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『The Incredible Art Collins Tapes Vol.1』 (DAC) |
『The Incredible Art Collins Tapes Vol.1』 (DAC-200) 2CD
Nov.11-Dec.19 1982 Pathe-Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
※Disc-2 Track-3,4 Nov.7-9 1982 Pathe-Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
※Disc-2 Track-9 from Tattoo You Sessions 1981
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Too Tough (Triple X)/2.It Must Be Hell/3.Undercover Of The Night/4.Tie You Up (The Pain Of Love)/5.She Was Hot/6.Feel On Baby/7.All The Way Down/8.Too Much Blood/9.Tried To Talk Het Into It/10.Too Much Blood/11.Pretty Beat Up (XMAS issue)/12.Dog Shit (Disc-2) 1.Keep It Cool #1/2.Keep It Cool #2/3.Gotta Know You (Wanna Hold You #1)/4.Wanna Hold You #2/5.All The Way Down/6.Gotta Know You/7.Rocker (The Dog)/8.Slinky/9.Slave (Vocal 1 Complete)
本作が収録しているのは、ローリング・ストーンズ・レコードの副社長だった故Arthur Collins氏(82年の退職後はマネジメント会社を興し、イギー・ポップのマネジメントを長年していたらしいですが)が所有していたストーンズのレア音源テープ。
この「Art Collins Tapes」と呼ばれるテープ音源については、今夏ネットで大量公開され(本作のインフォによるとトータル約12時間)、Empress Valleyが『Art Collins Tapes And More...』(EVSD-1288-1298)にてテープ全てを早々とCD化していましたが、このタイトル、左右のチャンネルが逆だったり、ピッチは高め、そして音量にばらつきがと、素材が良かっただけにもう少し丁寧に造ってほしかったかなといった感が。
そういった基テープの欠点をすべて改善した上で音盤化したのが本作。
本作が収録しているのはインフォによるとテープ・ナンバーNo.6とNo.12とのことで、『Art Collins Tapes And More...』ではどれにあたるかというと、CD-01のトラック3、CD-02のトラック5(=CD-03のトラック1)、CD-04のトラック4から最後まで、CD-05は丸々全て、そして『Undercover』のアウトテイク集である本作ラストにボーナストラックとして収録された『Tattoo You』のアウトテイク"Slave (Vocal 1 Complete)"は、CD-09のトラック16(ボックス内の曲目表では14トラック入りとなっているが実際は16トラック)になります。
また、このテープに収められた音源は全てが初登場という訳わけではなく、
ディスク1の"Too Tough (Triple X)""It Must Be Hell (diff. vocals)"はOBR『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Three)』(OBR 93 CD 039)他で
ディスク1の"Undercover Of The Night""She Was Hot""Feel On Baby""Too Much Blood""Too Much Blood"と、ディスク2の"All The Way Down"はDAC『Too Much Blood』(DAC-182)他
ディスク1の"Tried To Talk Her Into It"は『Foxes In The Boxes Vol.1&2』(-)他でリリースされている「Foxes In The Boxes」音源
ディスク2、トラック2の21分弱の長尺未発表曲"Keep It Cool #2"は『Foxes In The Boxes Vol.3』(-)で聴けたものですが、冒頭のベース音が既発では頭欠けしていたのに対し、本作は頭から聴けるという、極ほんの僅かに長いものとなっています。
そしてディスク2 "Wanna Hold You #2"と"Rocker (The Dog)"はOBR『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Two)』(OBR 93 CD 038)等で聴けたものとなっています。
このテープで初登場となったのは以下の9曲
"Tie You Up (The Pain Of Love) (diff. vocals)"は、「ホワイトブック」と称されるデータ本「Recording Index 1961-2016」(V)とされていたテイク。
"All The Way Down"は、データ本「Recording Index 1961-2016」で(II)とされていたもので、ヴォーカルはオフィシャルで使われているものと同じですが、被ってくるコーラスが異なっていたり、曲が短縮編集される前のテイク。
"Pretty Beat Up (XMAS issue)"はヴォーカルがオフ(レコーディング前?)のインストヴァージョンで、全編にシンセブラスがフィーチャーされた派手なミックス。
続く"Dog Shit"も、如何にも80年代っぽいフレーズのシンセブラスがフィーチャーされた8ビートのインスト
ディスク2冒頭の"Keep It Cool #1"も『Foxes In The Boxes Vol.1&2』とは異なるテイクで、ヴォーカルはミックのファルセットが主。このテイクの登場でこの曲は都合3テイク、ブート化されたことになります。
"Gotta Know You (Wanna Hold You #1)"は、11月11日からのレコーディングに先立ち、ミックとキースによるプリプロダクション音源。キースがボーカルとギターで、ミックがドラムを担当。"Wanna Hold You "の初期テイクとされていますが似ているのはギターの一部くらい。
トラック6のバンド演奏の"Gotta Know You"は、ミックのヴォーカルが途中少しだけ入っている程度のほとんどインストテイク。ちなみに展開部分は"Mixed Emotions"のイントロを彷彿させるフレーズも。
"Slinky (slow instrumental of The Pain Of Love)"はデータ本「Recording Index 1961-2016」で(I)とされていた最初期のインストテイク。
ボーナストラック扱いの"Slave (Vocal 1 Complete)"は、『The Pain Of Love』(DAC-107)で聴けるものと同じ演奏でヴォーカルも変わらずですが、サックスをオーバーダヴする前の状態のテイク。『The Pain Of Love』収録テイクはモノラルな上、8分40秒弱でフェードアウトしているのに対し、本作のテイクはステレオで、それよりも1分ほど長く演奏の終りまで収録しています。
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by Hara ¦ 18:26, Friday, Sep 11, 2020 ¦ 固定リンク
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