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『Winterland 1972 2nd Night』(-) |
『Winterland 1972 2nd Night』(-) 2CD
June.8 1972 Winterland Palace,San Francisco,CA (2nd Show)
Mono Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Rocks Off/5.Gimme Shelter/6.Happy/7.Tumbling Dice/8.Love In Vain/9.Sweet Virginia/10.Loving Cup/11.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.All Down The Line/2.Midnight Rambler/3.Bye Bye Johnny/4.Rip This Joint/5.Jumping Jack Flash/6.Street Fighting Man/7.Honky Tonk Women
本作が収録しているのは、1972年ツアー序盤、サンフランシスコはウインターランドで行われた2日間4公演のうち、最後にあたる6月8日のセカンドショー。
ツアー序盤だけのレア曲で、この公演を最後にセットリストから外される"Loving Cup"、そして72年ツアーでは数えるほどしか演奏しなかった"Honky Tonk Women"を含む全17曲を収録。
そんなレア曲のうちの片方である"Honky Tonk Women"。 事典ではこの曲をアンコールと書きましたが、今回改めて音を聞いてみると、"Street Fighting Man"が終わった後にステージを降りず、どうやらそのまま演奏に突入していたようなので、この公演のラストがこの曲で、アンコールは無しという方がどうやら正しかったようです。
その"Honky Tonk Women"の前に演奏した"Street Fighting Man"では、チャーリーが2度程スティックを落としてしまったのか、その都度リズムが無くなってしまうというアクシデントが発生していますが、2度目にリズムが無くなった際にはミックが一旦演奏を止めようかと歌うのをやめてしまっているという珍場面も。
とまあ、色々聴きどころの多いこの公演、これまでは事典に挙げたVGPの『Midnight Magic』(VGP-188)が唯一の収録タイトルでしたが、本作はこのVGP盤と同じオーディエンス音源を収録した音質向上盤となっています。
とはいえ、元の音源自体が遠目でやや分離の悪い録音であるため、劇的な向上ということにはなっていませんが、基にした音源のジェネレーションが若かったようでヒスノイズがVGP盤に比べてかなり減少していることや、VGP盤より中低域に若干厚みを持たせていることもあり、VGP盤よりも聞きやすい音となっています。
当然ながらVGP盤同様、この公演で演奏された全17曲を収録していますが、VGP盤が曲中欠落無しのノーカット収録だったのに対し、本作は"You Can't Always Get What You Want"の中間部が重複収録されてしまっています。
本作のインフォメーションによれば、この"You Can't Always Get What You Want"中間部にテープ・チェンジ的なカットが生じていて、この部分をVGP盤では見事にエディットしていたのですが、今回はあえてそのままの状態で収録しており、それによって以前は聴かれなかったテイラーのフレーズもわずかではありますが登場とのことでしたが、実際はそのようなことは無し。
その問題の部分をよく聞いてみると、フェードインしてくる4分52秒から4分58秒までと、フェードアウト前の4分45秒から4分51秒までの演奏が完全に一致しています。
これは本作が基にした音源もマスターからではなく、ダビングを経たものであり、そのダビング過程においてこの曲がテープの両面にまたがってしまったのが原因と推測。
せっかくの音質向上盤だったのに、この重複部分未処理が何とも残念なタイトル。
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02:08, Tuesday, Mar 14, 2017 ¦ 固定リンク
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