The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Palm Beach 1969 Off Reels』(IMP)
imppalmbeach1969

『Palm Beach 1969 Off Reels』(IMP-N-018) 2CD

International Raceway,West Palm Beach,FL Nov.30 1969

Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good

(Disc-1)
● The Byrds
1.You Ain't Goin' Nowhere/2.Jesus Is Just Alright/3.Positively 4th Street/4.My Back Pages/5.Turn Turn Turn/6.Mr.Tambourine Man/7.Eight Miles High (Edited)
● Country Joe & The Fish
8.Not So Sweet Martha Lorraine
●Jefferson Airplane
9.Somebody To Love/10.Greasy Heart/11.White Rabbit
●Sly & The Family Stone
12.M'Lady
●Janis Joplin
13.Kozmic Blues/14.Maybe/15.Summertime/16.Try/17.Piece Of My Heart
●Janis Joplin,Johnny Winter & Vanilla Fudge
18.Foolish Woman Blues (Edited)

(Disc-2)
●Rolling Stones
1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Carol/4.Sympathy For The Devil/5.Stray Cat Blues/6.Love In Vain/7.Under My Thumb/8.Midnight Rambler/9.Gimme Shelter/10.Live With Me/11.Little Queenie/12.Satisfaction/13.Honky Tonk Women/14.MC "Hello Junkies"/15.Street Fighting Man

11月28日から30日にかけて、フロリダはウエスト・パーム・ビーチで行われた、「First Annual International Music & Arts Festival」の最終日30日公演から、大トリのストーンズをメインに、その前に出演したアーティストの演奏も含めた形での2枚組収録盤。

ディスク1には、ストーンズ以外の6アーティストを収録。

インフォによると、ストーンズ部分以外で約5時間あるテープの中から、各アーティストの代表曲・有名曲をチョイスしての収録ということで、大半がそうでしょうけどストーンズ部分だけを目当てに入手した人でも、飽きることなく聴き通すことが出来るという点で非常に親切。

音もスピーカーの近くで録ったかと思しき、非常に演奏を大きく捉えた好録音で、ぱっと聞きではAMラジオ程度のサウンドボード音源っぽく感じることも。

ディスク1ラストに収録されているのは、ジャニス・ジョプリンとジョニーウインター、ヴァニラファッジという今考えるとものすごい面子での即興演奏"Foolish Woman Blues"。インフォでは25分の長尺演奏だったそうですが、途中テレコ操作による音伸びが一箇所あるものの、5分40秒程の適度な聴きやすい長さにまとめられているのも親切かと。

と書きはしましたが、「ローリング・ストーンズのブート」という観点からすると、このディスク1の存在は何とも微妙だったりはするのですが・・・。

ディスク2は丸々ストーンズの演奏を収録。本作のクレジットは12月1日となっていますが、これは飛行機の大幅な遅れにより(E.A.ラッセルの本によれば、大統領の昼食会の影響だったらしいですが)、ストーンズの会場到着が8時間遅れとなった為、演奏の開始が日が変わっての夜中だったということから。

この公演を収録した既発代表盤としてはVGP『Miami Pop Festival 1969』(VGP-117)。

vgpmiamipopfestival1969

本作のディスク1収録音源と同じ録音者による音で、スピーカー近くで録ったと思しき、演奏を大きく捉えた好録音ではあるものの、バッテリー残量不足によるピッチの不安定さが"Gimme Shelter"あたりから顕著になり、かなり聴きづらくなってしまっているのが難点。

本作もこのバッテリー不足によるピッチの不安定さは、もちろん同様ではありますが、本作では出来うる限りの修正が施されており、音ムラの完全な解消は出来ていないものの、例えば"Honky Tonk Women"のイントロを聴けば分かるように、VGP盤ではピッチが高くなったままで音ムラを起こしているのに対し、本作はピッチをある程度合わせた上での音ムラになっていることから、聴きやすさ自体は向上。

加えて、全体的な音造りもVGP盤より太めの音に仕上げています。

なお、トラック14の"MC Hello Junkies"は、ミックがドラッグをキメている観客に対してのMCと、キースが一旦"SFM"のイントロを弾きかけて止める迄の間をトラック化したもので、わざわざトラック分けまでして強調するものなのかは何とも・・・。

by Hara ¦ 18:57, Wednesday, Jan 02, 2013 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

『The Rolling Stones Steel Whe ..

『Australian Tour 1966』(DAC)

・・・

『Palladium 1978』(-)

『Complete Lacerated』(-)

『Live...1978』(KING STREET)

過去ログ
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ