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『Twickenham 2003 1st Night』(-) |
『Twickenham 2003 1st Night』(-) 2CD
Aug.24 2003 Twickenham Stadium,London,UK
Stereo Soundbpard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track4,12 Disc-2 Track7 Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Introduction/2.Brown Sugar/3.You Got Me Rocking/4.Don't Stop/5.Rocks Off/6.Wild Horses/7.You Can't Always Get What You Want/8.Paint It Black/9.Tumbling Dice/10.Band Introductions/11.Slipping Away/12.Happy/13.Sympathy For The Devil (Disc-2) 1.Intro S.E./2.Star Star/3.I Just Wanna Make It Love To You/4.Street Fighting Man/5.Gimme Shelter/6.Honky Tonk Women/7.Start Me Up/8.Satisfaction/9.Jumping Jack Flash
オフィシャルDVD『Four Flicks』のサウンドトラック盤といったタイトルで、収録されているのはミックの風邪により幾つかの公演がキャンセルとなった後の明けとなった8月24日トゥイッケンハム公演。
とはいえ、単純にDVDの音声だけをCD化しただけではなく、DVDで残念ながらカットされていた"Don't Stop""Happy""Start Me Up"の3曲をオーディエンス音源で補填しての全曲収録盤。
同種のCDは本作が初めてではなく、17枚組のCDボックス『Licks Tour Europe 2003』(SF-03)の中のCD11とCD12でブート化されています。
このボックスの方は、補填のオーディエンス音源をVGPの『Salt Of The Earth』(VGP-359)から持ってきており、音質自体はこのVGP盤もかなりのものにつき、音源による音質の差はほとんどないのですが、繋ぎの編集が雑なのが難点なタイトル。
その雑な編集ぶりに触れておくと、まず"Don't Stop"は、入りがきちんとクロスフェードしてるまでは良かったのですが、オーディエンス音源おスタートポイントが遅く、チャックのカウントが途中からフェードインしてしまっていることに加え、曲が終わった後は何故かフェードアウト・インでクロスフェード処理がされておらず、次の"Rocks Off"がフェードイン気味にスタート。
"Happy"は本作と違いディスクの最後の曲のため、終わった後のフェードアウトは良かったのですが、音源スタート部分が今度はクロスフェード処理をされていないどころか曲のイントロ途中からフェードインという理解に苦しむ編集。
"Start Me Up"も入りはクロスフェードされていますが、こちらも何故かイントロ途中からフェードイン・・・。そして曲が終わった後はフェードアウト・インなのはまだしも、ミックの客の煽りがオーディエンス音源とサウンドボード音源でダブって収録されてしまっているという何とも残念なものとなっていました。
本作はそのようなことなくきちんとしたクロスフェード処理が施されており、音源切り替わりの際もスムーズに聞くことが出来ます。その本作で使われているオーディエンス音源ですが、こちらはVGPとは異なる音源で、音の重心はサウンドボード音源に比べてやや高めとなっていますが、VGP盤に負けず劣らずの演奏を大きく捉えた優良音源につき、こちらも音源が変わってもさほど違和感を覚えず聴くことが出来ます。
ただ、サウンドボード音源の方が臨場感を強調するためにエコーを結構かけた音造りだったのに対し、本作のオーディエンス音源はVGP音源よりもエコー感が少な目な印象の音につき、少しリバーブをかけたら尚良かったのではという気も。
なお、この公演からはオフィシャルアルバム『Live Licks』にも"Rocks Off""You Can't Always Get What You Want""Paint It Black""Street Fighting Man"の4曲が採用されており、その中の"Rocks Off"がオフィシャルらしからぬ雑な編集で話題になったりもしましたが、一応その部分について触れておくと・・・。
アルバムでは中盤の「Feel So hypnotized」で始まるスローパートが終わると、音飛びを起こしたかのような編集で「The Sunshine」からのパートを丸々カットしてサビに強引に繋がれていますが、実際のオーディエンス音源を聴くと、このカットされた部分でチャーリーが完全にリズムをひっくり返ってしまっており、サビで何とか元に戻るというどたばたな演奏だったことが分かります。
では、本作の基となっているDVD『Four Flicks』の方はというと、ドラムのトラックのみリズムを若干ずらした編集をしており、まだ少しちぐはぐに感じはするものの、さほど違和感なく聞こえるようになっていることから『Live Licks』の方も何故同様の編集にしなかったのかという点が何とも疑問の残るところ。
DVD『Four Flicks』におけるバンドのミス修正はそれだけにとどまらず、"Tumbling Dice"ではミックが1小節早く歌い出してしまっており、実際の演奏ではミックに合わせてバックがAメロを短くして対応していましたが、DVDではミックのヴォーカルを1小節遅らせた上でバックの演奏も1小節増やすという、あたかもそのようなミスがなかったかのような絶妙な編集が施されています。
そしてアンコールの"Jumping Jack Flash"では。キースがイントロで不協和音を出してしまっていましたが、こちらもまだフレーズとしては怪しいものではあるものの、別のものに差し替えられています。 |
06:30, Tuesday, Feb 20, 2018 ¦ 固定リンク
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