The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Stoning The Coliseum』(Godfather)
godfatherstoningthecoliseum

『Stoning The Coliseum』(G.R.605) 1CD

Nov.9 1969 Alameda County Coliseum,Oakland,CA (2nd show)

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Carol/4.Sympathy For The Devil/5.Stray Cat Blues/6.Prodigal Son/7.You Gotta Move/8.Love In Vain/9.I'm Free/10.Under My Thumb/11.Midnight Rambler/12.Live With Me/13.Gimme Shelter/14.Little Queenie/15.Satisfaction/16.Honky Tonk Women/17.Street Fighting Man

Godfather年代別シリーズ1969年編かと思いきや、1969年は既にオルタモントをリリースしていた訳で、珍しくも同一ツアー2作目となる本作は1969年11月9日オークランドコロシアムでのセカンドショー全曲収録盤。

コピータイトルが多いこのレーベルなんで全然期待してませんでしたが、本作に関してはまさかの好編集。

本作はストーンズブート第1号である『Live'r Than You'll Ever Be』(Lurch Records)音源をメインに、テープチェンジで欠けていた"Under My Thumb"の前半部や、音量レベル調整によりボリュームがかなり絞られてしまっていた"JJF"の一部を近年発掘された別音源にて補填し、全曲を聴けるようにしたタイトル。

lpliverthanyoullever1

同様に従来音源をメインに別音源を補填して全曲聴けるようにしているタイトルとしてはDACの『Liver Than You'll Ever Be』(DAC-116)のディスク4が該当しますが、本作とその編集は異なっています。

dacliverthanyoulleverbe1

まずはオープニング。DAC盤はメイン音源そのままの為、バンドコールは未収録となっていますが、本作はきちんと別音源から補填をしています。ただしその別音源の方もバンドコールの途中からテープスタートとなっていた為、聞けるのはバンド名だけだったりしますが、本作はそのバンドコールからいきなりディスクが始まるのを嫌って、何とバンドコール後の歓声をバンドコール前に補填し、歓声がフェードインしてバンドコールが入るような編集をしています。

続いては"JJF"、音量レベル調整によりボリュームが絞られてしまっているのは下記の4箇所。

1)最初のサビの「gas gas gas」の2回目・3回目と次のギターストロークの頭。
2)2番「schooled with a strap right across my back」の間の2箇所。
3)2回目のサビの「In fact」の前
4)3番「And left for dead」の「dead」が終わるあたりと「I fell down」に入る直前

DAC盤があくまでもメイン音源使用に拘ったことから、音量の小さい部分を無理矢理持ち上げた事により、まるでスプレーを吹き付けているかのようなヒスノイズが炸裂しているのに対して、本作は素直に別音源を補填していることから、若干その補填部分がエコーがかってはいるものの、さほど違和感を抱かずに曲を通して聴くことが出来ます。

前半部欠落の"Under My Thumb"補填に関しては同等。

また、DAC盤以外の従来盤全てにあった"Little Queenie"イントロの音量変化も本作はDAC盤同様均一となっています。

終演後の客出し場内BGM収録に関しても同じ。

全体的な音質は、中低域に厚みを加えているDAC盤に比べると、やや音は細めでヒスノイズが気持ち多めではあるものの、これもほぼ同等といえるレベル。

というわけで、"JJF"の処理が聴きやすくなっている分、この公演に関しては本作が現時点ではベストかなと。

by Hara ¦ 01:39, Sunday, Dec 04, 2011 ¦ 固定リンク

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