The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『L'Olympia 1965』(Eternal Grooves)
eternalolympia65

『L'Olympia 1965』(EGSH-0002) 1CD

Track 1-12
Apr.18 1965 L'Olympia,Paris,France

Track 13,14
Nov.15 1965 US TV 「Hullabaloo」

Track 15-17
Sep.2 1965 UK TV 「Ready Steady Go」


Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Everybody Needs Somebody To Love/2.Around And Around/3.Off The Hook/4.Time Is On My Side/5.Carol/6.It's All Over Now/7.Little Red Rooster/8.Route 66/9.Everybody Needs Somebody To Love/10.The Last Time/11.I'm Alright/12.Crawdad/13.She Said Yeah/14.Get Off Of My Cloud/15.Oh Baby/16.That's How Strong My Love Is/17.Satisfaction

著作隣接権切れに伴い、ストーンズの初期音源が次々とハーフオフィシャルでリリースされてきていますが、本作はIMP系のEternal Groovesがリリースしたハーフオフィシャルタイトル。

本作がメインで収録しているのは1965年4月18日のパリ公演。

この公演はフランスのFM局Europe 1が収録し、「Musicorama」という番組にて全曲放送されましたが、ストーンズ初期のコンサートの全貌を捉えているというだけでも貴重な上に音質も良く、アンコールで演奏された"Crawdad"は未発表のカバー曲ということもあって、アナログLP時代から幾多ものブートがリリースされてきた定番音源。

この音源については、事典出版後にIMPがFrom Paris To Hamburg 1965』(IMP-N-051)というタイトルで、放送でもややシャープ気味だったピッチを正確にしてリリース。放送自体がそうだったからということもありますが、それまで正確なピッチのタイトルが無かった中、唯一正確に合わせてリリースしたことにより、この音源を収録したタイトルの決定版となりましたが、同系列の本作も同様に正確なピッチにてリリース。

impfromparistohamburg1965

またIMP盤のもう1つのポイントだったのが、"I'm Alright"からアンコールの"Crawdad"までの1分弱程度の歓声部分。事典で2つ挙げた代表盤の片方『A Rolling Stone Gathers No Moss』(VGP-101)では、タイムでいうと3分51秒あたりから3分55秒くらいまで歓声が重複していましたが、

vgparollingstonegathersnomoss

IMP盤はもう片方の代表盤だったGoldplate『Olympia Live In The Sixties』(GP-1302CD1/2)同様に重複なしで収録されています。本作もこれらタイトル同様に歓声の重複は無し。

goldplateolympialiveinsixties

なお、IMP盤では独立した1つのトラックとして分けられていた"Little Red Rooster"を始める前のチャーリーによる曲紹介は、前曲"It's All Over Now"と同じトラックとしてまとめられています。

トラック13から17は、同じ1965年の音源からパリ公演で演奏されていない楽曲を収録。

トラック13と14は11月15日に放送されたアメリカはNBCのテレビ番組「フラバルー」から2曲。この時期の大半のテレビ出演同様、ストーンズの演奏はミックのヴォーカル以外、バッキングトラックを使ったものとなっています。

事典で採り上げたこの音源のベストは12CD+2DVDのボックス『Live In The Sixties』(WLR-2145)で、当時最後発だったこのタイトルが一番ヒスノイズも少なく、僅かながらではありますが芯のある音で聞くことができましたが、本作の方がより基テープのジェネレーションの若さを感じられるすっきりとした音で収録されています。
なお、WLR盤で聞くことが出来た"She Said Yeah"前のバンド紹介部分ですが、本作はカット。

wlrliveinthesixties

トラック15から17の3曲はイギリスのテレビ番組 「レディ・ステディ・ゴー」65年9月2日放送分から。
この放送回については1989年から90年代にかけて、アメリカの有料チャンネルであるディズニーチャンネルにて再放送されましたが、この再放送の編集の際に、番組の権利を有するデイブ・クラーク・ファイブのデイブ・クラークが"Oh Baby"の冒頭30秒をカットしてしまったことによりオリジナルの放送より短くなってしまっています。

既発ブートの大半がこの再放送を基にしていたため"Oh Baby"が短いまま収録されていますが、本作も同様に再放送からの収録のため短いまま。事典でこの音源の代表盤として挙げた『ANIMAL DUDS』(DAC-064)に比べると、高域部にややチャリチャリとした圧縮音源特有のノイズが乗ってしまっているのがマイナスポイント。

dacanimalduds1

なお、VGPの『Ready Steady Stones』(VGP-248)は、唯一当時の放送エアチェック音源を収録していますので、この65年9月2日放送回の"Oh Baby"は音質こそ90年代の再放送音源より落ちるものの、それよりも30秒ほど前の部分にあたるイントロ直後の歌い出しから聞くことが出来ます。

vgpreadysteadystones

12:37, Sunday, Feb 18, 2018 ¦ 固定リンク

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