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『It's Just A Kiss Away』(DAC) |
『It's Just A Kiss Away』(DAC-101) 2CD
(Disc-1) Aug.30 1970 Baltiska Hallen,Malmo,Sweden
Mono Audience Recording Quality:Very Good - Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stary Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.You Gotta Move/8.Dead Flowers/9.Midnight Rambler/10.Gimme Shelter/11.Live With Me/12.Let It Rock/13.Little Queenie/14.Brown Sugar/15.Honky Tonk Women/16.Street Fighting Man
(Disc-2) Oct.5 1970 Feathalle,Frankfurt,West-Germany
Mono Audience Recording Quality:Very Good-Good
(※)Track 15,16 Dec.6 1969 Altamont Speedway,Livermore,CA
Mono Soundboard + Mono Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.Dead Flowers/8.Midnight Rambler/9.Live With Me/10.Let It Rock/11.Little Queenie/12.Brown Sugar/13.Honky Tonk Women/14.Street Fighting Man/15.Jumping Jack Flash/16.Stray Cat Blues
ディスク1は、1970年ツアー初日にあたるスウェーデン・マルメ公演で、既発『Made In Sweden』(VGP-105) とは異なる、新たに発掘された音源を収録。
とはいえこの新音源、音の感じが非常にVGP音源に似ており、録音ポジションもVGP音源同様に客席の後方だったようで、ホール録音特有の音の輪郭がぼやけた遠目の音とはなっていますが、録音者の周りの観客が比較的静かなだったことから聴きやすい音ではあります。
ヒスノイズはあまり除去しておらずVGP盤と同じ位あったりしますが、聴いていて不快に感じるレベルではなし。
VGP盤の方では、"Brown Sugar"でイントロ及び曲中にカットがありましたが、本作の方はというと曲中カットはありません。
また、VGP音源の方は、基にしたテープの状態が良くなかった為、"Gimme Shelter"から"Let It Rock"の途中まで音全体が強烈に波打っていたりしましたが、本作はそういった問題は一切なく、終始安定した音で聴くことが出来ます。
ちなみに"Gimme Shelter"のイントロは、コードストローク部分から曲が始まっており、あの印象的なアルペジオが聴けませんが、これは両タイトル共通。本作の方では丁度曲頭からヒスノイズが若干増えることから、テープチェンジにあたったが為のカット編集かと推測しそうになりますが、同じくこの曲前がテープチェンジにあたったVGP音源の方では、そのテープチェンジ部分が少し前になっていて、チューニングからすんなりイントロに入っていくのが聴ける為、この日はこういうアレンジであったことが分かります。
ディスク2は10月5日のフランクフルト公演で、同公演を収録した『Bring On The Dancing Girls』(DAC-016)のメイン音源の補填として"Let It Rock"と"Little Queenie"に使用されていた音源の全長盤。
曲中カット無しの全曲収録ですが、既発ソースの方には収録されていたオープニングのバンドコールは未収録。
音の方はというと音の輪郭がぼやけた全体的にエコーがかった遠目の音で、手拍子がおきる部分では演奏がやや埋もれ気味。
ただし、前述の手拍子を除けば、録音者の周りが比較的静かだったこともあり、慣れれば充分に聴ける音ではあります。
また、『Bring On The Dancing Girls』に補填された際は、メインの音に少しでも近づけるべく、やや中域よりな音造りになっていましたが、本作の方は低域に厚みを持たせて全体的に広がりのある音造りとしています。
ディスク2の最後2曲は、1969年オルタモントでのサウンドボード音源で、IMP『Altamont Free Concert 1969』(IMP-N-030)にも収録されていた音。
オーディエンス音源で聴けるバランスと同じく、キースのギターとミックのヴォーカルが前面に出たミックスで、ヒスノイズはあるものの音質自体は充分良いと言えます。
IMP盤同様に2曲共不完全収録で、サウンドボード音源部分の長さは変わらず。"JJF"は2分19秒の1コーラス目のサビが終わった後のストローク迄で、以降はIMP盤同様に、IMP盤ディスク3のトラック7に収録されていた録音者がMCを行ったラジオショーからのオーディエンス音源を補填。
ただしIMP盤はオーディエンス音源の音質調整をほとんど行っていなかった為、高域強めでやや定位右寄りだった音に繋がることにより違和感を感じのに対し、本作はきちんとサウンドボード音源の音質に合わせた音造りにしている為、音が切り替わっても、ちょっと音が広がったと感じる程度で違和感はほとんど無し。
続く"Stray Cat Blues"のサウンドボード音源は2コーラス目のサビまでの長さで、以後の展開部分(1分20秒)からは、VGP『Altamont 1969』(VGP-113)に代表される従来のオーディエンス音源を補填。
こちらもIMP盤は音質調整を行っていないが為に違和感ありましたが、本作は"JJF"同様に聴感上は音が若干広がったかなと感じる程度で、違和感はほとんどありません。 |
by Hara ¦ 23:55, Monday, Jan 03, 2011 ¦ 固定リンク
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