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『It's Just A Shot Away』(DAC) |
『It's Just A Shot Away』(DAC-099) 2CD
Dec.6 1969 Altamont Speedway,Livermore,CA
Mono Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) ●Santana 1.Opening Announcements By Sam Cutler/2.Savor - Jingo ●Jefferson Airplane 3.The Other Side Of This Life/4.3/5th Of A Mile In 10 Seconds/5.Greasy Heart/6.White Rabbit/7.Come Back Baby/ 8.Ballad Of You And Me And Pooneil ●Flying Burrito Brothers 9.Six Days On The Road/10.High Fashion Queen/11.Cody Cody/12.Lazy Days ●Crosby,Stills,Nash & Young 13.Black Queen/14.Pre-Road Downs/15.Long Time Gone/16.Down By The River ●Rolling Stones 17.Sam Cutler Introduction/18.Jumping Jack Flash/19.Carol (Disc-2) 1.Sympathy For The Devil I/2.Sympathy For The Devil II/3.The Sun Is Shining/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Under My Thumb I/7.Under My Thumb II/8.Brown Sugar/9.Midnight Rambler/10.Live With Me/11.Gimme Shelter/12.Little Queenie13.Satisfaction/14.Honky Tonk Women/15.Street Fighting Man
本作も、IMP『Altamont Free Concert 1969』(IMP-N-030)同様に、 従来音源のロージェネレーションマスターをメインに、前座含めた形でオルタモント公演の全貌を捉えたタイトル。
前座部分はIMP盤と基本的に同じですが、IMP盤冒頭に収録されていたムーグ・シンセサイザーによるPAサウンドチェックは未収録。
ちなみに、IMP盤のサンタナ部分に収録されていた"Evil Ways"も未収録になっていますが、IMP盤の"Evil Ways"はこのオーディエンス音源ではなく、同じIMP盤のディスク3に収録されていたTV番組「Newswatch」の音声です。
また、ジェファーソン・エアプレーンの曲目も2曲程異なっていますが、IMP盤の方のクレジットミスで、本作の曲名クレジットが正解。
・・・と、色々触れましたが、IMP盤のレビューでも書いた通り、"オルタモント・フリーコンサートの記録"としては、これらの部分も重要なんでしょうけど、"ローリング・ストーンズのブート"としては対象外となりますので、本題はここから先。
ストーンズ部分に関しては、IMP盤が出来うる限りサウンドボード音源を使用しての全曲収録という方針で作成されていたが為に、曲よっては音源が何度も切り替わって落ち着かない印象を受けていたのに対し、本作はVGP『Altamont 1969』(VGP-113)で使用されていた音源(以降VGP音源)の、ロージェネレーションマスターを最大限生かし、そこに必要最低限の補填を施して作成されています。
まず、VGP盤未収録だったオープニングは、IMP盤ディスク3のトラック7に収録されていた録音者がMCを行ったラジオショーからのオーディエンス音源を、"JJF"イントロ3回目のリフ途中まで使用し、以後VGP音源に切り替わります。
続く"Carol"のイントロでは、VGP音源の方だとテープを一旦止めようとした音伸びと音飛びがありますが、オープニングに使用した補填音源の方はというと問題ない為、補填されてるかと思いきや、あくまでもVGP音源を最大限使用するということで、従来通りイントロに不具合があります。
また、VGP盤では何故か未収録で、TARKL『Altamont Speedway Free Festival』(TCD-001-1/2)には収録されていた"Midnight Rambler"曲前のアドリブ部分に関しては、本作もきちんと収録。
全体的な音質に関しては、従来盤で耳についた一部ギスギスした音が緩和され、低域に厚みを持たせた聴きやすい音に仕上がっています。
惜しむらくは、"Brown Sugar"の最後の4音に補填されている別音源が低音をほとんど捉えていない為に、従来盤同様に音源切り替わり時に違和感を覚えることから、もう少し丁寧にこの部分も作って欲しかったかなと。 |
by Hara ¦ 19:15, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
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