『Supergroups In Concert 1982』(-) 2CD
Nov.5 1981 Brendan Byrne Arena,Medowlands Sports Complex,East Rutheford,NJ Nov.25 1981 Rosemont Horizon,Des Plaines,IL Dec.1 1981 Silverdome,Pontiac MI Dec.5 1981 Superdome,New Orleans,LA Dec.7,8,9 1981 Capital Arena,Largo,MD Dec.13 1981 Sun Devil Stadium,Phoenix,AZ Dec.18,19 1981 Hampton Coliseum,Hampton Roads,VA
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Introduction/2.Take The A Train(12/7)/3.Under My Thumb(11/5)/4.Beast Of Burden(11/25)/5.Let's Spend The Night Together(12/18)/6.Shatterd(12/18)/7.Black Limousine(12/1)/8.Twenty Flight Rock(12/9)/9.Going To A Go Go(12/9)/10.You Can't Always Get What You Want(12/1)/11.Band Introductions(12/1)/12.Let Me Go(12/8)/13.Time Is On My Side(12/18) (Disc-2) 1.Let It Bleed(12/5)/2.Just My Imagination(12/19)/3.She's So Cold(12/9)/4.Hang Fire(12/13)/5.Miss You(12/18)/6.Start Me Up(11/25)/7.Jumping Jack Flash(12/1)/8.Satisfaction(12/13)/9.Star Spangled Banner(12/13)
前項では、アメリカのD.I.R.Broadcasting Corp.制作の「King Biscuit Flower Hour」にて放送された、1973年欧州ツアー収録盤を紹介しましたが、今回は同じD.I.R.Broadcasting Corp.制作の1981年北米ツアー特集番組収録盤。
ストーンズの81年ツアーのラジオ放送は、まず1982年と1983年に「Supergroups In Concert」という特別番組で放送された後、「King Biscuit Flower Hour」で抜粋放送されましたが、本作が収録しているのは、その1回目となる1982年8月16日放送の「Supergroups In Concert」。
この番組で放送された81年ツアー演奏曲は18曲ですが、その中の10曲はつい2ヶ月前に発売されたニューアルバム『Still Life』と同テイク同編集。つまりIntroとOutro以外は『Still Life』収録曲を全て聞くことが出来るという番組だったのでした。
ただ、出たばかりのニューアルバムをほぼ丸々流すということに、ストーンズサイド(?)が難色を示した結果なのかどうか定かではありませんが、この番組、重複している10曲のみピッチを高くするという編集がされてしまっているのが最大の難点。
きちんとした音で聞きたければレコードでという戦略もあったのでしょうけど、ピッチを変えて放送するくらい神経質になるならば、別日の演奏を放送すればいいのにと思ってしまいますが、そちらの演奏の方が『Still Life』より良いのでは?という意見が出るのを恐れた結果、こういうことになったのかもと推測。
ここで1982年「Supergroups In Concert」既発盤について触れておくと、
まずはLP『Time Is On Our Side』(TSP-018) アナログLP時代、唯一放送された18曲を収録していたタイトルで、放送順ではなく実際のライブ演奏順に曲を並び替えているのがポイント。高音質ですが、中域がやや引っ込んでいることから、おとなしめな印象を受ける音。CD黎明期にリリースされたこの放送を収録したタイトルは、このLP起こし。
続いては事典で採り上げたCD『Time Is On Our Side』(TSP-CD-018=VGP-038) 。 上記アナログ復刻という形をとっていますが、18曲全てを収録しているわけではなく"Shattered"カットの全17曲。曲ではありませんがメンバー紹介もカット。なおこのCD、全17曲となったのは黒レーベルの追加プレスからで、初版のシルバーレーベルは"Miss You"未収録。追加プレスのジャケットは修正されず"Miss You"がノンクレジットのままにつき、見分けは盤を確認する以外にありません。
そして事典で採り上げたもう1つのタイトル『Ride Like The Wind』(VGP-290) 同名LPは『Still Life』未収録曲"You Can't Always Get What You Want"がカットされているという片手落ちなアルバムでしたが、このCDはラジオショーを丸ごとデジタル化しており、放送そのものを高音質で聞くには最適だったタイトル。
本作はというと、VGP『Ride Like The Wind』同様にラジオショーをダイレクトにデジタル化したタイトル。
VGP盤が当時の音造りの傾向により、やや硬質な音質となっていたのに対し、本作は加工なしのストレートな耳触りの良いサウンド。そしてこれが最大のポイントですが、『Still Life』重複曲のピッチを正常に修正しています。当時の番組をそのまま楽しむといった観点からは外れるのかもしれませんが、聞いている際の違和感が解消されているというのはポイント高いかなと。
なお、"Let's Spend The Night Together""Going To A Go Go""Band Introductions""Time Is On My Side""Start Me Up""Jumping Jack Flash"の後に、サポートミュージシャンのアーニー・ワッツやプロモーターのビル・グラハム、『Still Life』のエンジニアだったボブ・クリアマウンテン等の短いインタビューが挿入されていますが、チャプターが振られていないのはVGP盤同様。 |