The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『The Stars In The Sky The Never Lie』(DAC)
dacthestarsinthesky1

『The Stars In The Sky The Never Lie』(DAC-100) 2CD

(Disc-1)
Track 1-3,6-8
Oct.10 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany

Track 4,5
Ernst Merck Halle,Hamburg,West-Germany (2nd Show)

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

1.Gimme Shelter/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Star Star/
5.Doo Doo Doo Doo Doo/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/
8.You Can't Always Get What You Want

(Disc-2)
Oct.10 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man

DACによるアナログ拡大複刻作。

ディスク1がそのアナログ複刻にあたり、10月10日エッセン公演からの6曲と10月2日ハンブルグ公演からの2曲の計8曲が収録されています。

エッセン公演の方は、一部のタイトルや書籍でライン録音と紹介されている程の素晴らしい音源で、まるでスピーカーの前にマイクを置いているかの如く音が大変近い、1973年欧州ツアー屈指の好録音。

間を埋めるハンブルグ公演の方も、エッセン音源と比べると若干音に距離はあるものの、こちらも遜色のないバランスの良い好録音で、いずれの音源も全長版の発掘が期待されていたところですが、結局今回も発掘には至らなかったようで、本作も既発同様にアナログからのCD化。

この音源を収録した既発の代表タイトルとしては事典で2タイトル挙げましたが、その内の一つがこの音源をサウンドボードと勘違いし、1973年欧州ツアーの他のサウンドボード音源と組み合わせて全曲サウンドボード収録と謳った『The Stars In The Sky The Never Lie』(MB CD 141)

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そしてもう一つが、この8曲に加えて1972年7月26日のサウンドボード音源"Sweet Virginia"と"All Down The Line"のUSシングルバージョンを収録していたアナログ『The Jean Clarke Mammorial Sonic Barbecue』(TAKRL 1919)を、そのまま丁寧にCD化した『The Jean Clarke Mammorial Sonic Barbecue』(VGP-246)

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と、いずれのタイトルも何かしらの曲が同時収録されていましたが、本作はこの高音質オーディエンス音源のみを収録したアナログ『The Stars In The Sky The Never Lie』(Caution)の複刻ということで、純粋にエッセンとハンブルグの8曲のみの収録。

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針音がほとんど聞こえないのは既発代表タイトル同様。加えて、右寄りだったエッセン音源の定位を中央に修正し、音質の方は若干強めだった高域を押さえつつ、逆に弱かった低域を増強した音造りにしています。


ディスク2は、新たに発掘された3つ目の音源にて10月10日エッセン公演を全曲収録。

遠目からの録音ですが、意外と分離よく演奏を聴くことが出来る上、録音者の周りの観客が静かで演奏が歓声や手拍子に埋もれることのない好音源。

この音源を他に収録しているのは、ほぼ同時期リリースの『Essen 1973 Revisted』(Number 001)

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『Essen 1973 Revisted』が全体的にエフェクトをかけて音に奥行きを出しているのに対して、本作は音の奥行きに関しては譲るものの、その分ギター等が前面に出ているよう聞こえることから、ここは評価の分かれるところ。

テープチェンジにあたった"You Can't Always Get What You Want"終了直後のミックのMC欠落に関しては、双方ともにディスク1のアナログ音源を補填していますが、『Essen 1973 Revisted』の方は音の近さの違いを考慮しないで繋いでしまっていることからミックのMCがバランス大きくなってしまっているのに対し、本作はきちんと音量を調整して違和感ないよう補填しています。ただ、そのミックのMC「Thank you very much,thank you」直後の部分でヒスノイズが大きくなってしまっているのはうまく調整してほしかったところ。

なお、『Essen 1973 Revisted』では、"Dancing With Mr.D."と"JJF"の2曲でテープ劣化による音ブレがありましたが、本作はそちらも丁寧に修正しています。

by Hara ¦ 21:53, Sunday, Jan 23, 2011 ¦ 固定リンク

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