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『Philadelphia 2005 2nd Night』(-) |
『Philadelphia 2005 2nd Night』(-) 2CD
Oct.12 2005 Wachovia Center,Philadelphia,PA
Stereo Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1) 1.Introduction/2.Start Me Up/3.It's Only Rock'n Roll/4.Shattered/5.Bitch/6.Rough Justice/7.Back On My Hand/8.Midnight Rambler/9.The Night Time Is The Right Time/10.You Can't Always Get What You Want/11.Band Introductions/12.The Worst/13.Infamy (Disc-2) 1.Miss You/2.Oh No, Not You Again/3.You Got Me Rocking/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Tumbling Dice/8.Jumping Jack Flash/9.Satisfaction/10.Brown Sugar
ストーンズの2005年フィラデルフィア公演というと、ストーンズ史上最大の迷演"It's Only Satisfaction"となるわけですが、本作が収録しているのはその次にあたる10月12日同所での公演。
前の10日公演では、レア曲"Get Up Stand Up"がセットリストに組み込まれていましたが、5曲入れ替えたこの日はレア曲は無し。ただし、このツアーではライブ前半が定位置だった"Tumbling Dice"が、ライブ終盤に組み込まれているのが珍しいと言えば珍しい点。2005年から2007年に渡ったツアーで、この曲を終盤に演奏したのはこの公演が唯一。
まあその曲順が影響したわけでは当然ありませんが、この曲でのミックは歌い出しが半小節遅れてしまったことから、それを強引に合わせようと早口で歌詞を詰め込んだため、普段と違うメロディーラインで聞けるというのが耳を惹くところ。この曲で半小節早く歌い出すのは、テレビ放送されたソロの88年の来日公演はじめ幾度かありましたが、逆に遅れるのはある意味レアかも。
ちなみにこの日のミック、"Sympathy For The Devil"でも序盤音が取れず、うわずったメロディーラインでしばらく歌い続けるというミスをやらかしています。
さてこの公演、事典でも採り上げましたが、既発は10月10日同所公演を収録したThe Godfatherrecords『Jammin' Side By Side』(G.R.126/127)のボーナストラックとして"Bitch""Back On My Hand""Midnight Rambler""The Night Time Is The Right Time""Paint It Black"の入れ替わり曲5曲がブート化されていましたが、本作はそれとは別音源での全曲収録盤。
Godfather盤の音が演奏を大きく捉えてはいるものの、オートレベル機能によるリミッターがかかったような質感の音だったのに対し、本作は演奏を大きく捉えている点は同様ですが、音の拡がりがGodfather盤より乏しいため、ややこじんまりとした印象の音となっています。
反面、Godfather盤は手拍子や歓声を結構拾っていましたが、本作は盛り上がる箇所で多少拾っている程度につき、演奏自体の聞きやすさは本作の方が上かと。
ただ音質に限って言うと、本作は聞きやすい音質だったGodfather盤に比べると、中高域が耳に障るぎりぎりのレベルまで張り出していることから、硬質な印象を受ける音となってしまっているので、ここはもう少しマイルドに調整してもらいたかったところ。
なお、"Oh No, Not You Again"エンディング3分50秒にデジタル特有の音ブレが生じてしまっているので、ここも修正してもらいたかったところではあります。 |
by Hara ¦ 09:54, Sunday, Apr 09, 2017 ¦ 固定リンク
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