The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Buffalo 1981』(-)
buffalo1981

『Buffalo 1981』(-) 2CD

Sep.27 1981 Rich Stadium,Buffalo,NY,USA

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Down The Road Apiece/9.Just My Imagination/10.Twenty Flight Rock/11.She's So Cold/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Let It Bleed/3.You Can't Always Get What You Want/4.Tops/5.Tumbling Dice/6.Little T&A/7.Let Me Go/8.Hang Fire/9.Start Me Up/10.Miss You/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Brown Sugar/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man/16.Fireworks

1981ツアー3公演目となるバッファロー公演収録盤。

この公演は不完全ながらミキサー卓直結のサウンドボード音源もブート化されていますが、本作が収録しているのは『Buffalo'81』(Dandelion 94006/7 ※盤面クレジットは94004/94005)にて聴くことの出来たオーディエンス音源。

buffalo81

風の影響により高域部が時折揺れたりはするものの演奏を大きく捉えており、カセット録音ながら上下のレンジが広めな聴き易い音質の好音源。

既発『Buffalo'81』の方は、ライブ終盤の"Jumping Jack Flash"以降の2曲が未収録という欠点があったのに対し、本作は同じ音源で音質も変わることなくこの未収2曲含むライブ全曲を収録。

ピッチ早めだった『Buffalo'81』と違い、本作は正常。音質も不自然にならないよう調整しており、『Buffalo'81』よりも太く聴き易い音に仕上げてあります。

ちなみにサウンドボード音源を収録した『Buffalo's Rock'n'Roll Animals』(DAC-027)にも、"Under My Thumb"から"Shattered"までの4曲と"You Can't Always Get What You Want"や"Jumping Jack Flash"の曲後半といったサウンドボード音源欠落部の補填として、このオーディエンス音源が使われており、傾向としては本作同様に音が太く聴き易くなっていますが、本作の方がすっきりとした印象となっています。

dacbuffalos

既発両タイトルのディスク1冒頭に収録されていたサウンドチェックと思しきピアノ数秒を本作はカットしているものの、テープチェンジにあたった"Time Is On My Side"終了後のミックのMCは、僅かながら本作の方が長く聴くことが出来ます。

また、その"Time Is On My Side""All Down The Line"それぞれの終了後のテープチェンジ箇所の編集については、『Buffalo'81』は前者が単純にくっつけただけで後者はフェードアウトのカットインという雑だったものに対し、本作はきちんと繋げてはあるものの、もう少しクロスフェード範囲を広げる等して滑らかにしてあると尚良しだったかも。

この日の演奏については事典にも書きましたが、前日よりセットリストに加わった"Down The Road Apiece"では、曲中にチャーリーが勘違いして曲を終わらせそうになって演奏が崩れかけていたり、"She's So Cold"は構成が無茶苦茶。"Let Me Go"では、ミックが「I find it hard to be cruel」のパート展開に何度か持っていこうとするものの、バンドがそれに気付かないというツアー序盤ならではのドタバタぶりが満喫できます。

また、"Let It Bleed"演奏後では、客席から何かが投げ込まれてロンのプレイの邪魔をしたようで、ロンがマイクを通して客に文句を言っているという珍しい光景も。

なお、こちらも事典に書きましたが、この公演ではバンドコールが終わってもなかなか演奏が始まらないことから、キースの機材トラブルかと想像してしまいますが、実際のところはこの時はまだ"Take The A Train"をオープニングSEにしているわけではなく、普通のBGMをバックにしたバンドコールの後に、メンバーがステージ裏の花道からステージに入ってきて演奏を始めるという演出だったので、かなり間が空いてしまったということが、この日のニュースのアウトテイク映像(頭から3曲)で確認できます。

併せてこの日は強風のため、ステージ横に貼り付けられた『Still Life』のジャケットでもお馴染みのカズヒデ・ヤマザキのイラスト幕も危険防止の為、剥がされていることもこの映像では分かります。

そのニュース映像はプレスDVD『STILL LIFE』(WOW 273)に収録されています。

stilllifedvd

by Hara ¦ 11:49, Tuesday, May 04, 2021 ¦ 固定リンク

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