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『Sexual Healing』(DAC-117) 1CD
Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Tronto,Canada
Stereo Soundboard Recording Quality:Exellent-Very Good
(※)Track-10-16 Mono Soundboard Recording Quality:Very Good
(A)・・・Stero Reel A - Rough Mix (B)・・・Stero Reel B - Rough Mix (C)・・・Stero Reel C - Final Mix (D)・・・Stero Reel D - Off Acetate (E)・・・Mono Mix (※)音源の分け方は、便宜上既発IMP盤やSODD盤のレビュー時同様とします。
1.Worried About You(A)/2.Crackin'Up(A:part)/3.Route 66(A)/4.Hand Of Fate(A)/5.Around And Around(A)/6.Route 66(B)/7.Crackin'Up(B)/8.Little Red Rooster(B)/9.Let's Spend The Night Together(B)/10.Worried About You(E)/11.Crackin'Up(E)/12.Let's Spend The Night Together(E)/13.Route 66(E)/14.Hand Of Fate(E)/15.Around And Around(E)/16.Crazy Mama(E:part)/17.Dance Little Sister(D)/18.Little Red Rooster(D)/19.Route 66(D)
DAC版エル・モカンボ音源集。
既発の所謂エル・モカンボ音源集大成タイトルとしては下記の二つ。
『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP-N-017)
メインとなる冒頭11トラックには、これまで発掘されているエル・モカンボのアウトテイク10曲にオフィシャルからのメンバー紹介。その後はメインから外れたAリールの"Route 66"に、イントロのみの同じくAリール"Crackin'Up"。メインでは欠落部分をうまく繋げて聴きやすく編集してあった"Let's Spend The Night Together"を欠落部そのままに。アセテート音源からの"Little Red Rooster""Route 66"。そして最後に、オフィシャル音源の編集時にカットされた部分へアウトテイク音源を挟み込んで、オフィシャル作成時にどのような編集がなされたかが一聴瞭然となる"Crackin'Up""Little Red Rooster"を収録。この時点で聴くことの出来るアウトテイクを最良の状態でまず一気に聴かせ、その後で資料的な音を聴かせるという好盤。ただし(D)のアセテート音源のスクラッチ除去処理をしていない為、アセテート音源部になるとノイズが気になるのが難点。
『Live At The El Mocambo Club 1977』(SODD-105)
IMP盤より後のリリースであるこちらは、基本的にはリール毎での収録となっていますが、オフィシャルからのメンバー紹介がリールBの間に挟み込まれているあたりは、何かしらやらかすこのレーベルならでは。(D)のアセテート音源は、きちんとスクラッチ除去処理を行っています。また、"Let's Spend The Night Together"は、IMP盤同様に全長版を収録していますが、IMP盤がテープの上書き部分をそのままの長さで無音収録していたのに対し、本作は無音部分を全部摘んでしまっているが為に、音飛びを起こしているように聞こえるのがなんとも残念。
さて本作、曲の並びはSODD盤同様に音源毎となっていますが、IMP盤やSODD盤が(C)のオフィシャル音源も収録していたのに対し、本作はあくまでもアウトテイク音源のみを収録しています。
ステレオである(A)(B)いずれの音源も、既発より高域を明るめにしつつ、近作のDAC盤の特徴である厚みのある音造りがされています。
また、気になる程ではありませんでしたが既発で時折発生していた、プチッというノイズも丁寧に除去されています。
加えて(B)音源は左チャンネルの音量もほんの僅かながら上げている様で、既発では音がやや右寄りに聞こえていた"Let's Spend The Night Together"も左右に音が広がったように聞こえたりします。
その(B)音源"Let's Spend The Night Together"は、IMP盤同様に欠落部を巧妙に繋いだ編集にて収録されていますが、欠落部そのままの方の収録は無し。
トラック10〜16のモノラル音源は、IMP盤やSODD盤がステレオ音源をメインに収録していた為、いずれもステレオ音源が発掘されていない"Crazy Mama"のみの収録でしたが、本作はLP時代から聴くことが出来た7曲を全て収録。
このモノラル音源に関しては、事典でVGP『El Mocambo 77』(VGP-005)をベストとして挙げていましたが、本作は前述したように厚みのある音にしていることから、VGP盤の方は逆にやや硬めで音の線が細い印象を受けます。
また、本作はヒスノイズ除去を軽めにしていることから、VGP盤でほとんど聞こえなかったヒスノイズが聞こえる反面、VGP盤ではその除去処理の影響でやや不自然だった曲間の場内音が、本作は自然に聞こえます。
ラスト3曲はアセテート音源。IMP盤はアセテートノイズそのままでしたが、本作はVGP盤やSODD盤同様にアセテートノイズ除去処理がされています。
VGP盤はアセテートノイズ除去後も音自体はクリアーでしたが、ヒズノイズの処理はされていなかった為、ヒスノイズ多め。SODD盤はアセテートノイズ除去に併せヒスノイズ除去もしていましたが、その弊害として高域の抜けが悪くなっていました。本作は、音に影響でない程度のヒスノイズ除去処理をしたようで、VGP盤と同等の音のクリアーさを保ちつつ、ヒスノイズはVGP盤より少な目になっています。 |
by Hara ¦ 02:22, Monday, Nov 07, 2011 ¦ 固定リンク
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