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『Sheep-Dip-Blues』(DAC-104) 1CD
Studio Outtakes
(※)Track 1 Mobile Recording Unit In Some Unlocated Warehouse,Paris Apr-June 1981 Atlantic Studios,New York
(※)Track 2,4-7,9-11,13-15 Jan.5-Mar.2 1978 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 3 Oct.10-Nov.25 & Dec.5-21 1977 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 8 Jan.18-Feb.12 1979 Compass Point Studios,Nassau,Bahamas
(※)Track 12 Oct.11-Nov.12 1980 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 16-18 Mar.25-Apr.4 1975 Musicland Studios,Munich,Germany
Mono Soundboard Recordings Quality:Excellent
(※)Track 16,18 Stereo Soundboard Recordings Quality:Excellent
1.Waiting On A Friend(III)/2.Black Limousine(II)/3.Los Trios Guitaros/4.Stay Where You Are/5.Brown Leaves(I)/6.Broken Head Blues/7.Golden Caddy(II)/8.Guitar Lesson/9.Fiji Jim(II)/10.Up Against The Wall/11.Brown Leaves(II)/12.Heaven(I)/13.Piano Instrumental/14.Sheep-Dip-Blues/15.Broken Toe/16.Memory Motel(I)/17.I Love Ladies/18.Hot Stuff(I)
DACのOBR複刻シリーズ。 本作の基となったタイトルはOBR『Sheep-Dip-Blues』(OBR 479032)
このアナログ、ジャケに小さく書かれているようにParis Resultsシリーズのパート3だったそうなんですが、パート2までのようなOBRでのCDリリースはなく、CDとしてまとめてこのアルバムの音を聴けたのは、同音源をモノラルにて全曲収録している『Place Pigalle』(VGP-362)と、OBR盤に収録された内の10曲が聴けた『Gals * Gags * Pin-Ups』(RST SG)という2つが主立ったタイトル。
ちなみにこの『Gals * Gags * Pin-Ups』、曲目クレジットが滅茶苦茶だったのでここで正確な曲目を載せておきますと
1.Fiji Jim(II)/2.Guitar Lesson/3.Brown Leaves(I)/4.Black Limousine(II)/5.Stay Where You Are/6.Up Against The Wall/7.Los Trios Guitaros/8.Broken Toe/9.Golden Caddy(II)/10.Waiting On A Friend(III)/11.Miss You(Fake)/12.Carnival To Rio
となります。したがって"Broken Head Blues""Brown Leaves(II)"Heaven(I)""Piano Instrumental""Sheep-Dip-Blues"の計5曲が未収録。
ただ、この『Gals * Gags * Pin-Ups』、単純なOBR盤落としかといえばそうでもなく、OBR盤では"Up Against The Wall"が1分過ぎたあたりから、テープが伸びてグニャグニャな音になっていましたが、『Gals * Gags * Pin-Ups』ではピッチ自体は若干早めですがそのような難点がなかったり、同じくOBR盤ではあまりにピッチが早過ぎて聴くに堪えなかった "Broken Toe"にしても、若干ピッチ早めとはいえ、きちんと聴くことができましたので、このCD自体がOBR盤とは別のアセテート落としのテープから作成されていたことが分かります。
さて本作ですが、音声は当然ステレオ。 ヒスノイズは既発より多くなっているものの、アナログ全編に漂っていたヒスノイズ除去処理の弊害である、高域部のキュルキュルといったノイズは皆無。
また、OBR盤は全体的にピッチ早めだったことに加え、前述した"Up Against The Wall"途中からのテープ劣化による音伸び、"Brown Leaves(II)"から"Broken Toe"までの5曲はまるで早回しの様なピッチだったりしましたが、本作は最後まで安定した音で聴くことが出来ます。
加えて本作は、"Los Trios Guitaros"はOBR盤では欠けていたイントロ1音が、"Guitar Lesson"は曲前のベースの指慣らしがOBR盤1音に対し3音に、"Piano Instrumental"のカウントがOBR盤では4からが1からきちんとと、それぞれ『Place Pigalle』によって長く聴くことが出来るようになった部分に関してもしっかりと収録しています。
ボーナストラックは、メインの収録時期から少し遡る格好となる『Black And Blue』のアウトテイク。
まず、"Memory Motel(I)" 基本的には以前から聴くことの出来た歌無しのバッキングトラックですが、既発につきものであった左チャンネルの周期的な音ユレは無くなった上、これまで聴くことの出来なかった、曲前のエンジニアとスタジオ内の会話及び ミックカウントが新たに発掘されています。
続く"I Love Ladies"。 残念ながら、今回もステレオテイクではなくモノラルではあるものの、これまではフェードアウトしていたものしか聴けなかったこの曲が、今回は6分11秒と既発より1分半近く長くなった上、演奏が最後まで聴ける完走版となっています。
そしてラストは"Hot Stuff" こちらも従来から聴けたヴォーカルやピアノがオーバーダブされる前のテイクですが、既発が全てモノラルだったのに対し、本作は初となるステレオにて収録。
といった具合で、『Black And Blue』のアウトテイクに関しては、メイン音源同様にヒスノイズは多めなものの、3曲全てこれまでとは異なった部分がある非常に興味深い音源となっています。
まあ発掘が遅かったんでしょうけど、あえて欲を言えばこの3曲、DAC自身がリリースした『Black And Blue』のアウトテイク集『Munichland Melodies』(DAC-088)に収録されていた方が、すっきりしていたとは思うのですが・・・。
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by Hara ¦ 00:23, Thursday, Jan 13, 2011 ¦ 固定リンク
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