The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Love You Live Los Angels』(DAC)
dacla

『Love You Live Los Angels』(DAC-049) 2CD

July.9 1975
Inglewood Forum,Los Angels,CA
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy/11.Tumbling Dice/12.It's Only Rock'n Roll/13.Band Introductions/14.Doo Doo Doo Doo Doo
(Disc-2)
1.Fingerprint File/2.Angie/3.Wild Horses/4.That's Life/5.Outa Space/6.Brown Sugar/7.Midnight Rambler/8.Rip This Joint/9.Street Fighting Man/10.Jumping Jack Flash/11.Sympathy For The Devil

7月13日公演と並んで75年ツアー屈指の好録音である、7月9日ミラード音源。
この音源に関しては、高音質ながら"You Can't〜"のギターソロに欠落がある
『Live At L.A.Forum July 9,1975』
(Screamer-04008/009)

screemerla

音質が若干落ちるもの"You Can't〜"に欠落なくスムーズに聴ける
『L.A.Fog』(VGP-277)

vgpla

とありましたが、本作は後発なだけあって、
いいとこ取りしたような作り。
メインとなる部分はScreemer盤と同じ高音質ソースからで、ピッチやや遅めだったScreemer盤と比べ、ピッチはほぼ正常。
また全体の音も厚めな作りになっています。
そして今回最大の目玉となる中盤の"You Can't〜"のソロ、今回のDAC盤もやはり欠落しているのですが、Screemer盤より切れる前は1分10秒程、切れた後の元に戻る部分は57秒程の計2分強長くなっており、このことからScreemer盤のコピーでないことが分かる上、今回のDAC盤の欠落部には
アナログ『L.A. Fog』(TMQ 8207/8)

lafog

の別録音音源が1分17秒程使われており、
この部分はVGP『L.A.Fog』始めミラード音源を使用した既発盤全てに使用されていない事から、既発も実はカットがあり、繋がれていた事が判明しました。ま、これは別音源のアナログをちゃんと比較すれば気付いた事なんでしょうけど(^^;)
という訳で、今回のDAC盤に使用された高音質音源は、これまで出ていた音の劣化した音源と同じ長さが収録されていることとなります。

なお、既発にあった他のカット部分に関しても触れておきますと、まずは"You Gotta Move"のエンディングのドロップアウト。
Screemer盤はそのまま、VGP盤は微妙にうまく摘んで目立たなくしており、TOTONKAやEV盤は13日の同じ部分を繋いでいたりしましたが、今回のDAC盤もドロップアウトそのままで微妙に間を詰めて収録しています。

続いてScreemer盤で"JJF"のイントロの頭一音が微妙に欠けている部分に関しては、VGP盤とEV盤のいずれも頭にチャーリーが入ったリフで始まっており、もう一つの収録盤であるTOTONKA盤がフェードインだった事から、同曲の他の部分から持ってきて貼り付けているのかと思いきや、私信でVGP盤の頭にはドラムは入っているけれどもベースが入っていないとの指摘を受けたので、こちらもアナログ『L.A.Fog』で再確認したところ、こちらも頭にドラムが入っておりましたので、Screemer盤やTOTONKA盤が入手したテープに不具合があっただけだったと思われます。

という訳で、事典も大幅に修正が必要ですが(苦笑)、今回のDAC盤は、高音質ミラード音源を旧来の音の劣るミラード音源と同じ長さまで収録したので、7月9日のLA音源収録盤としては、欠落部の高音質ミラード音源が発掘されない限りは決定盤的タイトルとなりました。とはいえ、些細な違いといえば違いにつき、拘らない人には既発でも充分ではありますが。

by Hara ¦ 07:09, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク

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