|
『KBFH Broadcasts 2』(Moonchild Records) |
『KBFH Broadcasts 2』(Moonchild Records) 2CD
Oct.17 1973 Foret Nationale,Brussels,Belgium (1st Show) June.29 1978 Rupp Arena,Lexington, Kentucky July.6 1978 Masonic Temple Auditorium,Detroit,Michigan July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,TX Nov.25 1981 Rosemont Horizon,Des Plaines,IL Dec.1 1981 Silverdome,Pontiac MI Dec.9 1981 Capital Arena,Largo,MD Dec.13 1981 Sun Devil Stadium,Phoenix,AZ Dec.18 1981 Hampton Coliseum,Hampton Roads,VA
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.KBFH Intro/2.Miss You(12/18 '81)/3.Hang Fire(12/13 '81)/4.Beast Of Burden(11/25 '81)/5.She's So Cold(12/9 '81)/6.Honky Tonk Women(7/19 '78)/7.Shattered(6/29 '78)/8.Tumbling Dice(7/6 '78)/9.Jumping Jack Flash(7/19 '78)/10.Brown Sugar(10/17 1st '73 Remix)/11.Gimme Shelter(10/17 1st '73)/12.Happy(10/17 1st '73)/13.KBFH Outro (Disc-2) 1.KBFH Intro/2.Under My Thumb(12/1 '81)/3.Let's Spend The Night Together(12/18 '81)/4.Shatterd(12/1 '81)/5.Beast Of Burden(11/25 '81)/6.She's So Cold(12/9 '81)/7.Hang Fire(12/13 '81)/8.Miss You(12/18 '81)/9.Honky Tonk Women(7/19 '78)/10.Brown Sugar(12/9 '81)/11.Start Me Up(12/9 '81)/12.Satisfaction(12/13 '81)/13.KBFH Outro
ディスク1は、アメリカのラジオ番組「The King Biscuit Flowers Hour」(通称KBFH)の1987年9月27日放送回を、CMカットして丸ごとディスク化したもの。
この放送回は、73年・78年・81年のライブ音源を数曲ずつチョイスして放送するという形態でしたが、この放送回は、間奏でサックスがオンにリミックスされた"Brown Sugar"、初出となる1973年ブリュッセルでの1stショーから"Gimme Shelter""Happy"が放送されたのが目玉となるもので、この放送のおかげで『Brussels Affair 1973』(CHAM 8812)や『The Lost Brussels』(VGP-088)といった名盤が生み出されたという意味でも、貴重なものであったと言えるかと。
この放送回については、ブートCD黎明期に『The King Biscuit Flowers Hour』(18F02)や『Stoned Through The Years』(GC 002CD)といったタイトルでリリースされていましたが、本作は久々のブート化タイトル。
全体的な音質は、迫力を出そうとしたのかコンプレッサーをかなり利かせたダイナミックレンジの狭い音で、先に挙げた既発2タイトルがほとんど加工していない素直な音質だったのに比べ、質感の異なるものとなっています。
残念ながらこのディスク1はピッチが高く、全体的に音程がややシャープ気味とという難点があることから、ここは正確に合わせておいてほしかったところ。
裏ジャケのクレジットも誤りがあり、"She's So Cold"は12月13日とありますが実際は12月9日のラーゴ公演、"Jumping Jack Flash"は7月18日ではなく19日が正解。
なお、本作のディスク最初と最後に収録されている"KBFH Intro"と"KBFH Outro"。歓声をバックとしたDJアナウンスの短いトラックですが、『The King Biscuit Flowers Hour』にはノンクレジットながら収録されていたものの、『Stoned Through The Years』の方は未収録となっています。
ディスク2に収録されているのは97年の放送回。
ディスク1の方は73年・78年・81年のライブ音源を数曲ずつチョイスして放送するという形態でしたが、こちらの回は81年を主として"Honky Tonk Women"のみ78年のテイクというもので、この選曲での放送は96年にも行われているのが確認できていますが、それ以前にもあるかもしれません。
この選曲での既発タイトルは『Live In Detroit』(BOLS 005) ラジオショーディスクからではなく、カセットによるエアチェックテープを基にしたかと思しき輪郭甘目の音で、CD化の際に失敗したのか左右のチャンネルが逆。
さて本作ですが、前述したように"KBFH Intro"と"KBFH Outro"を収録しているのがポイント。
音質は、やはり本作もラジオショーディスクからのダイレクトコピーではなく、ディスク1同様のコンプレッサーを利かせたダイナミックレンジの狭め音となっています。
ディスク1と異なりディスク2の方はピッチはほぼ合っているものの、残念ながら『Live In Detroit』同様に左右のチャンネルが逆。
更に"KBFH Intro"を収録したのはポイントですが、次の"Under My Thumb"のイントロが欠けているという『Live In Detroit』にはなかった新たな欠点もあるという残念な面も。
裏ジャケットのクレジットもディスク1同様に誤りが幾つかあり、クレジットではディスク2の全曲が81年のテイクと表記されていますが、ディスク2唯一の78年テイク"Honky Tonk Women"は81年の12月18日ハンプトン公演ではなく、実際は78年のヒューストン公演から。この"Honky Tonk Women"、ディスク1に全く同テイクが収録されていますが、そちらのクレジットは合っています。
また、"Under My Thumb"は11月5日ではなく12月1日、"Shattered"は12月18日ではなく12月1日、"She's So Cold"と"Brown Sugar"が81年12月12日ではなく(そもそもこの日はライブ自体行われていない)12月9日、そして"Start Me Up"も11月25日ではなく12月9日が正解とクレジットミスが多く、このあたりにも気を使ってもらいたかったところ。
なお、オフィシャル『Still Life』とテイクが重複する2曲"Let's Spend The Night Together"と"Satisfaction"は、過去の「KBFH同様にピッチを高くシャープ気味で放送していましたが、この97年放送回も同じで、本作も修正することなくピッチは高いまま。
その2曲のうち"Let's Spend The Night Together"は、83年の「Super Groups In Concert」にて登場した、最後のサビ4小節を強引にカットしたエディットバージョンです。 |
by Hara ¦ 13:50, Sunday, May 14, 2017 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|