The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Austin 2006 Dolby Digital 2 Channel Stereo Edition』(-)
austin2006dolby

austin2006

『Austin 2006 Dolby Digital 2 Channel Stereo Edition』(-) 2CD

『Austin 2006』(-) 2CD

Oct.22 2006 Zilker Park,Austin,TX

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Intro/2.You Got Me Rocking/3.Let's Spend The Night Together/4.She's So Cold/5,Oh No,Not You Again/6.Sway/7.Bob Wills Is Still The King/8.Streets Of Love/9.Ain't Too Proud To Beg/10.Bitch(Edit)/11.Tumbling Dice/12.Band Introductions/13.Learning The Game/14.Little T&A
(Disc-2)
1.Under My Thumb/2.Get Off Of My Cloud/3.Honky Tonk Women/4.Sympathy For The Devil/5.Jumping Jack Flash/6.Satisfaction/7.Brown Sugar

前々項、前項とオフィシャルDVDのサウンドトラック的なタイトルを紹介してきましたが、ここに挙げた2つのタイトルもまた同趣向のもの。

これらタイトルが収録しているのは『The Biggest Bang』のディスク1に収録されていた2006年10月22日のオースティン公演。

この日は"You Got Me Rocking"でスタートという、アルバム『No Security』を彷彿させるオープニングだったり、2005-2007年のABBツアーで唯一となった"Bob Wills Is Still The King""Learning The Game"を披露していたりと特別な印象を受ける公演につき、この手のサウンドトラック的なタイトルの中でも重宝がられるものなのかもしれません。

この映像音源の既発タイトルは、事典で紹介した13枚組CDボックス『A Bigger Bang World Tour 2006』(WLR-2178)。

wlrabb2006worldtourbox

トータルタイム89分54秒を1枚の規格外ディスクに収めるというアイデアは良かったものの、肝心の音の方がよりによってこの公演のディスクだけ、制作時の入力レベル過多の影響で高域がバリバリと歪んでしまっているという残念なタイトル。

ここに挙げた2作は当然そのようなことのない超高音質収録盤。

残念ながらこの日のオーディエンス音源を見つけることが出来なかったようで、オフィシャルDVDでカットされていたBステージでの"Start Me Up"とアンコールの"You Can't Always Get What You Want"は未収録のままですが、DVD最後のクレジット部分のバックで流れていた"Bitch"は曲の後半部分がカットされた短縮版ではあるものの、ライブ本来の位置にきちんと歓声を被せた形で追加収録しています。

ちなみにこの"Bitch"、ボックスの方は未収録。

先にリリースされた『Austin 2006』の方はDVDの「Dolby Digital 5.1 Surround」音声を2チャンネル再生して基に作成されていましたが、"You Got Me Rocking"の2分13秒、"Bob Wills Is Still The King"のエンディング部分3分00秒、そしてディスク2の"Brown Sugar"の曲中3分20秒・3分27秒・3分34秒の計5箇所で、強力なリミッターがかかったかのような音量の落ち込みが生じてしまっています。この音の落ち込みについてDVDを幾つかの機器で2チャンネル再生して確認したところ、これは元々このソフト自体がそうなっていた模様。

続いてDVDの「Dolby Digital Stereo 2.0」を使って作成されたのが『Austin 2006 Dolby Digital 2 Channel Stereo Edition』。

『Austin 2006』のような一部音声の落ち込みはありませんが、全体的にバンドの演奏がオンに聞こえる『Austin 2006』に比べると、こちらはライブ会場の臨場感を強調するかのような演奏がやや奥に引っ込んだ印象の音となっているため、ここは好みの分かれるところ。

06:30, Friday, Feb 23, 2018 ¦ 固定リンク

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