The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Essen 1973 Revisted』(-)
essen1973revisited

『Essen 1973 Revisted』(Number 001) 1CD

Oct.10 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man

1973年10月10日エッセン公演収録盤。

この公演は過去に2種類の音源がブート化されていますが、本作は新たに発掘された音源での全曲収録盤。

この新たな音源を収録した他のタイトルとしては、ほぼ同時期にリリースの『The Stars In The Sky The Never Lie』(DAC-100)がありますが、そちらはまた別項で。

dacthestarsinthesky

全体的な音は、VGPがCaution名義でリリースした『The Stars In The Sky They Never Lie』(Caution) に似た感じの遠目の音ですが、aution盤より演奏の分離は良く聞こえることに加え、録音者の周りが静かだった為、歓声や拍手の類で演奏が埋もれてしまうといったこともない好録音。

cautionthestarsinthesky

また、ヒスノイズが多い上にコモった音だったCaution盤に比べると、ヒスノイズ自体はまだまだあるものの少な目で、音質は段違いにクリアーになっています。

テープチェンジは"You Can't Always Get What You Want"終了直後の1ヶ所のみで、本作はこの部分に前述のDAC『The Stars In The Sky The Never Lie』や『The Jean Clarke Mammorial Sonic Barbecue』(VGP-246)、『The Stars In The Sky The Never Lie』(MB CD 141)といったタイトルに代表されるアナログ時代からの音源を補填し、欠落していたミックのMCを聴けるようにしていますが、この補填音源は元々音を大きく拾ったものであった為、本来ならば音量小さめにバランスとって繋がなくてはならないところを、そのままの音量で繋いでしまっていることから、この部分だけMCが大きくなって、如何にも繋げましたという感じになっているのはやや残念。

vgpjeanclarkmemorial

mbstarsinthesky1

他には"Dancing With Mr.D."に数ヶ所、"JJF"は2コーラス目のAメロに、テープ劣化が起因と思われる音ブレが発生しています。

また、本作は音源全体にエフェクトをかけて、音に広がりを与えて奥行きを増すような音造りをしていますが、これが好感の持てる聴きやすい音に仕上がっている点はグッドかなと。

ちなみにこの公演の"JJF"、ミキサーの調整ミスだったのか、ビリー・プレストンがムーグシンセで弾いているリフが、イントロからキースが弾いているリフよりも目立つバランスで鳴っていますが、このシンセの音色がビヨンビヨンとした音だった為、何ともいえないコミカルな雰囲気を醸し出しています。

by Hara ¦ 05:02, Sunday, Jan 23, 2011 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『L.A.Forum 1975 5th Night:Mik ..

『Beginning Of Cosmic Consciou ..

『Nice 1976 Unreleased Master』 ..

『Still Life In Tempe 1981』(M ..

『Kick Off!! Europian Tour 198 ..

『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

過去ログ
2024年11月
2024年10月
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ