The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Licks Budokan 2003』(-)
licksbudokan2003

『Licks Budokan 2003』(-) 2CD

Mar.10 2003 Budokan Hall,Tokyo,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent - Very Good

(Disc-1)
1.Pre Show Music/2.Buzzer Intro - Pre Show Music/3.Jumping Jack Flash/4.You Got Me Rocking/5.Live With Me/6.Let It Bleed/7.No Expectations/8.Rocks Off/9.Everybody Needs Somebody To Love/10.Worried About You/11.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Slipping Away/3.Before They Make Me Run/4.Start Me Up/5.It's Only Rock'N Roll/6.Rock Me Baby/7.Can't You Hear Me Knocking/8.Honky Tonk Women/9.Tumbling Dice/10.Brown Sugar/11.Satisfaction

2014年の来日公演収録ブートの盛り上がりを受け、過去の来日公演も続々と発掘・リリースされてきていますが、本作が収録しているのは2003年の武道館公演。なんと新たな7つ目となるオーディエンス音源での全曲収録盤。

"Tumbling Dice"でミックが客席にペットボトルの水を撒いた際の観客の盛り上がりが(本作のタイムでいうと3分15秒)、他の既発タイトルのどれよりもダイレクトに捉えられていることから、録音ポジションはアリーナのロニー側前方(Dブロックあたり?)と推測しますが、その割には既発と比べると音像が奥まった印象。これはおそらく録音ポジションが前過ぎて、PAスピーカーがマイクの指向先より後ろになってしまったことだろうかなと。加えて、ネットに挙がった基音源(rober953という方がアップしたもの)がコモり気味だったのを、クリアーに加工する際に中低域を削ったことも、音の距離感の一因かも。

その音のクリアーさ加減、Silverdiscsの『Live At The Budokan Hall』(SD-001A/B)に近い印象の、高域の持ち上げぶりがやや過剰気味に感じますが、耳につく周波数自体の調整はしているようで、一部気になる箇所はあるものの、Silverdiscs盤のように高域が耳に突き刺さるといったようなことはありません。

licksbudokan1

また、クリアーな音質で周りが騒がしめということについても、音の近さの差を除けばSODD盤に近いものがありますが、騒がしい中でも耳障りに感じがちな少人数による手拍子や拍手の類が本作はあまり無いので、こちらもさほど気にはならず。

ただ・・・"Slipping Away"では1分3秒あたりから10秒弱ほど、右チャンネルから携帯の呼び出し音が聞こえており、これは一度気がついてしまうとちょっと気になってしまうかもしれませんが、これを場内で当時体感した方々は相当苛立ったのではないかと推測してしまいます。

なお、既発では『Budokan 2003』(-)や、冒頭部分をそこからコピー補填した『One Night At Budokan』(-) が、ディスクスタートから"Jumping Jack Flash"のイントロ弾き始めまで、短縮編集をせずに14分29秒もの長さを収録していましたが、本作はそれより更に長い27分16秒となっています。とはいえ、長くなった部分については、場内が手拍子で盛り上がった"Mona"等が初めて収録されており、曲が終わる度に拍手が巻き起こっていた当時の開演前状況を思い出させてくれたりもしますが、基本的には場内BGMが延々鳴っているだけの部分につき、そうそう聴くものではないかと。

budokan2003

onenightatbudokan

ブザーが鳴る箇所にチャプターを振って、スタートからそれまでの間(本作は22分40秒)を簡単に飛ばせるようにしているのは『One Night At Budokan』同様の編集。ブザーが鳴った後もノーカットなのは本作も当然ながら同様で、ブザーから客電が落ちるまでは3分半強もあることから、客電が落ちて場内の盛り上がりが最高潮になったところからこのライブを聞きたい場合は、ブザーから早送りするか、"Jumping Jack Flash"の頭出しをして巻き戻すしかなかったりするので、『One Night At Budokan』レビュー時にも書いたように、客電が落ちる寸前にもチャプターを振っておいてくれると親切だったのにという気はします。

by Hara ¦ 12:18, Sunday, Oct 19, 2014 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

『The Rolling Stones Steel Whe ..

『Australian Tour 1966』(DAC)

・・・

『Palladium 1978』(-)

『Complete Lacerated』(-)

『Live...1978』(KING STREET)

過去ログ
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ