかった音だったのに対し、本作はそのような問題は無し。また音質の方もVGP盤にひけを取らない高音質収録。ということで、別にあえてこの音源をボーナス収録しなくてもと思われがちですが、実は本作収録の音が、10-Spot音源ではベスト。
ちなみにVGP盤と同じコンセプトの編集盤として、『Out There In Babylon』(DL-004)がありますが、こちらはVGP盤にないインタビューがあるものの、シカゴ公演がモノラルでの収録だったり、10-Spot音源の高域がにごっていたりするというマイナスポイントがあります。
なお、本作は最初に出たディスクに何らかの不具合が生じる可能性があったようで、あとからCDの内周部を白く塗った差し替えディスクが存在しています。ただ、その最初のディスクをうちのどのプレイヤーで再生しても、今のところ問題は発生していませんが・・・。
こちらが最初のディスク
そしてこちらが後の方
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by Hara ¦ 20:36, Sunday, Jan 10, 2010 ¦ 固定リンク
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