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『Bright Light Big City Revisted』(DAC) |
『Bright Light Big City Revisted』(DAC-194) 2CD
Oct.27 1962 Curly Clayton Sound Studio,London (Disc-1 Track1) Mar.11 1963 IBC Studios,London (Disc-1 Track2,3,4,5,6) Sep.23 1963 Maida Vale Studios,London (Disc-1 Track7,8,9) Nov.14 1963 De Lane Lea Studios,Holborn (Disc-1 Track10) Nov.20 1963 De Lane Lea Studios,Holborn (Disc-1 Track11) Nov.20-21 1963 De Lane Lea Studios,Holborn (Disc-1 Track12,13) Jan.10 1964 Regent Sound Studios,London (Disc-1 Track14) Feb.4 1964 Regent Sound Studios,London (Disc-1 Track15) Feb.6 1964 Pye Studios,London (Disc-1 Track16) Feb.13 1964 Regent Sound Studios,London (Disc-1 Track17,18) Feb.24 1964 Regent Sound Studios,London (Disc-1 Track19) Mar.11 1964 De Lane Lea Studios,Holborn (Disc-1 Track20) Mar.18 1964 Radio Luxembourg Studios,London (Disc-1 Track21) Apr.13 1964 Maida Vale Studios,London (Disc-1 Track22) June.10 1964 Chess Studios,Chicago (Disc-1 Track23) June.11 1964 Chess Studios,Chicago (Disc-1 Track24,25,26,27) July.17 1964 BBC Broadcasting House,London (Disc-1 Track28,29) Aug.31-Sep.4 1964 Pye Studios & Decca Studios,London (Disc-1 Track30 Disc-2 Track1,2,4) July21-23 1964 Regent Sound Studios,London (Disc-1 Track31) Sep.28 1964 Regent Sound Studios,London (Disc-2 Track5,6) Nov.2 1964 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track7,8) Nov.8 1964 Chess Studios,Chicago (Disc-2 Track9,10,11) Jan.6 1965 Rehearsal At Belfast (Disc-2 Track12) Jan.17-18 & Feb.17 1965 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track13) Jan.17-18 & May.11-12 1965 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track16,17) Feb 1965 Decca Studios,London (Disc-2 Track14) May.10 1965 Chess Studios,Chicago (Disc-2 Track15) Sep.5 1965 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track18) Sep.6 1965 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track19) Dec.2-10 1965 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track20,21) Aug.3-11 1966 RCA Studios,Holywood (Disc-2 Track22,23) Aug.31-Sep.2 1966 IBC Studios,London (Disc-2 Track3,24) Nov.8-26 1966 Olympic Sound Studios,London (Disc-2 Track25,26)
(Disc-1) 1.You Can't Judge A Book By A Cover/2.Diddley Daddy/3.Road Runner/4.Bright Lights, Big City/5.I Want To Be Loved/6.Baby What's Wrong/7.Come On/8.Memphis,Tennessee/9.Roll Over Beethoven/10.Go Home Girl/11.My Only Girl/12.Leave Me Alone/13.It Should Be You/14.Not Fade Away/15.Andrew's Blues/16.Kellogg's Rice Krispies/17.Try A Little Harder/18.Some Things Just Stick In Your Mind/19.Tell Me/20.As Time Goes By/21.Reelin' And Rockin'/22.Beautiful Delilah/23.Stewed And Keefed/24.Hi-Heel Sneakers/25.Tell Me Baby/26.Down In The Bottom/27.Look What You've Done/28.Around And Around/29.I Can't Be Satisfied/30.Each And Every Day Of The Year/31.Heart Of Stone (Disc-2) 1.Blue Turns To Grey/2.We're Wastin' Time/3.Hear It/4.Sleepy City/5.Susie Q/6.We Were Falling In Love/7.Everybody Needs Somebody To Love/8.Heart Of Stone/9.Mercy, Mercy/10.Key To The Highway/11.Goodbye Girl/12.Little Red Rooster/13.The Last Time/14.I'd Much Rather Be With The Boys/15.Try Me/16.Satisfaction/17.Satisfaction/18.Get Off Of My Cloud/19.Looking Tired/20.19th Nervous Breakdown/21.19th Nervous Breakdown/22.Have You Seen Your Mother/23.Let's Spend The Night Together/24.Have You Seen Your Mother/25.Get Yourself Together/26.Trouble In Mind
Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track17 Disc-2 Track7,8,13,17,18,20,21,24 Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track1,16,22 Mono Soundboard Recording Quality:Very Good
アナログ時代からの名盤『Bright Light Big City』の拡大版。 『Bright Light Big City』の方はブライアン期初期のデモ音源にスタジオアウトテイク、 そして1972年のスタジオリハーサル(テレビ放送音源)という構成でしたが、本作は1962年から1966年のデモ音源とスタジオ音源に特化しています。
既にインフォメーションで詳細が出ていますが、それも踏まえて各曲に触れていきますと・・・
まずディスク1
1.You Can't Judge A Book By A Cover 1962年10月27日、ロンドン、カーリー・クレイトン・サウンド・スタジオで行われたビルとチャーリー加入前のセッションから。ドラムはトニーチャップマンですが、ベースは不在説とディック・テイラー説あり。この演奏がVGP/DAC盤に収録されるのは初。 フルサイズは1分19秒あるようですが、現在聞けるのはラジオ放送された1分強ほど。既発収録盤はラジオトークが被った部分と何故か歌い出し前10秒をカットした35秒版が多いのですが、本作はラジオトークが被った部分をカットした45秒収録。 ちなみにラジオのアナウンス部分も含めての最長収録はアナログ『I Can't Judge The Music By Looking At The Cover』(IMAX 001)やCDでは『Alternates』(OBR 305 015)『Beggars Breakfast』(IU 9411-1)といったあたり。 除去処理出来るレベルではないので、アセテートノイズが激しいのは既発と変わりませんが、本作はすっきりとした音造りで僅かながら聴き易くなっています。 なお、この時は他に"Soon Forgotten"と"Close Together"の2曲もレコーディングされたようですが未発掘。
2.Diddley Daddy/3.Road Runner/4.Bright Lights,Big City/5.I Want To Be Loved/6.Baby What's Wrong 通称IBCデモ。この時に録音されたのは5曲で本作も全て収録。 『GRRR!』のスーパー・デラックス・エディションのボーナスCDで5曲全てオフィシャルリリースされたものの、基音源の質が悪かったことからチリノイズが結構鳴っていたりしましたが(ブートからのコピー説あり)、本作はテープから起こしているので、こういったノイズは無し。 それ以前のVGP/DACでは『Bright Light Big City』(VGP-307)で5曲すべて、近年では『The Brian Jones Memorial Album』(DAC-170)で"I Want To Be Loved"を除く4曲をリリース。 このIBCデモ、"Diddley Daddy"のイントロのテープスピードが不安定なのが特徴でしたが、本作は見事に調整されていて違和感なく聴くことが出来ます(過去のVGP/DAC盤は未修整)。 また、既発では"Bright Lights,Big City"の2コーラス目から、テープ劣化と思しき高域の若干の落ち込みがありましたが、こちらも本作は音質変化なしで通して聞くことが出来ます。
7.Come On/8.Memphis,Tennessee/9.Roll Over Beethoven 1963年10月26日放送の「サタディ・クラブ」から。本作が収録しているのは、1985年の特番「Stones At The Beeb」で再放送されたマスターが残されていた3曲。 "Come On"はオフィシャル『On Air』含め既発全て、イントロ冒頭のベース1音が欠けていたのに対し、本作はその1音を補填してのノーカット収録 DACのBBC集大成タイトル『Beat Beat Beat At The Beep』(DAC-130) と比較すると、クリアーさを増した音造りとしています。
10.Go Home Girl/11.My Only Girl/12.Leave Me Alone/13.It Should Be You 『Mad Shadows』(DAC-180)でもリリース済の63年11月録音のアウトテイク。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
14.Not Fade Away 1964年1月10日録音の初期テイクでVGP/DACとしては初収録。 初出はYellow Dog『The Black Box』(YD 046/48) 『The Black Box』より厚みを持たせた音造りにしていることに加え、左寄りだった定位をきちんと中央に、またピッチも正常にして収録しています。
15.Andrew's Blues 毎度お馴染みのアウトテイク。よくセットで収録されていることの多い"Mr.Spector & Mr.Pitney Came Too"は今回未収録。
16.Kellogg's Rice Krispies ケロッグ「ライス・クリスピー」のCM用ジングルで"Rice Krispies"や"Wake Up In The Morning"等、色々な曲名があったりしますが、要は正式曲名の無い曲かと。VGP/DACでは初収録。 残された映像から起こされた音声がベースにつき、本作の他トラックに比べると若干音質が落ちますが、既発代表盤のScorpio『Genuine Black Box 1961-1974』(-)と比べて、響き気味だった中域を押さえた音造りとしています。
17.Try A Little Harder/18.Some Things Just Stick In Your Mind オフィシャル『Metamorohosis』のオーバーダビング前のテイクで"Try A Little Harder"はVGP/DAC初収録。 『Metamorohosis』のオーバーダビング前の音源を集めた代表的タイトルである、Midnight Beat『The Allen Klein Collection Klein's Revenge』(MB CD 128)よりも、音質が明瞭になっているだけでなく、音源のスタートも若干前のテープが回るところから収録されています。
19.Tell Me オフィシャルのUK 1stアルバム『The Rolling Stones』の初盤(マトリクス1A)に誤って収録されてしまった初期テイク。 VGP/DACでは『Bright Light Big City』(VGP-307)にも収録。
20.As Time Goes By "As Tears Go By"の初期テイクでVGP/DACでは初収録。Yellow Dog『The Black Box』(YD 046/48)等の既発より音質が明瞭になっているだけでなく、 既発はイントロがフェードインで入って来るものが多い中、本作はきちんと最初の音から聴けるようになっています。
21.Reelin' And Rockin インフォメーションでも触れられているように、この曲はこれまでチェスで録音されたアウトテイクとされてきましたが、実は64年3月18日にラジオルクセンブルグのスタジオでこの曲含めた14曲がレコーディングされ、「Nestle's Top Swinging Groups」なる15分番組にて4月17日・24日、5月1日・8日のうちのいずれかで放送されていたようです。 ちなみにこの曲以外の13曲は残念ながら未発掘。 なお、この曲の既発はイントロが欠けていたりするものがありますが、DAC『This Is Rhythm And Blues !』(DAC-115)同様に本作はノーカット収録。VGP/DACの同曲収録盤『Reelin'And Rockin'』(VGP-274)もノーカットではありますが、ややイントロに音ブレあり。
22.Beautiful Delilah 1964年4月18日放送の「サタディ・クラブ」からで、当時のエアチェック音源が基につき、本作の他トラックに比べると音質が劣っています。 オフィシャル『On Air』やDAC『Beat Beat Beat At The Beep』(DAC-130) はアナウンス直後からレコーダーを回した音源を使用していますが、本作はアナウンス入りの音源を使用しているため、歌い出し前の2音多く聴くことが出来ます。
23.Stewed And Keefed/24.Hi-Heel Sneakers/25.Tell Me Baby/26.Down In The Bottom/27.Look What You've Done 1964年6月10日と11日にレコーディングされたチェススタジオでのアウトテイク。 VGP/DACではレーベル名を伏せてリリースした『Chicago Chess Sessions』(London)にこの5曲を収録していましたが、"Look What You've Done"がモノラルだったのに対して、本作はYellow Dog『The Black Box』(YD 046/48)に収録されていたミックのタイトルコールから始まるステレオミックス。
28.Around And Around/29.I Can't Be Satisfied 1964年7月17日放送の「トップ・ギア」からで、オフィシャル『On Air』やDAC『Beat Beat Beat At The Beep』(DAC-130)は両曲とも頭欠けでスタートしていましたが、本作は頭欠け無し。
30.Each And Every Day Of The Year/31.Heart Of Stone オフィシャル『Metamorohosis』のオーバーダビング前のテイクで両曲ともVGP/DAC初収録。 Midnight Beat『The Allen Klein Collection Klein's Revenge』(MB CD 128)よりも音質が明瞭。
続いてDisc-2
1.Blue Turns To Grey VGP『Necrophilia』(VGP-317)にモノラルミックスが収録されていましたが、本作は女性バックヴォーカルが追加されたステレオミックスを収録。 Midnight Beat『The Allen Klein Collection Klein's Revenge』(MB CD 128)よりも音質が明瞭。
2.We're Wastin' Time オフィシャル『Metamorohosis』のオーバーダビング前のテイクでVGP/DAC初収録。 Midnight Beat『The Allen Klein Collection Klein's Revenge』(MB CD 128)よりも音質が明瞭。
3.Hear It VGP『Necrophilia』(VGP-317)にモノラルミックスが収録されていましたが、本作はステレオミックスを収録。Midnight Beat『The Allen Klein Collection Klein's Revenge』(MB CD 128)よりも音質が明瞭。
4.Sleepy City オフィシャル『Metamorohosis』とはバッキングヴォーカルが異なるテイクで、DAC『Dartford Renegades』(DAC-018)にてリリース済ですが、それよりも音質が明瞭。
5.Susie Q オフィシャルとテイクは同じものの、オフィシャルには無い曲前の会話とカウントを収録しているトラックで、DAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
6.We Were Falling In Love VGP『Bill Wyman's Black Box』(VGP-329)収録の同音源と比べて、中域の響きを抑えた音造り。
7.Everybody Needs Somebody To Love ハリウッドで録音されたVersion1のステレオミックスで、オフィシャルはモノラルミックスのみにつき未CD化。アナログ時代のオフィシャルステレオミックスがVGP『Bright Light Big City』(VGP-307)に収録されていますが、それと比べると左右のセパレーションが更に拡がっています。
8.Heart Of Stone こちらは初登場のステレオ別ミックスで、現行オフィシャルミックス(『The Rolling Stones Now!』)では確認できない、リズムを刻むミュート気味のギターが聞こえるというもの。
9.Mercy, Mercy/10.Key To The Highway/11.Goodbye Girl 1964年11月8日のチェススタジオ録音アウトテイクでDAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。 『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
12.Little Red Rooster BBCのテレビ番組「SIX FIVE」からで初ブート化音源。 1990年と2003年にこの演奏部分が再放送されているらしいのですが、現在未ブートDVD。ミックが歌い終わった後の曲の終盤1分ほどの収録で、リハーサルらしくエンディングはだらっとした終わりかた。
13.The Last Time 未だオフィシャルでリリースされていないステレオミックスで、DAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
14.I'd Much Rather Be With The Boys オフィシャル『Metamorohosis』とは異なるオーバーダビング前のテイクでVGP/DAC初収録。 Midnight Beat『The Allen Klein Collection Klein's Revenge』(MB CD 128)よりも音質が明瞭。
15.Try Me 4CDボックス『The Complete Chess Studio Sessions』(NF-64)にて初登場したジェームス・ブラウンのカバーで、1965年5月10日チェススタジオ録音のアウトテイク。VGP/DAC初収録。音質は同等で高音質。
16.Satisfaction モノラルミックスのバッキングトラックでVGP/DACでは『Diverce Harmonics』(VGP-012)、『Masons Yard To Primrose Hill』(VGP-112)に収録。これらVGP盤に比べてヒスノイズは減少、全体的な音も落ち着いたものとなっています。
17.Satisfaction/18.Get Off Of My Cloud リマスター前の『Hot Rocks』日/英盤に収録されていたリアルステレオミックス。
19.Looking Tired モノラルミックスで『Bright Light Big City』(VGP-307)にも収録されていますが、VGP盤に比べて音の明瞭度が向上。
20.19th Nervous Breakdown/21.19th Nervous Breakdown トラック19は"19th Nervous Breakdown(II)"で、ヴォーカルが異なるアウトテイクでステレオミックス。 続くトラック20は"19th Nervous Breakdown(III)"で未だオフィシャルでリリースされていないステレオミックス。 いずれもDAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
22.Have You Seen Your Mother ピアノとミックのヴォーカルで始まるモノラルミックスの(I)。 DAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
23.Let's Spend The Night Together コーラス入りのバッキングトラックで、Yellow Dog『Black Box』(YD046/48)に収録。 VGP/DACでは『Diverce Harmonics』(VGP-012)、『Masons Yard To Primrose Hill』(VGP-112)に収録されていますが、それらに比べて落ち着いた音造り。 また、この音源は途中でテープ速度が微妙に不安定になる問題がありましたが、本作はほぼ解消。
24.Have You Seen Your Mother オフィシャルでリリースされていないステレオミックスで、DAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
25.Get Yourself Together いわゆる(III)で、DAC『Mad Shadows』(DAC-180)にも収録。『Mad Shadows』よりほんの僅か中低域をすっきりさせた音造り。
26.Trouble In Mind 『Between The Button』期のアウトテイクでインスト。 ディーター・ホフマン著の資料本「WHITE BOOK」のボーナス・シングル『Tell Me(You've Coming Back)』(TGP-01-Si)が初出。VGP/DAC初収録。
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by Hara ¦ 08:19, Saturday, Aug 01, 2020 ¦ 固定リンク
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