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番外編『Some Girls Live In Texas'78』 |
ついに公式リリースされた1978年フォートワース公演。
映像の素晴らしさは言わずもがなですので、ここではCDの方をTSPの『Handsome Girls』(TSP-CD-200-4)やVGP『Out On Bail』(VGP-278)に代表される従来音源と比べてどうかということに、ちょこっと触れてみますと。
まずは、85分強あったライブをどうやって1枚に収められるのかというのが発売前の疑問としてありましたが、ブートでは『The Rolling Stones American Tour 1978』(WLR-2129)のディスク10がこのフォートワース公演音源にあたり、TSPからのコピーではあるもののライブ全編を曲間カットもなく収録したトータル86分19秒の長時間ディスクとなっていたりしました。
本作はというと、オープニングやMC等の曲間をカットしてトータル79分59秒と、なんとか規格内のCDとしています。ただし、無理矢理詰める為にピッチが若干早めになっているのは玉にキズ。ちなみにDVDの方のピッチは早められていないので一安心。
次に音ですが、すっきりとした感じの従来音源に比べ、このCDのミックスは迫力重視のやや荒めな印象の音質になっており、どちらかというと同じくボブ・クリアマウンテンがミックスした『Live Licks』的な音造りになっていることから、これは好みの分かれるところかもしれません。
続いて「Hot Stuff BBS」での投稿にて分かった、"Miss You""Love In Vain"のテキサス音源欠落部のデトロイト音源補填について
●Miss You
ブート音源では、頭2小節はテキサス音源でその後からデトロイト音源が補填されていましたが、今回は頭からデトロイト音源。また、そのデトロイト公演音源の35秒から43秒の4小節をカットして「I've Hanging〜」からテキサス音源に戻るという編集。
●Love In Vain
ブート音源ではイントロから2回目の「When the train come in the station」が始まる前まではデトロイト音源が補填されてましたが、本作は最初から最後までテキサス音源。イントロに被ってくる長い口笛が、オリジナルビデオ音声収録の『Somewahere In Daras』(-)の曲間等で聴けるものに酷似していることから、この曲に関してはテキサスのオリジナルビデオ音声をミックスし直したものと推測されます。
したがって"Miss You"の頭2小節に関しては、ブートでしか純正のテキサス音源が聴けないという、なんとも微妙なことに・・・。
というわけで前述した音質の好み等も含めて、フォートワース音源のブートが不要になったかというと、まだまだそうでもないようです。 |
by Hara ¦ 02:15, Tuesday, Nov 15, 2011 ¦ 固定リンク
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