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『Portland 1998』(-) 4CD
Jan.30&31 1998 Rose Garden,Portland,OR
Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Intro/2.Satisfaction/3.Let's Spend The Night Together/4.Flip The Switch/5.Gimme Shelter/6.You Got Me Rocking/7.Already Over Me/8.Bitch/9.Saint Of Me/10.Out Of Control/11.Miss You (Disc-2) 1.Band Introduction/2.Thief In The Night/3.Wanna Hold You/4.Little Queenie/5.I Just Wanna Make Love To You/6.Like A Rolling Stone/7.Sympathy For The Devil/8.Tumbling Dice/9.Honky Tonk Women/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Brown Sugar (Disc-3) 1.Intro/2.Satisfaction/3.Let's Spend The Night Together/4.Flip The Switch/5.Gimme Shelter/6.It's Only Rock'n Roll/7.Sister Morphine/8.Bitch/9.Saint Of Me/10.Out Of Control/11.Miss You (Disc-4) 1.Band Introductions/2.You Don't Have To Mean It/3.Wanna Hold You/4.Little Queenie/5.The Last Time/6.Like A Rolling Stone/7.Sympathy For The Devil/8.Tumbling Dice/9.Honky Tonk Women/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Brown Sugar
このBridges To Babylonツアーから年またぎとなったストーンズの北米ツアー。本作が収録しているのは2年目となった1998年1月30日と31日に行われたポートランド・ローズガーデン2日連続公演。
ディスク1と2には、1月30日公演を収録。
この日は、当時の新曲でBridges To Babylonツアー演奏曲の中でもレアな"Already Over Me"が、2週間前の16日MSG公演以来のセットイン。きっちりとまとまった良い演奏をしていたものの、観客の反応はイマイチで、曲が始まっても周りのザワツキが止まらずといった状態。反応良ければ日替わり曲に昇格出来たのでしょうけど、結局約2週間後の2月15日ラスベガス公演を最後に演奏されなくなったのでした。
この公演を収録した既発タイトルは、その曲名を冠したVGP『Already Over Me』(VGP-197)。
演奏を大きく捉えた好録音で、前述のざわめきはあるものの基本的に耳障りな手拍子や歓声の類はないという音源を収録。オープニングのSEはフェードインしているものの、曲中カット無しの全曲収録。クリアーな音質でバランスも良かったりはしますが、高域がややシャリシャリ気味になっているというタイトル。
本作が基にしている音源もこのVGP盤と同じものですが、VGP盤でフェードインだったオープニングSEは頭から収録。全体的に低域が響き気味だったVGP盤と比べて、本作は低域を削っている分だけすっきりとした印象の聞きやすい音になっていますが、シャリシャリ気味だった高域部分が強調されて耳につく箇所が増えてしまったりといった面も。
そして残念なことに本作はピッチが高めという難点あり。後発なだけに、ここはきちんと調整してリリースしてもらいたかったところ。
なお、このローズガーデンでの2公演、FM放送用の収録があったサンディエゴ公演の前ということもあり、リラックスしていたのか両日ともストーンズはミスが多め。
この30日公演では、まず"Gimme Shelter"の間奏でベースがコード展開し忘れてバックがおかしなことに。続いて"You Got Me Rocking"では間奏後にキースがリフを弾き出す前にミックが歌い出していたり、"Out Of Control"ではミックが低い声での音程が取れず、中途半端に高いキーでAメロを歌おうとしてうまくいかず、挙げの果てには最初のサビでフライング。そしてBステージの"I Just Wanna Make Love To You"ではバックが展開部に早く入ってしまい、4回繰り返す「Love To You」が省略され、ミックが1回歌って慌てて展開部を歌うといった具合です。
ディスク3と4に収録されているのは翌31日公演。
いきなりキースがオープニングSEとのタイミングを合わせられず、変に間が開いてのスタートとなった"Satisfaction"。続く"Let's Spend The Night Together"では、チャーリーがイントロでのタムロールの入りが微妙に遅れ、通常にドラムを入れない箇所にスネアドラムを叩いてタイミングを合わせるという力技を披露。"Flip The Switch"ではロニーが先に展開部に入ってしまい、演奏が崩れかけそうになるところをミックが合図を送って立て直すといういきなりの冒頭3曲連続ミス。
以降はしばらくノーミスが続きますが、ライブ終盤で再びミス発生。"Start Me Up"では、ロニーの間奏の入りが4小節遅れてしまったのをコーラス隊が合わせずそのままサビに突入、ミックはロニーに合わせようと歌わないでいたようですが止む無くコーラス隊に合わせ途中からサビに参加。"Jumping Jack Flash"では間奏終了後に3回入るコードBのストロークを、ロニーとチャーリーが勘違いし4回のタイミングでリフに戻ろうとしたため演奏がぐちゃぐちゃに。ミックも歌に入ってはみるものの途中で止めてみたりと、ちょっとした混乱状態となってしまっています。
そんな31日公演を収録していた既発タイトルが『Bridges To Oregon』(VGP-171)
やや遠目のエコーがかった音ながらも演奏を大きく捉えており、マイルドな音質の聴きやすいタイトルで、コピー盤『Live At Rose Garden,Portland,Oregon,January 31,1998』(SRS Records)もリリースされています。
本作はVGP盤とは別音源。全体的にエコーがかっているのはVGP盤と同様ながら、高域が各段にクリアーになっている上、VGP盤よりも音の重心が低いのが特徴。
基がMDやDAT録音ではなくカセット録音だったようですが、テープチェンジは"Out Of Control"と"Like A Rolling Stone"終了後。"Sympathy For The Devil"冒頭のパーカッションが欠けているか否かは判断つきづらいところですが、基本的には曲中カット無しの全曲収録となっています。
なお、ディスク1と2の30日公演と違い、こちらは正常なピッチで収録されています。 |
by Hara ¦ 00:38, Monday, Apr 03, 2017 ¦ 固定リンク
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