The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Steel Wheels Tokyo 1990 Ten-Rai』(Mayflower)
mayflowertenrai

『Steel Wheels Tokyo 1990 Ten-Rai』(MF-76/77) 2CD

Feb.17 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good

(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Almost Hear You Sigh/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introduction/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash

初来日ツアー3公演目にあたる2月17日公演収録盤。

この公演の既発タイトルは事典で挙げた『Dome On Wheels』(-)と『Steel Wheels Japan Tour 1990』(VGP-346)。

domeonwheels

vgpsteelwheelsjapantour1990

どちらも収録していたオーディエンス音源は同じもので、演奏を大きく拾った好録音。時折手拍子や叫び声がちらほら聞こえはするものの、耳障りな歓声・拍手の類は無し。ディスク冒頭は『Steel Wheels Japan Tour 1990』の方が長いものの、終演後は『Dome On Wheels』の方が長めといった具合。

『Steel Wheels Japan Tour 1990』がヒスノイズ多めだったのに対し、『Dome On Wheels』はヒスノイズはあまりなく、音も中低域を削ったりと聞きやすくしてはいますが、高域部も持ち上げた影響により時折高音が耳につく箇所もあったりも。

テープチェンジは、"Mixed Emotions""Honky Tonk Women"の曲間と"Happy""Paint It Black"の曲間の2箇所。"Honky Tonk Women"イントロのカウベルの一部とそれに被るミックの「Alright」のかけ声が未収録となっていますが、もう片方のチェンジ部での"Paint It Black"前のキースのギターによる遊び弾きは欠落無し。

さて本作、既発よりもスピーカーから離れた位置の録音だったようで、既発より若干奥に引っ込んだ感じの音。

本作も低域を持ち上げているのかどうかは不明ですが結構オンになってはいるものの、同じ低域が出ていても持ち上げた周波数帯域の違いからか、既発の方が音の重心が低い印象を受けます。

周りの観客がそれほど騒がしくなかったようで耳障りな歓声や手拍子等はほとんど無いことや、既発よりスピーカーから離れた位置とはいえ、音が遠いというほどの距離でもなく演奏も大きめに拾っていることから、これはこれで聞きやすいタイトル。

ただし残念なことにピッチは早めにつき、ここはきちんと調整してもらいたかったところ。

本作のテープチェンジは"Rock And A Hard Place"終了後から"Mixed Emotions"が始まるまでと、"Sympathy For The Devil"終了後から"Gimme Shelter"が始まるまでの2箇所。よって既発では聞けなかった"Honky Tonk Women"の冒頭を、本作では聞くことが出来ます。

本作のテープチェンジ部、"Mixed Emotions"前は曲間が短くなってはいるもののミックのMCをもらさず収録していますが、"Gimme Shelter"前の方はミックの煽りとライブで印象的だった「まだまだ続くよ」のMCが未収録。逆にこの部分は既発では収録されていたので、きちんとコピー補填をする等の後発ならではの編集はしておいてもらいたかったかなと。

なお、この日の"Miss You"冒頭はミキサーの調整ミスなのか、チャックのエレピが前面に出てしまい、マット・クリフォードのサンプリングハープが逆に埋もれてしまっていることから、いつもと違ったイントロとなっているのが新鮮な印象を受けます。

by Hara ¦ 07:16, Monday, Feb 09, 2015 ¦ 固定リンク

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