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『Chicago 1981』(-) 2CD
Nov.23 1981 Rosemont Horizon,Des Plaines,IL
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track 1 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed/16.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Band Introductions/2.Little T&A/3.Tumbling Dice/4.She's So Cold/5.Hang Fire/6.Miss You/7.Honky Tonk Women/8.Brown Sugar/9.Start Me Up/10.Jumping Jack Flash/11.Satisfaction/12.Star Spangled Banner
Wolfgang Vaultにて公開される1981年ツアー音源といえば、3年程前に12月9日ラーゴ公演のライブ後半のみが公開されて以来更新がなかったことから、もはやネタ切れかと思われましたが、突如全曲が公開された11月23日シカゴでのコンサートをプレスCD化したのが本作。
音の方はスネアドラムが引っ込み気味のミックスにつき、配信にてオフィシャルリリースされた12月18日のハンプトン公演に比べると音が薄い印象を受けがちですが、これはこれでクリアーな音質の素晴らしいステレオ録音。
ただし公開された音源自体は、左右のチャンネルが逆だったり、ピッチが全体的に遅かったりしていたので、おそらくこれまでの流れから多数のブートリリースが予想されるにあたり、これらの欠点がどうなるかがポイントとなるわけでありますが・・・。
本作は、逆だった左右のチャンネルを反転した上でピッチも修正と、まず基本的な問題点は解消。加えて高域を若干持ち上げて、全体的にメリハリを付けています。
また、公開音源にほんのわずかしか収録されていなかった"Take The A Train"を、僅か17秒ほどではありますがDAC『Des Plaines 1981』(DAC-032)に代表されるこの公演の卓直結音源から補填し、いきなり"Under My Thumb"でディスクが始まるという唐突感の解消も図られています。
この音源、チャンネルが左右逆と書きましたが、キースのコーラスについては最初ギターと真逆にミックスされており、コンサートが進むうちに修正されていくというラフなミックス。
左右の定位を公開から逆に修正した本作の定位でいうと、ライブ冒頭のキースのコーラスは真左、"Shattered"あたりから中央やや左に変化し、"Time Is On My Side"で本来の右、つまりここでようやくギターと同じ側にミックスされるようになります。
"Neighbours"や"Let It Bleed"で、曲の途中までサックスがオフになっているのもラフミックスならでは。
ちなみにこの音源はカセットテープを経由していたようで、"Just My Imagination"の途中から"Time Is On My Side"あたりまでは、テープ劣化によるものと思しき高域部分の音ムラが発生していますが、さほど気になるレベルではありません。
なお、"Start Me Up"や"Star Spangled Banner"で頻繁に入るノイズについては、ワイヤレスの受信ノイズのようで、前述の卓直結音源でも確認できますが、卓直結の音源よりも綺麗にミックスされた今回の音源の方が、ノイズが激しく聞こえるのは何とも不思議なところ。
しかしこのコンサート、チャーリーは"Going To A Go Go"で、ミックのMCに合わせてタイミングよく入る為の練習と思しきフィルインを連発していたり、"Tumbling Dice"の歌い出しのミックの歌詞は滅茶苦茶。こちらはマンネリからか、イアン・マクレガンは"JJF"が始まる寸前までリフの裏で弾くフレーズの練習をしていると・・・。そして今回あらためて気付きましたが、"Waiting On A Friend"では曲中に次のコードを指示していたりと(本作のタイムでいうと3分12秒)、ツアー開始から2ヶ月経っているのにも関わらず本番なんだかリハなんだかというところが、如何にもラフな1981年ツアーといった風情で魅力的だったりします。 |
by Hara ¦ 00:01, Wednesday, Dec 26, 2012 ¦ 固定リンク
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