The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Live At The El Mocambo』(Goldplate)
goldplateliveattheelmocambo

『Live At The El Mocambo』(GP1605CD) 1CD

Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Tronto,Canada

(※)Track3(part)
May.27-June.8 1978 Bearsville Studios,Woodstock,N.Y.

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent-Very Good

(※)Track4,7,10,13,14
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Route 66(D)/2.Hand Of Fate(A)/3.Crazy Mama(F+'78 Rehearsal)/4.Mannish Boy(C)/5.Crackin'Up(F)/6.Dance Little Sister(D)/7.Around And Around(C)/8.Worried About You(F)/9.Let's Spend The Night Together(F+B)/10.Band Introduction(C)/11.Little Red Rooster(D)/12.Crazy Mama(F)/13.Mannish Boy(C Edit)/14.Crackin'Up(C)


前項で紹介した『El Mocambo 1977』(-)同様、本作もまた2012年にネットにアップされていたCaptain Acidによるリマスター音源を収録したタイトル。

elmocambo1977

基本的な収録曲と構成は『El Mocambo 1977』とさほど変わりませんが、本作は新たに"Mannish Boy"のエディット版を『Sucking In The Seventies』から追加収録しています。

suckingintheseventies

ちなみにこの"Mannish Boy"のエディット版、オフィシャル『Rarities 1971-2003』にも収録されていますが、『Rarities 1971-2003』の方はミックの曲前MCが入る寸前からトラックスタートしているのに対し、『Sucking In The Seventies』はそれよりも前の部分からトラックスタート。

rarities19712003

本作は『Sucking In The Seventies』とトラックスタートからエンドまで完全一致しているので、ここからであるということが分かります。

『El Mocambo 1977』とのもう一つの相違点としては、疑似完全版"Crazy Mama"を『El Mocambo 1977』の方はノンクレジットのボーナストラック収録としていたのに対し、本作は3曲目のメイン部分に組み込んでいるという点。

その疑似完全版"Crazy Mama"、本作はテープ伸びしたような音ムラを起こしてしまっていたステレオミックスのイントロを、冒頭4秒間モノラルミックスに音源に差し替えているだけでなく、後半の78年リハーサルへの切り替わりも新たに編集しなおして、聞きやすさの向上を図っているのがポイント。

その音源切り替わり編集はというと、『El Mocambo 1977』の方は3コーラス目の「Plain psychotic Plain insane」のpsychoticから78年リハーサル音源に、カットアウト・カットインの繋ぎで切り替わっていましたが、本作はその前の部分「Well your crazy mama With your ball and chain」のcrazy mamaからクロスフェードして、滑らかにリハーサル音源に切り替わるようになっています。

ただ、この編集によりモカンボ部分が若干短くなってしまってはいますが、このこの疑似完全版自体があくまでもオマケ的扱いの編集テイクなんで、気にするほどのことではないかと。

なお、12曲目に収録されている"Crazy Mama"は、イントロの差替えもなくPlain psychoticでフェードアウトするという本来の"ステレオミックス。ちなみに『El Mocambo 1977』の方はPlain psychoticでカットアウトしているという違いあり。

もう1つの編集テイクである"Let's Spend The Night Together"については、音質の良い(F)が間奏後の3コーラス目のサビ途中までしかないということを受け、そこまでを(F)、以後終わりまでを(B)という構成としていますが、本作もこちらは新たなクロスフェード処理は行わず『El Mocambo 1977』同様にカットアウト・カットインの繋ぎ編集としています。

この曲については『El Mocambo 1977』の項でも書きましたが、音の切り替わった際の音質差が結構あるので、(B)で1曲丸々収録という方が聞きやすくて良かったのではという気はします。

全体的な音質は『El Mocambo 1977』よりも中高域を持ち上げており、クリアーさが増している反面、一部高域が耳についてしまうところがあるため、『El Mocambo 1977』の方が聞きやすいかなという印象を受けます。

by Hara ¦ 21:49, Thursday, Mar 30, 2017 ¦ 固定リンク

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